このセクションでは、IDE を使って Parasoft ツールの指摘事項を抑制する方法を説明します。ソース コードまたは抑制ファイルで Parasoft 製品の指摘事項を手動で抑制する方法については「指摘事項のレポートの抑制」を参照してください。

このセクションの内容

抑制の追加

[指摘事項] ビューから、個々の指摘事項、ファイル中のある指摘事項タイプに属するすべて の指摘事項、またはファイル中のすべての指摘事項を抑制することができます。

  1. 1 つの違反または複数の違反を右クリックし、[抑制] を選択します。

  2.  抑制をどこに保存するかを選択します。以下のいずれかのオプションを選択できます。

    • ソース コード内 - 選択した指摘事項はコード内で抑制され、ソース管理システムにコードをチェックインした場合に抑制がチーム内で共有されます。
    • Locally in file - 抑制はソース ファイルと同じディレクトリにある parasoft.suppress ファイルに保存されます。詳細については「入力ファイル抑制」を参照してください。
    • DTP 上 - 抑制情報は DTP に保存され、チーム内で共有されます。既に DTP に登録されている指摘事項だけを抑制できます。

    DTP 上での違反の抑制

    [On DTP] オプションは、DTP からインポートした指摘事項にだけ有効です (「指摘事項のインポート」を参照)。選択された指摘事項は、ただちに [指摘事項] ビューから削除され、以降の解析実行で抑制されます。 

  3. 指摘事項を抑制する理由を入力します。

  4. [OK] をクリックして抑制を完了します。

MISRA Compliance Pack for DTP を使用している場合、DTP の MISRA コンプライアンス レポートで抑制がどのように扱われるかについては、『Parasoft DTP ドキュメント』を参照してください。

入力ファイル抑制

ファイルに抑制を保存することを選択した場合、抑制は指摘を含むソース ファイルと同じ場所に作成される parasoft.suppress ファイルに保存されます。抑制を追加すると、ファイルは自動的に IDE エディターで開かれます。このファイルの内容は次のようになります。

suppression-begin
file: Simple.cpp
rule-id: SECURITY-22
message: Do not use mbstowcs() function
reason: verified
author: annstu
suppression-end

suppression-begin
file: Account.cpp
rule-id: JSF-043
message: Tabs should be avoided
reason: verified
author: annstu
suppression-end
抑制フォーマットおよび利用可能な属性の一覧については、「抑制ファイルでの抑制の定義」を参照してください。

Eclipse IDE を使用している場合、新しく作成された抑制ファイルは自動的にプロジェクトに追加され、他のプロジェクト ファイルとともに IDE のファイル ツリーに表示されます。Visual Studioでは、個々の抑制ファイルを手動でプロジェクトに追加する必要があります。

  1. Visual Studio のソリューション エクスプローラーで [Show All Files] オプションを有効にするか、オプションがすでに有効な場合はソリューション エクスプローラーをリフレッシュします。すると、Parasoft 抑制ファイルを含めたプロジェクト外のファイルが表示されます。
  2. プロジェクトに追加した抑制ファイルを右クリックし、メニューの [Include in Project] をクリックします。
ソース管理システムを使ってソース コードの変更を追跡している場合、parasoft.suppress ファイルをチェックインし、チーム全体で抑制を共有することを推奨します。

抑制の移行

ワークスペースに古いバージョンの C/C++test で作成された抑制がある場合、非推奨の XML 形式フォーマットの抑制を入力ファイル抑制に変換するようダイアログが表示される場合があります。変換すると以下の影響があります。

  • 非推奨のフォーマットの抑制がプレーンテキストに変換され、対応するソース ファイルと同じディレクトリの parasoft.suppress ファイルに保存されます。
  • 非推奨のフォーマットの抑制を含むバックアップ ファイルが作成されます。このファイルの場所はコンソールに表示されます。
  • 非推奨のフォーマットの抑制がワークスペースから削除されます。

ワークスペースにないファイルに関連付けられた抑制は変換されません。変換されなかった抑制のリストはコンソールに表示されます。

バックアップ ファイルから非推奨の抑制を復元したい場合は、次の操作を行います。

  1. IDE を閉じます。
  2. バックアップファイルが保存されている場所 (コンソールに表示されます) に移動します。この場所には 'cpptest' ディレクトリがあり、このディレクトリに local_suppressions_backup.zip ファイルがあります。

  3. 既存の'cpptest' ディレクトリを削除します。

  4. local_suppressions_backup.zip の内容を同じ場所に展開します。復元された抑制を含む新規 'cpptest' ディレクトリが作成されます。

復元された抑制を次の IDE 起動時に再移行できます。

抑制の参照

抑制された指摘事項を参照し、ローカルのデスクトップに保存された抑制を解除することができます。 

  1. [Parasoft] メニューの [オプション] (Visual Studio) または [設定] (Eclipse) をクリックし、[指摘事項とカバレッジのインポート] をクリックして [抑制された指摘事項] オプションを有効にします (「インポート オプションのカスタマイズ」を参照)。

  2.  [指摘事項] ビューを開き、メニューの [内容の構成] をクリックして [抑制された指摘事項] オプションを有効にします (詳細については「指摘事項ビューのカスタマイズ」を参照)。

  3. 解析を実行するか、指摘事項をインポートします (「指摘事項のインポート」を参照)。抑制された指摘事項が [指摘事項] ビューに表示されます。

  4. 指摘事項を右クリックして [移動] をクリックすると、指摘の原因になったコードを参照できます。

抑制の削除

以前に抑制した指摘事項の抑制を削除することができます。

  • コードに保存された抑制は、手動でコードから削除できます。
  • ファイルに保存された抑制は、parasoft.suppress ファイルから特定のエントリを削除することで削除できます (「入力ファイル抑制」を参照)。
  • DTP に格納された指摘事項の抑制を削除するには、単一の指摘事項または複数の指摘設定の選択範囲を右クリックし、メニューの [DTP で抑制解除] をクリックします。

    指摘事項は以降の解析で抑制解除されます。


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