GUI からでもコマンドラインからでも、既存の Visual Studio 6.0 プロジェクトをインポートできます。
GUI ウィザードを使ってインポートする
Visual Studio 6.0 プロジェクトから C/C++test プロジェクトを作成するには、次の操作を行います。
- [ファイル] > [新規] > [プロジェクト] > [C++test] > [Microsoft Visual Studio 6.0 プロジェクトをインポート] をクリックします。
- [次へ] ボタンをクリックします。[Microsoft Visual Studio 6.0 プロジェクトをインポート] ウィザードが表示されます。
- [.dsp/.dsw ファイルまたはルート ディレクトリを選択] フィールドで、Microsoft Visual Studio 6.0 プロジェクト ファイル (.dsp)、Microsoft Visual Studio 6.0 ワークスペースファイル (.dsw)、または Microsoft Visual Studio 6.0 プロジェクトを検索するルート ディレクトリを指定します。発見されたプロジェクトは [インポート対象プロジェクト] フィールドに表示されます。
- インポートするプロジェクトのチェックボックスをオンにして [次へ] ボタンをクリックします。
- インポートする場所を指定します。次のいずれかを選択します。
- ワークスペースの場所を使用 ワークスペースの場所を使用します。
- 元の .dsp ファイルの場所を使用 元の .dsp ファイルの場所を使用します。
- 外部の場所を使用 任意の場所を指定できます。
- 指定した外部の場所にサブ ディレクトリを作成して各プロジェクトをインポートするには、[プロジェクトごとにサブ ディレクトリを作成] チェック ボックスをオンにします。
- インポートするプロジェクトが 1 つだけであり、指定した外部の場所に直接インポートしたい場合、[プロジェクトごとにサブ ディレクトリを作成] チェックボックスをオフにします。
- 作成した Eclipse プロジェクトに .dsp プロジェクトのソース フォルダーをリンクしたい場合、[リンクされたフォルダーを使用して .dsp プロジェクトのコンテンツを含める] チェックボックスをオンにします。
- たとえばプロジェクトの共有などのために、リンクされたフォルダーの場所にパス変数を使用したい場合、 [パス変数を使用してリンクされたフォルダーの場所を定義] チェックボックスをオンにしてパス変数を指定します。この設定がデフォルトのオフの場合、リンクされたフォルダーの作成時にパス変数は使用されません。
- [プロジェクト コンフィギュレーション設定] で、インポートするプロジェクトで使用する .dsp プロジェクト コンフィギュレーションを指定します。
- .dsp プロジェクトのデフォルト コンフィギュレーションを使用する場合、[.dsp プロジェクトのデフォルト コンフィギュレーションを使用] チェックボックスをオンにします。
- 別のコンフィギュレーションを使用する場合、[他のコンフィギュレーションを使用] チェックボックスをオンにしてドロップダウン リストからコンフィギュレーションを選択します。リストには、指定したプロジェクトで適用可能なコンフィギュレーションが表示されます。
- [終了] をクリックします。
インポートするプロジェクトと同じ名前の既存プロジェクトがワークスペースにある場合、[終了] ボタンは使用不可になり、警告メッセージが表示されます。
注意
インポートされるプロジェクトは、C/C++test の解析のためだけに構成されます。Eclipse 環境でのビルドのためには構成されません。
コマンドラインからプロジェクトをインポートする
Visual Studio 6.0 プロジェクトから C/C++test プロジェクトを作成するには、次の操作を行います。
cpptestcli
に-dsp <.dsp file | .dsw file | root location>
スイッチを指定します。- まず、
dsp.import.*
オプションを記述したプレーン テキストのオプション ファイルを作成します (「ローカル設定ファイル (オプション ファイル)」 を参照)。次に、-dsp <.dsp file | .dsw file | root location>
および-localsettings <options.file>
スイッチを使ってこのオプション ファイルをcpptestcli
に渡します。
インポートするプロジェクトと同じ名前の既存プロジェクトがワークスペースにある場合、プロジェクトはインポートされません。
例 1: 1 つのプロジェクトがあり、.dsp プロジェクトと同じディレクトリ内にソースがある
GUI
- [ファイル] メニューの [新規] > [プロジェクト] をクリックし、[C++test] > [Microsoft Visual Studio 6.0 プロジェクトをインポート] をクリックします。
- .dsp プロジェクトを選択し、インポートするプロジェクトのチェックボックスをオンにします。 [次へ] ボタンをクリックします。
- [元の .dsp ファイルの場所を使用] を選択します。プロジェクトは、.dsp プロジェクトディレクトリ内に作成されます。
- [リンクされたフォルダーを使用して .dsp プロジェクトのコンテンツを含める] チェックボックスをオフにします。.dsp ディレクトリ内のディレクトリにリンクする必要はありません。
- [他のコンフィギュレーションを使用] チェックボックスをオンにし、[利用可能な .dsp コンフィギュレーション] リストから Visual Studio プロジェクト構成を選択します。
コマンド ライン
- プレーン テキストのオプション ファイルを用意し、次のオプションを設定します。
dsp.import.location=DSP:
