このセクションは、C/C++test で発生する可能性がある問題のトラブルシューティングに役立ちます。
C/C++test は、C/C++ ソース ファイルは直接解析しますが、ヘッダー ファイルは間接的に解析します。現在選択されている内容に基づいて、C/C++test はすべての C/C++ ソース ファイルを解析し、選択されているすべてのソース ファイルとヘッダー ファイル (ソース ファイルによってインクルードされているヘッダー ファイルのみ) について違反をレポートします。
例:
[Parasoft] メニューの [設定] をクリックして [コンソール] をクリックし、冗長レベル (高、通常、低) を選択します。
高 | 通常 | 低 | |
---|---|---|---|
基本情報 現行のステップの名前とステータス (終了、失敗、最新) | 〇 | 〇 | 〇 |
エラー | 〇 | 〇 | 〇 |
警告 | 〇 | × | × |
コマンド ライン | 〇 | 〇 | × |
静的解析と単体テストの実行中に表示される違反 | ○ すべてを表示 | ○ 一部省略 | × |
C/C++test がメモリ不足になるのを防ぐには、C/C++test を起動するスクリプトまたはショートカットにメモリ パラメーターを追加します。2 つのメモリ パラメーターは、それぞれ JVM (Xms) の初期サイズと JVM (Xmx) の最大サイズを指定します。通常は両方に同じサイズ (たとえば 1024MB) を設定します。ただし、ときおり問題が発生しているが大きなメモリ サイズを常に割り当てておくことは避けたい場合、2 つのパラメーターに異なる値 (たとえば初期サイズ 1024MB と最大サイズ 1400MB) を設定することができます。設定できる最大サイズは、 OS と JVM によって異なります。
例:
C/C++test スタンドアロン版: cpptest.exe -J-Xms1024m -J-Xmx1400m
C/C++test プラグイン版: eclipse.exe -vmargs -Xmx1400m
-Xmx
の値を指定することでメモリの割り当てサイズをカスタマイズできます。この方法は、静的解析を実行する場合や、結果を DTP にレポートする場合に特に便利です。詳細は「詳細オプションの設定」を参照してください。C/C++test がレポート生成中にメモリを使い果たした場合、「C/C++test がレポート生成中にメモリを使い果たした場合」を参照してください。
問題の原因がネットワークまたは接続にあると推測される場合、JVM に次のスイッチを追加し、タイムアウトを調整してみるとよいでしょう。
スイッチ | 説明 | 例 |
---|---|---|
parasoft.ws.timeout | すべてのサービスのソケット タイムアウトを設定します。秒単位で値を指定します。 | -Dparasoft.ws.timeout=60 |
parasoft.ws.connection.timeout | すべてのサービスの接続タイムアウトを設定します。秒単位で値を指定します。 | -Dparasoft.ws.connection.timeout=15 |
parasoft.tcm.timeout | Team Server サービスのタイムアウトを設定します。このサービスだけにタイムアウトを設定することも、 parasoft.ws.timeout で設定した全般的な秒数を上書きすることもできます。 | -Dparasoft.tcm.timeout=30 |
Parasoft.ws.timeout.timeout だけが設定されている場合、ソケットおよび接続タイムアウトの両方に影響を与えます。
「サポート アーカイブの準備」を参照してください。
現在どのバージョンの C++test がインストールされているかをチェックするには、次の操作を行います。
-clean
オプションを付けて Eclipse を起動します。このオプションを付けて起動すると、Eclipse の内部的なレジストリおよびキャッシュが強制的にリフレッシュされます。
Eclipseは、コンフィギュレーション ファイルがあるインストール ディレクトリの場所に書き込みができない場合、クラッシュすることがあります。この現象は、複数のユーザーで 1 つのインストール領域を共有するように Eclipse を設定している場合によく見られます。この問題を防ぐには、設定ファイルをユーザーのホーム ディレクトリに保存します。「要件」および「マルチ ユーザー インストール」を参照してください。
ネットワーク環境が変わると、マシン ID の計算に使用されるインターフェイスが変わり、結果としてマシン ID が一定でなくなる可能性があります。PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES 環境変数を使用すると、安定したインターフェイスを指定し、マシン ID が変化するのを防ぐことができます。
変数に安定した Ethernet ネットワーク インスタンスを指定します。仮想インターフェイス、一時インターフェイス、ループバック インターフェイスは使用しないでください。
- Windows の場合: ネットワーク カードの MAC アドレスを指定します。ipconfig -all
コマンドを使用してアドレスを取得できます。 例:
SET PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES=00-10-D9-27-AC-85 |
- Linux の場合: "inet" または "inet6" ファミリーのいずれかのネットワーク インターフェイスを指定します。ifconfig
コマンドを使用して利用可能なインターフェイスのリストを取得できます。例:
export PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES=eth1 |
問題が解決しない場合、環境変数 PARASOFT_DEBUG_NET_INTERFACES を設定して値に true を指定すると、診断情報を取得できます。テクニカル サポートに送信可能なチェック手順や、マシン ID の計算に使用されているインターフェイスが標準出力に表示されます。マシン ID の計算に使用されているインターフェイスには [SELECTED] という接頭辞が付きます。
