このセクションの内容:
はじめに
ほとんどの場合、DTP インストーラーはすべてのアップグレード プロセスを自動的に処理しますが、「状況ごとのアップグレード方法」セクションを参照してアップグレード パスを確認してください。
以前のバージョンの DTP からアップグレードする前に、お使いのシステムが システム要件 に一致していることを確認してください。
アップグレード プロセスの一環としてインストーラーがデータを自動的にバックアップしますが、特別な予防措置として 手動でシステムをバックアップする ことができます。
基本的なアップグレード
次のいずれかの条件が当てはまる場合は、これらの指示に従ってください。
- DTP Enterprise Pack の有無にかかわらず、バージョン 5.4.0 以降からアップグレードしている
- DTP Enterprise Pack がない状態で、5.0.0 - 5.3.3 からアップグレードしている
Windows
- DTP Enterprise Pack (該当する場合) を含め、すべての Parasoft サービスを停止します。「DTP サービスの停止」を参照してください。
- インストーラーを実行し、[DTP の再インストール] オプションを選択します。DTP インストーラーは自動的にすべてのアップグレード プロセスを処理します。
- [完了] をクリックしてインストールを完了し、DTP および DTP Enterprise Pack (インストールされている場合) のプロセスを開始します。
DTP の最初のインストール中に DTP Enterprise Pack をインストールしなかった場合は、最新の DTP インストーラーを再実行していつでも DTP Enterprise Pack をインストールできます。
Linux
最新バージョンの DTP および DTP Enterprise Pack からアップグレードする場合は、次の手順に従ってください。
- コマンド プロンプトを開き、現在の DTP インストール ディレクトリに移動します。
- dtpconsole スクリプトを実行し、該当する場合は DTP Enterprise Pack を含め、すべての Parasoft サービスを停止します。「DTP サービスの停止」を参照してください。
-u
オプションを使って DTP インストール スクリプトを実行します。./DTP.sh -u <DTP_INSTALL>
<DTP_INSTALL>
には、現在の DTP のインストール ディレクトリを指定します。相対パスではなくフル パスで指定する必要があります。
例: ./parasoft/dtp ではなく /home/parasoft/dtp
組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューション (Linux のみ) をインストールしている場合、インストーラーがデータベース サーバー サービスの状態を確認します。
インストーラーは、指定の DTP インストール ディレクトリで DTP Enterprise Pack を探します。Enterprise Pack が検出された場合、Enterprise Pack を削除するか更新するかの問い合わせがあります。Enterprise Pack が検出されなかった場合、 <DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリにインストールするよう指示が出ます。
DTP.sh スクリプトが完了したら、dtpconsole.sh を実行して DTP と Data Collector を開始します。組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューションをインストールしている場合、サービスが自動的に開始し、直ちに DTP の使用を開始できます。
- <DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリに移動し、
start
引数を付けてdtpservices.sh
スクリプトを実行して Enterprise Pack を開始します。./dtpservices.sh start
DTP の最初のインストール中に DTP Enterprise Pack をインストールしなかった場合は、最新の DTP インストーラーを再実行していつでも DTP Enterprise Pack をインストールできます。
5.3.2 - 5.3.3 / Enterprise Pack 有り
次の条件が当てはまる場合、以下の操作指示に従ってください。
- 最新バージョンの DTP にアップグレードしている
- DTP Enterprise Pack がある状態で、アップグレードしている
Windows
- Parasoft サービスを停止します。詳細については「DTP サービスの停止」を参照してください。
- コマンド プロンプトを開き、現在の (古い) DTP Enterprise Pack のインストール ディレクトリに移動します。
dtpservices.bat stop
コマンドを実行して DTP Enterprise Pack を停止します。最新の DTP インストーラーを実行し、アップグレードが完了するまでインストーラーの操作指示に従います。「DTP の新規インストール」を参照してください。
アップグレード プロセスの結果、DTP Enterprise Pack が <DTP_HOME>/dtpservices ディレクトリにインストールされます。 これが現在の DTP Enterprise Pack のインストール ディレクトリである場合、インストーラーは自動的に DTP Enterprise Pack をバックアップおよび復元します。
- デフォルトでは、[Installation Complete] ダイアログが表示され、DTP サービスと DTP Enterprise Pack を開始するよう求められます。自動的に開始するのを防ぐには、すべてのサービスを無効化します。
- [完了] をクリックしてコマンド プロンプトを開き、<DTP_HOME>/dtpservices ディレクトリに移動します。
- 次のコマンドを実行してバックアップ アーカイブを作成します。
dtpservices.bat backup --target <path to old Enterprise Pack directory>
バックアップ アーカイブは、--target
コマンドで指定された親ディレクトリに保存されます。このプロセスが完了するまでに数分かかることがあります。
dtpservices.bat restore --src <path to backup archive>
コマンドを実行します。- DTP サービスを開始します。詳細については「DTP サービスの開始」を参照してください。
