さらに詳しい情報については 「DTP Enterprise Pack との統合」を参照してください。このセクションの内容:
インストール
DTP Enterprise Pack は DTP のインストーラーに含まれています。DTP の実行中に DTP Enterprise Pack をインストールする方法については、「DTP の新規インストール」を参照してください。
アップグレード
DTP Enterprise Pack 5.3.2 以前のバージョンからアップグレードしている場合、5.4.0 にアップグレードする前に 5.3.3 にアップグレードする必要があります。アップグレードの詳細と方法については、「DTP および DTP Enterprise Pack のアップグレード」を参照してください。
dtpservices スクリプトを使ったアップグレード
DTP Enterprise Pack には、Extension Designer、Policy Center、および Enterprise Pack データベースの管理タスクを実行できるスクリプトが同梱されています。カスタム フローがある場合、アップグレードの前に必ず バックアップ してください。
- コマンド プロンプトを開き、[DTP_HOME]/dtpservices ディレクトリに移動します。
- 次のコマンドを実行します。
dtpservices.bat upgrade --target <dir>
--target
引数を使って古いバージョンのディレクトリを指定します。
Extension Designer への PIE スライスの移行
PIE 1.x からアップグレードするには、データベースとフローを手動で移行する必要があります。詳細については「Extension Designer への PIE スライスの移行」を参照してください。
バックアップ
DTP Enterprise Pack には、Extension Designer、Policy Center、および Enterprise Pack データベースの管理タスクを実行できるスクリプトが同梱されています。スクリプトには現在のインストールをバックアップするプロセスが含まれています。
- 次のコマンドを実行して DTP Enterprise Pack のプロセスを停止します。
dtpservices.bat stop - 次のコマンドを実行してバックアップ アーカイブを作成します。
dtpservices.bat backup --target <dir> --output <dir>
--target
および--output
引数の使用は任意です。
バックアップしたいディレクトリを--target
引数で指定します。 指定しない場合、現行ディレクトリの親とその子がバックアップされます。
バックアップ先のディレクトリを--output
引数で指定します。指定しない場合、バックアップ アーカイブは現行ディレクトリの親に置かれます。
以下のファイルとディレクトリがバックアップされます。
- すべてのサービス フロー
- すべてのインストールされたマーケットプレイス アーティファクト
- すべての DTP アドオン
- ログ ディレクトリ (pid なし)
- データベース
Common、Components、Examples、Parameters、および Sample Widgets ビルトイン ディレクトリのファイルがバックアップされます。ただし、これらのディレクトリにある JSON ファイルはアップグレード時に復元されません。
バックアップ アーカイブの復元
DTP Enterprise Pack には、Extension Designer、Policy Center、および Enterprise Pack データベースの管理タスクを実行できるスクリプトが同梱されています。スクリプトにはバックアップ アーカイブを復元するプロセスが含まれています。
- 次のコマンドを実行して DTP Enterprise Pack のプロセスを停止します。
dtpservices.bat stop
- 次のコマンドを実行してバックアップ アーカイブを復元します。
dtpservices.bat restore --src <your-backup-file.zip> --target <dir>
復元したいアーカイブを--src
引数で指定します。この引数は必須です。
アーカイブを復元したいディレクトリを--target
引数で指定します。この引数の指定は任意です。指定しない場合、アーカイブは現行ディレクトリに復元されます。
SSL の有効化
DTP Enterprise Pack では SSL はデフォルトで無効化されています。ご使用のインフラストラクチャでアプリケーション間のデータ転送を保護する必要がある場合、SSL を有効化する必要があります。SSL が有効化されたリバース プロキシ サーバーを使用している場合、Parasoft アプリケーションの SSL を有効にする必要はありません (「リバース プロキシのサポート」を参照してください) 。
SSL を有効化するには、まず VeriSign、Symantec、GlobalSign といったプロバイダーから、認証局が署名した証明書 (CA) を取得する必要があります。
自己署名証明書を使用してはいけない
リバース プロキシ インフラストラクチャを実装しているのでない限り、SSL を有効にする際は、認証局が署名した証明書を使用してください
- 証明書がある場合、エディターで ssl.config.js ファイルを開きます。このファイルは <DTPSERVICES>/shared ディレクトリにあります。
- enabled プロパティの値を true に変更し、証明書を使用するようオプションを設定します。すべてのオプションの一覧については node.js のドキュメント を参照してください。パスフレーズを使って証明書を作成した場合、必ずパスフレーズを構成に含めてください。
- ファイルを保存します。
DTP Enterprise Pack 用の SSL を有効化すると、同じポートが使用されますが、ポートはすべて HTTPS プロトコルを使用します。また、DTP Enterprise Pack も SSL が有効化されたポートを使って DTP とやり取りします。HTTPS を介して DTP と Enterprise Pack アプリケーションの間でデータを送信したい場合、適切に動作するよう、両方のシステムで SSL を有効化する必要があります。
Enterprise Pack の SSL を有効化する場合、同じプロトコル (HTTPS) を Report Center、Service Designer、および Policy Centerが使用できるよう、DTP インターフェイスの SSL も有効化する必要があります (DTP API は常に SSL の下で実行されます)。SSL を無効化し、SSL が有効化されたリバース プロキシ サーバーを使用していない場合、暗号化されていないネットワークを介してパスワードなどの重要な情報が送られます。
Enterprise Pack アプリケーションの起動と停止
- コマンド プロンプトを開き、Enterprise Pack のインストール ディレクトリに移動します。
