このリリースの内容は以下のとおりです:
Release date: May 9, 2023
アップグレードの注意事項
アップグレードするユーザーは、バージョンの非互換性の問題を回避するために、CTP やインストールされているすべての SOAtest/Virtualize サーバーとデスクトップを同時に 2023.1 にアップグレードする必要があります。2023.1 で作成または編集したテスト スイート (.tst)、レスポンダー スイート (.pva)、アクション スイート (.pvn)、メッセージ プロキシ (.pmpdd)、仮想アセット (.pvadd) は、古いバージョンの SOAtest/Virtualize で開くことができません。
アプリケーション カバレッジの改善
ソースコードにアクセスすることなくアプリケーション カバレッジを収集
SOAtest ユーザーは、ソース コードにアクセスできない場合でも、アプリケーションのコード カバレッジ統計を測定・収集できるようになりました。SOAtest のカバレッジ ツールとエージェントを使用して、アプリケーション バイナリを分析し、テスト実行中にランタイム カバレッジをキャプチャできます。その後、Parasoft DTP のレポートおよび分析ダッシュボードでカバレッジ結果を表示できます。詳細については、アプリケーション カバレッジ を参照してください。
複数のバックエンド サービスのアプリケーション カバレッジを収集する
SOAtest ユーザーは、エンドツーエンドの機能テストシナリオの実行時に、複数のバックエンド アプリケーションおよびサービスのコード カバレッジ統計を測定・収集できるようになりました。テスト実行時に複数のサービスに対して設定された複数のカバレッジ エージェントに接続するように SOAtest を設定できます。詳細については、アプリケーション カバレッジ を参照してください。
アプリケーション カバレッジとテスト影響分析のワークフローの改善
アプリケーション カバレッジとテスト影響分析のワークフローが簡素化され、強化されました。以前の製品バージョンでは、ユーザーは SOAtest のテスト コンフィギュレーションでアプリケーション カバレッジとテスト影響分析の設定を行う必要がありました。さらに、ユーザーは、個別にインストールおよびライセンスを取得した Parasoft Jtest または Parasoft dotTEST を参照するように SOAtest を設定する必要もありました。このリリースでは、SOAtest のプロパティ ファイルでアプリケーション カバレッジとテスト影響分析の設定を行えるようになり、別途 Jtest または dotTEST のインストールとライセンスの取得を必要とせずに、SOAtest に組み込まれたカバレッジ ツールとエージェントを使用したカバレッジ ワークフローの実行が可能になりました。最後に、以前は SOAtest インストールに含まれ、テスト影響分析ワークフローに必要だった個別のスクリプトを置き換えるために、新しい -impactedTests
CLI 引数が追加されました。
移行の詳細
以前からアプリケーション カバレッジおよびテスト影響分析ワークフローを使用しているユーザーは、更新された構成オプションを使用するようにワークフローを移行する必要があります。影響を受けるのは次の3つです:テスト コンフィギュレーションのカバレッジ設定、SOAtest の設定、およびテスト影響分析。
さらに、SOAtest 2023.1 によって生成され、DTP にアップロードされるカバレッジ レポートは、DTP 2023.1 に送信する必要があります。以前のバージョンの DTP は、SOAtest 2023.1 によって生成されたカバレッジ レポートを適切に処理できません。
テストカバレッジ
以前にテスト コンフィギュレーションで構成していたアプリケーション カバレッジ設定を SOAtest のプロパティ ファイルで行えるようになりました。 (詳細については、設定 を参照してください)。以下の表は、この移行の詳細を示しています。
古いテスト コンフィギュレーション UI の設定 | 古いテスト コンフィギュレーション ファイルの設定 | 新しいプロパティ ファイルの設定 |
---|---|---|
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [アプリケーション カバレッジの収集] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.collect_application_coverage | application.coverage.enabled |
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [カバレッジ エージェント ホスト] [カバレッジ エージェント ポート] [カバレッジ エージェント プロトコル] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_host com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_port com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_protocol | application.coverage.agent.url |