DTP の最初のインストール中に DTP Enterprise Pack をインストールしなかった場合は、最新の DTP インストーラーを再実行し、前述の操作を繰り返していつでも DTP Enterprise Pack をインストールできます。
Linux
Linux の管理プロセスはコマンドラインから実行されます。
- コマンド プロンプトを開き、現在の DTP インストール ディレクトリに移動します。
dtpconsole スクリプトを実行して Parasoft サービスおよび DTP Enterprise Pack を停止します (「DTP サービスの停止」を参照)。
アップグレード プロセスの結果、DTP Enterprise Pack が <DTP_HOME>/dtpservices ディレクトリにインストールされます。これが現在の DTP Enterprise Pack のインストール ディレクトリである場合、インストーラーは自動的に DTP Enterprise Pack をバックアップおよび復元します。
- 現在の (古い) DTP Enterprise Pack のインストール ディレクトリに移動します。
- 次のコマンドを実行してバックアップ アーカイブを作成します。
dtpservices.bat backup --target <path to old Enterprise Pack directory>
バックアップ アーカイブは、--target
コマンドで指定された親ディレクトリに保存されます。このプロセスが完了するまでに数分かかることがあります。
dtpservices.bat restore --src <path to backup archive>
コマンドを実行します。- <DTP_INSTALL> ディレクトリに戻って
dtpconsole.sh
を実行し、DTP Enterprise Pack を含め、すべての DTP サービスを開始します。
DTP の最初のインストール中に DTP Enterprise Pack をインストールしなかった場合は、最新の DTP インストーラーを再実行し、前述の操作を繰り返していつでも DTP Enterprise Pack をインストールできます。
5.0.0 - 5.3.1 / PIE 1.x 有り
Process Intelligence Engine(PIE)1.x から DTP Enterprise Pack への移行は重要であり、手動でカスタム フローを移行する必要があります。詳細については「Extension Designer への PIE スライスの移行」を参照してください。
Windows
- Parasoft サービスを停止します。詳細については「DTP サービスの停止」を参照してください。
- コマンド プロンプトを開き、<PIE_INSTALL> ディレクトリに移動します。
pie_service.bat full-backup ..\pie-upgrade-backup
コマンドを実行し、親ディレクトリにバックアップ アーカイブを作成します。pie_service.bat stop を実行して PIE プロセスを停止します。
最新の DTP インストーラーを実行し、アップグレードが完了するまでインストーラーの操作指示に従います。「DTP の新規インストール」を参照してください。
アップグレード プロセスの結果、DTP Enterprise Pack が <DTP_HOME>/dtpservices ディレクトリにインストールされます。これが現在の DTP Enterprise Pack のインストール ディレクトリである場合、インストーラーは自動的に DTP Enterprise Pack をバックアップおよび復元します。
- デフォルトでは、[Installation Complete] ダイアログが表示され、DTP サービスと DTP Enterprise Pack を開始するよう求められます。自動的に開始するのを防ぐには、すべてのサービスを無効化します。
dtpservices.bat restore --src <path to PIE backup archive>
コマンドを実行します。- DTP サービスを開始します。詳細については「DTP サービスの開始」を参照してください。
Linux
- コマンド プロンプトを開き、現在の DTP インストール ディレクトリに移動します。
dtpconsole スクリプトを実行して、Parasoft サービスと DTP Enterprise Pack を停止します (「DTP サービスの停止」を参照)。
- <PIE_INSTALL> ディレクトリに移動します。
pie_service.sh full-backup ../pie-upgrade-backup
コマンドを実行し、親ディレクトリにバックアップ アーカイブを作成します。pie_service.sh stop を実行して PIE プロセスを停止します。
最新の DTP インストーラーを実行し、アップグレードが完了するまでインストーラーの操作指示に従います。「DTP の新規インストール」を参照してください。
アップグレード プロセスの結果、DTP Enterprise Pack が <DTP_HOME>/dtpservices ディレクトリにインストールされます。これが現在の DTP Enterprise Pack のインストール ディレクトリである場合、インストーラーは自動的に DTP Enterprise Pack をバックアップおよび復元します。
- アップグレードした <DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリに移動し、
dtpservices.sh restore --src <path to PIE backup archive>
コマンドを実行します。 - <DTP_INSTALL> ディレクトリに移動し、dtpconsol スクリプトを実行して DTP サービスを開始します (「DTP サービスの開始」を参照)。
データベース構造のアップグレード
アップグレードの後に管理者資格でログインすると、Report Center がデータベース構造を検証します。データベースを更新するよう促される場合があります。
データベース構造をアップグレードするには、次の操作を行います。
- [実行] をクリックしてデータベース スキーマのアップグレード プロセスを実行します。アップグレード プロセスが終了すると、メッセージが表示されます。Report Center はすぐに使用できる状態です。
Report Center と Project Center の機能とポート番号が保持されていることを確認します。
- DTP_HOME/logs/ ディレクトリの conf_update.log をチェックして、構成が正常に更新されたことを確認します。