- start 引数を付けて、ご使用の OS に対応するdtpservices スクリプトを実行します。
Windows:dtpservices.bat start
Linux:dtpservices.sh start
DTP のコンソールから DTP Enterprise Pack アプリケーションを起動/停止することもできます。「Linux/Solaris での DTP サービスの開始」を参照してください。
start 引数は Service Designer、Policy Center、およびデータベースを開始します。
DTP Enterprise Pack アプリケーションを停止するには、stop 引数を付けて dtpservices スクリプトを実行します。
dtpservices.bat stop
以下の表は、利用できるすべてのコマンドです。
コマンド | 出力 |
---|---|
dtpservices.bat start | すべてのサーバーとデータベースを起動します。「Configuring Log Rotation for the Database」も参照してください。 |
dtpservices.bat stop | すべてのサーバーとデータベースを停止します。 |
dtpservices.bat install-addon | デプロイされたスライスを DTP にインストールします。このコマンドは、同一ユーザーが同一マシンに DTP と Service Designer をインストールしている場合にだけ利用できます。 Windows では、DTP をインストールすると、DTP_HOME 環境変数が設定されます。Linux では、PST_HOME が $HOME/.pstrc_<hostname> に設定されます。 |
dtpservices.bat status | DTP Enterprise Pack アプリケーションとサービスのステータスをレポートします。Extension Designer、 Policy Center、またはフローで問題が発生している場合、このコマンドを実行してコンポーネントとサービスが実行中であることを確認してください。 |
Linux で stop を実行した場合に起こり得るエラー
予想外の状況によって、Linux で stop を実行したときに以下のメッセージが表示される場合があります。
"Time out on DTP Enterprise Pack process termination.Please kill all processes manually.(Refer to the documentation)"
このメッセージが表示されるのは、メインの DTP Enterprise Pack アプリケーション (通常サービス プロセスの 1 つ) の子プロセスが開始しているが、完全に終了していない場合だけです。DTP Enterprise Pack を再び開始する前に、そのような子プロセスを終了させる必要があります。
- 以下のコマンドを実行します。
pgrep node or pgrep -f <installation home>/nodejs/bin/node
このコマンドは、 DTP Enterprise Pack が開始したすべてのプロセスを出力します。 - 同じ引数を使って kill コマンドを実行し、これらの子プロセスを終了させます。
pkill node
またはpkill -f <installation home>/nodejs/bin/node
データベースのログ ローテーションの設定
ログ ファイルをアーカイブするように DTP Enterprise Pack データベースを設定できます。システム管理のリソースが軽減されます。DTP Enterprise Pack の起動プロセスは、データベース ログをローテーションする機能を有効化しますが、データベースでログのアーカイブを開始するには、システム管理者による設定が必要です。また、このプロセスは DTP Enterprise Pack を実行する OS に固有です。
Linux
logrotate
コマンドが、構成ファイルを使ってログ ローテーションを設定および開始します。以下は構成ファイルの例です。実際の構成ファイルは、現場のニーズに合わせて作成してください。
"/home/qa/parasoft/dtpservices/logs/mongodb.log" { size 5M missingok rotate 5 compress delaycompress }
- DTP Enterprise Pack がインストール済みで実行中であることを確認します。
- 構成ファイルを作成し、ローカル マシンに保存します。
- 次のコマンドを実行します。
logrotate -v --state ~/parasoft/dtpservices/logs/status.tmp ~<構成ファイルへのパス>
status.tmp
は必須ではありません。書き込み権限がある任意の場所を指定できます。
Windows
logrotate
コマンドは Windows では存在しません。この機能を持つユーティリティをダウンロードできます (たとえば https://sourceforge.net/projects/logrotatewin/ から LogRotateWin をダウンロードします)。ローテーションを設定および開始するには構成ファイルも必要です。以下は構成ファイルの例です。実際の構成ファイルは、現場のニーズに合わせて作成してください。
"C:\parasoft softwares\dtpservices\logs\mongodb.log" { size 5M missingok rotate 5 compress delaycompress postrotate "C:\parasoft softwares\dtpservices\mongodb\bin\mongo.exe" --port 8316 --eval "db.runCommand('logRotate')" admin endscript }
- DTP Enterprise Pack がインストール済みで実行中であることを確認します。
- Windows 対応のログ ローテーション ユーティリティがインストール済みであることを確認します。この操作は LogRotateWin の使用を想定しています。
- 構成ファイルを作成し、ローカル マシンに保存します。
- 次のコマンドを実行します。
C:\Program Files (x86)\Ken Salter\LogRotate>logrotate.exe -v --state "C:\temp\status.tmp" <構成ファイルへのパス>
status.tmp
は必須ではありません。書き込み権限がある任意の場所を指定できます。
Enterprise Pack アプリケーションへのアクセス
ブラウザーのアドレスバーでホストとポート番号を入力し、Service Designer と Policy Center を表示します。以下の例ではデフォルトのポートを使用していますが、実際のポート番号はそのポートを利用できるかによって異なります。「System Requirements」を参照してください。
- http://<host>:8314 - Extension Designer.