プロジェクトは、.dsp プロジェクトディレクトリ内に作成されます。dsp.import.config=<desired config name>:
適用可能な場合、指定の Visual Studio プロジェクト構成を使用します。dsp.import.linked=false:
リンクされたフォルダーを使って .dsp プロジェクトのコンテンツをインクルードしないように設定します。
cpptestcli
コマンドで、-dsp <project.dsp file>
および-localsettings <options.file>
を使用します。
例 2: VS ワークスペース ファイル (.dsw ファイル) があり、数多くのフォルダーに数多くの .dsp プロジェクトとソースがある
GUI
- [ファイル] メニューの [新規] > [プロジェクト] をクリックし、[C++test] > [Microsoft Visual Studio 6.0 プロジェクトをインポート] をクリックします。
- .dsw ワークスペース ファイルを選択し、インポートするすべてのプロジェクトのチェックボックスをオンにします。 [次へ] ボタンをクリックします。
- [ワークスペースの場所を使用] を選択します。Eclipse ワークスペースにプロジェクトが作成されます。
- [リンクされたフォルダーを使用して .dsp プロジェクトのコンテンツを含める] チェックボックスをオンにします。すべてのソース フォルダーがリンクされます。
- プロジェクトの共有を簡単にするために、[パス変数を使用してリンクされたフォルダーの場所を定義する] チェックボックスをオンにします。パス変数を使用できない場合、リンクされたフォルダーに共通ルート フォルダーがないため、このオプションは非選択になります。さらに、 共通ルート フォルダーがないことを警告するメッセージが表示されます。それでもパス変数の使用を有効にすることはできますが、パス変数は適用可能な場合にだけ使用されます。
- インポートするプロジェクトで使用する構成を選択します。選択した構成がプロジェクトで適用可能ではない場合、デフォルト構成が使用されます。
コマンド ライン
- オプション ファイルで次のオプションを設定します。
dsp.import.location=WORKSPACE:
Eclipse ワークスペースにプロジェクトが作成されます。dsp.import.config=<desired config name>:
適用可能な場合、指定のコンフィギュレーションが使用されます。dsp.import.linked=true:
リンクされたフォルダーを使って .dsp プロジェクトのコンテンツをインクルードします。
- (オプション) オプション ファイルに次の設定を追加します。これらの設定を追加した場合、デフォルトは使用されません。設定を追加しない場合、すべてのリンクされたフォルダーについて共通ルート ディレクトリが算出され、デフォルトのパス変数名が適用されます。
dsp.import.pathvar.enabled=true:
パス変数の使用を指定します。dsp.import.pathvar.name=<name>:
パス変数の名前を指定します。dsp.import.pathvar.value=<common_root_dir>:
パス変数の値を指定します。
cpptestcli
コマンドで-dsp <project.dsw file>
および-localsettings <options.file>
を使用します。
例 3: 指定の <projects_dir> にすべてのプロジェクトをインポートする
GUI
- [ファイル] メニューの [新規] > [プロジェクト] をクリックし、[C++test] > [Microsoft Visual Studio 6.0 プロジェクトをインポート] をクリックします。
- <projects_dir> を選択し、インポートするプロジェクトのチェックボックスをオンにします。 [次へ] ボタンをクリックします。
- [外部の場所を使用] を選択します。指定のディレクトリにプロジェクトが作成されます。
- [リンクされたフォルダーを使用して .dsp プロジェクトのコンテンツを含める] チェックボックスをオンにします。すべてのソース フォルダーがリンクされます。
- プロジェクトの共有を簡単にするために、[パス変数を使用してリンクされたフォルダーの場所を定義する] チェックボックスをオンにします。パス変数の値として <projects_dir> を使用できます。
- インポートするプロジェクトで使用する構成を選択します。選択した構成がプロジェクトで適用可能ではない場合、デフォルト構成が使用されます。
コマンド ライン
- オプション ファイルで次のオプションを設定します。
dsp.import.location=<external_folder>:
指定の外部フォルダーにプロジェクトが作成されます。dsp.import.config=<desired config name>:
適用可能な場合、指定のコンフィギュレーションが使用されます。dsp.import.linked=true:
リンクされたフォルダーを使って .dsp プロジェクトのコンテンツをインクルードします。dsp.import.pathvar.enabled=true:
パス変数の使用を指定します。dsp.import.pathvar.name=<name>:
パス変数の名前を指定します。dsp.import.pathvar.value=<projects_dir>:
パス変数の値を指定します。
cpptestcli
コマンドで-dsp <root_dir>
および-localsettings <properties.file>
オプションを使用します。Eclipse CDT に VS プロジェクトを移行するための方法については、以下を参照してください。 http://www-128.ibm.com/developerworks/opensource/library/os-ecl-vscdt/