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [カバレッジ エージェント ユーザーID] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_user_id | application.coverage.user.id |
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [アプリケーション カバレッジへの接続エラーをテスト失敗としてレポートする] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_report_as_test_failure | Not Applicable, always enabled |
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [カバレッジレポートを DTP にアップロード] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_upload_to_dtp | application.coverage.agent.dtp.publish |
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [静的カバレッジ ファイルの場所] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_static_coverage_file | application.coverage.static.file |
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [カバレッジ イメージ タグ] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_image_tags | application.coverage.images |
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [テスト影響分析用にベースライン カバレッジ レポートを生成] [レポートの場所] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_tia_generate_baseline_report com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_tia_report_location | Not Applicable, replaced with -impactedTests CLI argument |
[実行] > [アプリケーション カバレッジ] タブ: [アプリケーション バイナリの場所] | com.parasoft.xtest.execution.api.web.application_coverage_tia_application_location | application.coverage.binaries |
SOAtest の設定
アプリケーション カバレッジには、別途 Jtest または dotTEST のインストールとライセンスを取得する必要がなくなりました。そのため、SOAtest の設定で Jtest または dotTEST へのパスを設定する必要がなくなり、soatestcli の実行時に、カバレッジが自動的に収集され、レポートが生成されるようになりました。また、SOAtest には、カスタマイズされたワークフローを可能にするカバレッジ ツールも含まれるようになりました。
テスト影響分析
以前は、SOAtest インストール ディレクトリ配下の test_impact_analysis フォルダー内のスクリプトを使用して、ベースライン カバレッジ レポートを作成し、アプリケーション バイナリを分析し、影響を受けるテストを算出していました。そして、スクリプトによって生成された影響を受けるテストのリストを含む .lst ファイルを soatestcli 実行の引数として渡していました。今回の改善では、SOAtest のカバレッジ ツールを使用して、ベースライン カバレッジ レポートの作成や、soatestcli で影響を受けるテストの実行、そしてアプリケーション バイナリの分析が可能になりました。詳細については、テスト影響度分析 を参照してください。
ディレクトリ配下のリクエスト/レスポンス ファイルのペアで駆動される新しいレスポンダー モード
Virtualize ユーザーは、JSON およびプレーン XML のリクエスト/レスポンスのペアを格納したディレクトリを使用した新しいリクエスト/レスポンス ファイル入力モードを利用できるようになりました。このモードでは、受信リクエストをディレクトリ内のファイルと照合してチェックし、一致するものが見つかった場合は、ペアになったレスポンス ファイルを応答として使用します。このモードは、受信メッセージをリクエスト ファイルと照合し、ペアになった応答を返します。また、ツールの設定に基づいて新しいリクエスト ファイルとの相関関係が自動的に設定されるため、新しいデータの追加が簡単になります。HTTP、MQ、JMS、およびカスタム プロトコルがサポートされています。 詳細については、リクエスト/レスポンス ファイル, JSON Files Responder, および Plain XML Files Responder を参照してください。
メッセージ プロキシ、仮想アセット、テスト、レスポンダー、およびアクション スイートにユーザー情報を付与