- http://<host>:8000 - Policy Center.
SSL を有効化している場合、プロトコルは httpsです (「Enabling SSL」を参照)。
DTP の設定メニューから Enterprise Pack アプリケーションにアクセスすることもできます。
Policy Center が DTP のアプリケーション メニューに表示されます。
Enterprise Pack アプリケーションの設定
DTP 環境から使用するために Extension Designer と Policy Center を設定する必要があります。以下が含まれます。
- DTP への接続
- プロキシ設定の構成 (適用可能な場合)
- メール サーバー設定の構成
- マーケットプレースへの接続 (拡張のダウンロードとインストールのため)
Enterprise Pack アプリケーションを起動した後、歯車のアイコンのメニューから [設定] を選択して設定画面にアクセスします。
歯車のアイコン メニューから [設定] を選択して、Policy Center から設定画面にアクセスすることもできます。
詳細については「DTP Enterprise Pack の設定」を参照してください。
Extension Designer と Policy Center のロゴ
Enterprise Pack アプリケーションのヘッダーにカスタム ロゴを追加することができます。カスタム ロゴを追加するには、/public/lib/custom-logo.png をカスタム ロゴで置き換えます。
画像ファイル名は "custom-logo.png" でなければなりません。画像のサイズは横 300 ピクセル、縦 35 ピクセルです。
重要な概念と用語
以下の表は、DTP Enterprise Pack アプリケーションに関連する概念と用語についての実用的定義です。
サービス | このテクノロジの文脈では、サービスとは専門的タスクを実行できる 1 つ以上の「フロー」または「アーティファクト」のまとまりです。サービスは、カスタム REST エンドポイント、DTP 用のカスタム ウィジェット、Policy Center 用のカスタム プラクティス、サード パーティ システムでのトリガー アクションなどを提供します。 DTP Enterprise Pack の「サービス」を、サービスとして一般的に表現される Web サービスやコンポーネントを混同しないようにしてください。 |
---|---|
フロー | フローとは、専門的タスクを実行できる 1 つ以上の「ノード」です。フローを「サービス」にグループ化すると、エンド ポイントをまたがるデータ処理を均一に配分することができ、結果として実行の安定度が増します。 |
ノード | ノードとは、専門的タスクを実行できる「フロー」および「サービス」を作成するための基本的な構成単位です。 |
アーティファクト | アーティファクトは、マーケットプレースからダウンロードおよびインストールしたり、ローカルに作成して Service Designer にアップロードできる、完全なサービスまたはフローです (「アーティファクトのダウンロードとインストール」を参照)。 |
ポリシー | ポリシーとは、例外ベースの手法で自動的にモニタリングできる、非機能要件のことです。詳細については「Policy Center の中心概念」を参照してください。 |
プラクティス | 製造されるソフトウェアを自動的に評価するためのあらゆる手段がプラクティスになりえます。たとえば静的解析、メトリクス分析、コード カバレッジ、単体テストなどです。詳細については「Policy Center の中心概念」を参照してください。 |
ゲート | ゲートは、ある時点での1 つ以上のポリシーに対する準拠を評価します。ポリシーの要件が満たされない場合、ゲートはソフトウェアがSDLC の次フェーズに進むことを防止できます。詳細については「Policy Center の中心概念」を参照してください。 |
モデル | 「フロー」または「サービス」の文脈でカスタムの計測を実行したい場合、「モデル」を作成できます。モデルは、特定の種類の計測を実行するために使用されるデータ用のテンプレートを定義します。モデルの特定のインスタンスを「プロファイル」と呼びます。プロファイルは、カスタムの計測を実行するためにフロー中で使用できます。詳細については「モデル プロファイルの使用」を参照してください。 |
プロファイル | 「モデル」の個々のインスタンスが「プロファイル」です。プロファイルは、特定の種類の計測に関連するデータを消費できる「フロー」と組み合わせて使用する必要があります。詳細については「モデル プロファイルの使用」を参照してください。 |