マシン ID が WIN32-0 の場合、<DRIVE>:\Users\<USER_NAME>\.parasoft\C++test\10.x\license にあるライセンス ファイルを削除してください。
新しいリリースでメッセージが変更されたルールに関連付けられた抑制は、DTP で利用できないため、再度抑制する必要があります。
BD カテゴリのルールについては、次の詳細オプションを指定することで、バージョン 10.4.1 以降でも以前のメッセージに戻すことができます (「詳細オプションの設定」を参照)。
CPPTEST_ENGINE_EXTRA_ARGS="-property flowanalysis.legacy.messages.for.<rule_ID>=true"
例:
CPPTEST_ENGINE_EXTRA_ARGS="-property flowanalysis.legacy.messages.for.BD.PB.ARRAY=true -property flowanalysis.legacy.messages.for.BD.PB.ZERO=true" |
以前のメッセージを復元するには、次のローカルな C/C++test キャッシュ データを格納する .cpptest フォルダーを削除する必要があります。<workspace_location>/.cpptest/.dtpengine/.cpptes
t
Eclipse を起動する前にコンパイラの環境変数 ($PATH や $LD_LIBRARY_PATH ) を正しく設定したか確認してください。
C/C++test が名前に空白を含むディレクトリ (たとえば C:\Program Files
) にインストールされている場合、QNX GCC コンパイラが C/C++test の正常な動作を妨げる可能性があります。
QNX コンパイラとともに C/C++test を使用する場合、C/C++test のインストール ディレクトリ名に空白が含まれていないことを確認してください。
プロジェクトをインポートします。詳細については「To create a C++test project from a Visual Studio 6.0 project」を参照してください。
他のバージョンの Microsoft Visual C++ については、Visual Studio に付属する Visual Studio Command Prompt ユーティリティ スクリプトを使って、Visual Studio 環境でコンソールを開きます。コンソールから Eclipse を起動して環境が正しく設定されているかを確認します。なお、C++test は Visual Studio 2005 以降のプラグインとしても利用可能です。
cpptestcli を使用してプロジェクトを作成できます。「既存のビルド システムを使った C++test プロジェクト」を参照してください。
Visual Studio 2019 に付属の Microsoft Visual C++ 14.2 コンパイラでコンパイルされたコードをデバッグする場合、デバッグする前に Visual Studio 2019 IDE を起動し、C/C++test の実行が終了するまで背後で実行されるようにします。
解析が完了するよう、以下のいずれかを行ってください。
cpptest.analyzer.source.timeout=<TIMEOUT_IN_SECONDS>
を参照してください。
静的カバレッジ データ収集時に見つからないファイルを指摘するセットアップの問題は、ファイルのローカル パスがビルド時のパスと異なっていることを示唆します。
回避策として、CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT
環境変数を使用して元のパスをローカル パスにマッピングできます。
CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT=original/path1=local/path1;original/path2=local/path2;...
レポートを生成するときに、次のエントリがあるレポート コンフィギュレーション ファイルを指定します。
results.report.active_rules=true
Parasoft 製品が生成するレポートを表示するには、環境にサンセリフ フォントが必要です。各国語文字など、正常に表示されない文字がある場合、システムにサンセリフ フォントがインストールされているかを確認してください。
C/C++test は、コードをテストした後、別個の JVM を使用してレポートを生成します。parasoft.report.separate_vm.xmx
システム プロパティを使用して C/C++test レポートの生成に割り当てられるメモリの量を増やすことができます。例:
parasoft.report.separate_vm.xmx=1280m |
parasoft.report.separate_vm.java_home
システム プロパティを使用すると、レポートを生成する JVM として、より大きな最大メモリ サイズを持つ JVM を指定できます。例:
parasoft.report.separate_vm.java_home=C:/Program Files/Java/jdk-12.0.1 |
C/C++ または C++test を現行パースペクティブとして設定します。それには、[ウィンドウ] メニューの [パースペクティブを開く] > [その他] をクリックし、C/C++ または C++test を選択して [OK] をクリックします。
Eclipse の一部のバージョンのバグにより、オーバーレイ スクロールバーがリストまたはツリーの最後のアイテムを部分的に隠し、ユーザーがアイテムをクリックできない場合があります。Linux での回避策として、次のシステム変数を設定することでオーバーレイ スクロールバーを無効化できます。GTK_OVERLAY_SCROLLING=0
Eclipse の CDT インデクサ―が C/C++test 固有の構文を認識できない場合、テスト スイート内の正しいコード要素に問題の可能性を示す赤い下線が表示される可能性があります。この問題を防ぐには、プロジェクト プロパティで Parasoft C/C+test Include Paths プロバイダーを有効にします。
この回避策は、CDT マネージド プロジェクトでだけ有効です。