テスト スイート (.tst)、レスポンダー スイート (.pva)、アクション スイート (.pvn)、メッセージ プロキシ (.pmpdd)、仮想アセット (.pvadd) を変更した最後のユーザーが誰か、これらの資産に保存されるようになりました。デスクトップ アプリケーションまたは CTP 上で、最後に変更を加えたユーザーが誰であるかを確認できます。CTP やインストールされているすべての SOAtest/Virtualize サーバーとデスクトップを 2023.1 に更新することで、この機能を最大限に活用することができます。
重大な変更
- 2023.1 で作成または編集されたテスト スイート (.tst)、レスポンダー スイート (.pva)、アクション スイート (.pvn)、メッセージ プロキシ (.pmpdd)、仮想アセット (.pvadd) は、古いバージョンの SOAtest/Virtualize で開くことができません。この問題を回避するには、CTP やインストールされているすべての SOAtest/Virtualize サーバーとデスクトップを 2023.1 にアップグレードしてください。
その他のアップデート
- ダークテーマで実行するときのルックアンドフィールが改善されました。Eclipse のプラグインをインストールするユーザーが最高のダーク テーマ エクスペリエンスを得るには、Eclipse 2022-03 (バージョン 4.23) 以降が必要です。SOAtest/Virtualize ユーザーのみに影響します。
メッセージ プロキシでフェイルオーバーをさせることなくレスポンダーで失敗メッセージを返したい場合は、メッセージ プロキシのフェイルオーバー設定をバイパスし、代わりにレスポンダーに設定したカスタム リターン ステータスとペイロードを返すように Message Responder を構成することが可能になりました。
CTP で使用できる Virtualize サーバーのヒット統計レポートでは、ヒット数、1 秒あたりのヒット数のピーク、またはその両方 (デフォルト) をグラフに表示するかどうかを制御できます。詳細については、Virtualize サーバー使用状況統計のモニター を参照してください。
CTP からデータベース応答条件で使うデータ ソース (Virtualize 2022.2 で導入された機能) を作成・管理できるようになりました。詳細については、データ ソースおよびデータ バンクの値を使用したパラメータライズ を参照してください。
- ホストとポートのみを使用する代わりに、MonogDB 接続文字列を使用して、データ リポジトリとして設定した MongoDB サーバーまたはサービスに接続できるようになりました。
Kubernetes での SOAtest/Virtualize サーバーのデプロイのサポートが強化されました。データ リポジトリ サーバーを Kubernetes にデプロイすることもできるようになりました。詳細については、Docker と Kubernetes でのデプロイ を参照してください。
SOAtest/Virtualize サーバー用の Windows サービスをインストールできるようになりました。詳細については、Installation: Windows を参照してください。
SOAtest/Virtualize サーバーの WAR デプロイメントには、パスワードをエンコードするためのスクリプトが含まれるようになりました。詳細については、サーバーのライセンス設定 および サーバーの設定 を参照してください。
SOAtest/Virtualize サーバーの WAR デプロイメントでは、最大 4 つのテスト ジョブを並行して実行できるようになりました。この更新は、SOAtest/Virtualize デスクトップ アプリケーションには適用されないことに注意してください。CTP ユーザーは、この強化された機能を利用するには、インストールされた CTP をアップグレードする必要があります。
フォーム XML の XML エンコード オプションが強化されたことで、Unicode 文字と XML エンコードの構成を維持しながら、フォーム XML ビューとリテラル ビューを簡単に切り替えることができるようになりました。詳細については、フォーム XML を参照してください。
IBM WebSphere MQ ツールは、キュー マネージャーへの接続を維持するように構成できるようになりました。これにより、後続のテスト間で MQ ブラウズ・カーソルを使用できるようになりました。 詳細については、IBM WebSphere MQ を参照してください。
- デスクトップ ユーザーは、有効なライセンスを使用してローカルで REST API にアクセスできるようになり、完成したアセットをリモート サーバーにデプロイする前に、REST API との統合をテストし、ワークフローをローカルで検証できるようになりました。
CTP ユーザーは、一部のサーバーを「プライベート」としてマークし、アクセスを許可されていない管理者以外のユーザーからサーバーを非表示にすることができるようになりました。詳細については、リソース パーミッション を参照してください。
- CTP ユーザーは、プライマリ接続とセカンダリ接続の間でメッセージ プロキシ モードを切り替えることができるようになりました。
CTP ユーザーは、プロキシ フォルダー内にプロキシを作成できるようになりました。
新しい CTP ウィジェットは、Virtualize サーバー上の 1 秒あたりのヒット数を監視するために使用できます。詳細については、ワークスペースのカスタマイズ を参照してください。
CTP ユーザーは、各リクエストとレスポンスとともにユーザー情報をログに記録するように Tomcat を設定できるようになりました。詳細については、Apache Tomcat のインストール を参照してください。
Parasoft Application Coverage ソリューションの一部として、CTP コンポーネント インスタンスをアプリケーション カバレッジ エージェントに接続できるようになりました。これを実行すると、CTP の環境ダイアグラムにカバレッジ エージェントの接続に関する通知が表示されます。詳細については、CTP とカバレッジ エージェントの接続 を参照してください。
- Team Server は削除され、サポートされなくなりました。チーム コンフィギュレーション、ルール、ルール マッピングがまだ DTP Team Server に保存されている場合は、DTP をバージョン 2023.1 以降にアップグレードする前に、それらを共有の場所に移行してください。詳細については、共有の場所への Team Server 情報の移行 を参照してください。
JBoss モニターのサポート(負荷テスト (Load Test) で使用されている) は非推奨となり、将来のリリースで終了する予定です。
- Windows Server 2019 のサポートは終了しました。
- バージョン 2023.1.2 は、Apache ActiveMQ (CVE-2023-46604) および Apache Tomcat (CE-2023-42794) の脆弱性に対処しました。
解決済みの PR/FR
ID | 説明 |
---|---|
CTP-6308 | コンポーネント ビューからプロキシ フォルダを利用する機能 |
CTP-8223 | 列とボックスの幅を広げてテキストをより見やすくする |
CTP-8230 | CTP はテスト実行中に新しいテスト ステップを作成しようとする |
CTP-8541 | デバッグ ログを簡単に有効にするための設定オプション |
PT-1350 | コマンドライン機能が見つからない場合、license.wait.for.tokens.time が待機しない |
PT-1727 | [起動時にライセンスを無効にし、アイドル時に自動的に解放する] が機能しない |
SOA-6016 | フォーム XML - [XML エンコーディング] オプションを追加 |
SOA-6035 | 選択肢要素が表示されない |
SOA-15245 | coverage.xml を report.xml と同じディレクトリに含める |
SOA-15284 | 侵入テストが失敗し、すべてのテストのトラフィック レポートが有効になっているときに、テストが合格していると誤ってレポートが表示される |
SOA-15526 | XML Data Bank が DB Tool から空の要素を抽出すると、トラフィックがレポートに表示されない |
SOA-15686 | Attachment Handler により、"action" パラメーターが Content-Type ヘッダーに追加されない (SOAP 1.2) |
SOA-15802 | FTP Client - java.lang.NoClassDefFoundError: javax/crypto/interfaces/DHPublicKey |
SOA-15885 | "bak" で検索できるように設定ドキュメントを改善 |
SOA-15922 | Call Back Tool からの MQGMO_BROWSE_NEXT オプションの後続呼び出しで、常にキュー内の最初のメッセージが返される |
SOA-15992 | SOAtest で Web機能テストの記録を開く際にエラーが出る |
SOA-16042 | マルチユーザー環境でのインストール手順と、インストール後に必要な変更手順を提供する |
VIRT-6451 | 内部ルーティングが使用された場合、XML Data Bank の動作が異なる |
VIRT-6400 | [データソースの生成] アクションが、すでに複数のデータソースが存在する場合に正しいデータソースを適用しない |
VIRT-6396 | [データ投入] 時に除外設定の保存に関する問題がある |
VIRT-6237 | SOAP 1.1 Client から内部ルーティングされたリクエストに SOAPAction ヘッダーが欠落している |
VIRT-6196 | [CSVの生成] で、すべての属性に対して1つの列が作成される |
VIRT-6185 | URL パスのインデックスに関して、[複数レスポンス] モードでノイズの多いエラーログが出力される |
VIRT-6151 | MQ でワーカーコネクションが減少しない |
VIRT-6146 | Virtualize メッセージ プロキシが、form-url エンコードされた PUT リクエストを誤って送信する |
VIRT-6120 | 空の列が原因で、配列全体が除外される |
VIRT-6116 | [データソースの使用:空文字列の除外] オプションが、最初の行に適用できない |
VIRT-6051 | xerial snappy 圧縮を使用すると、Kafka リスナーが例外をスローする |
VIRT-5930 | WAR デプロイメント - パスワードをマスクするスクリプトの追加 |
VIRT-5780 | DB Tool と Database データソースのインポートで、パスワードを復号化しない |