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はじめに
Selenium WebDriver は、Webアプリケーションのテスト自動化を容易にするフレームワークです。ブラウザのネイティブドライバを使用して、マシンにインストールされているブラウザを直接呼び出します。主要なブラウザは、それぞれ独自の実装をした WebDriver インターフェース(「WebDriver」とも呼ばれます)を提供します。Seleniumテストを実行するように記述されているブラウザごとに互換性のある WebDriver が必要です。サポートしているブラウザとドライバのリストについては、システム要件 を参照してください。
WebDrivers のダウンロード
ご使用のブラウザのバージョンに適した WebDriver をダウンロードしてください。
- Chrome: http://chromedriver.chromium.org/downloads.
Microsoft Edge: Microsoft WebDriver for Edge および Microsoft WebDriver for Edge Legacy のダウンロードとインストール手順については、Microsoft 開発者の Web サイトを参照してください: https://developer.microsoft.com/en-us/microsoft-edge/tools/webdriver/
- Firefox: https://github.com/mozilla/geckodriver/releases.
- Internet Explorer: https://github.com/SeleniumHQ/selenium/wiki/InternetExplorerDriver
IE11 用の WebDriver をセットアップする場合は、システムやブラウザのアーキテクチャーに関係なく、32 ビットバージョンのドライバを使用してください。 - Safari: WebDriver for Safariは macOS に組み込まれています。
ダウンロードしたファイルから実行可能ファイルをマシンに展開します。
WebDriver の設定
WebDriver を設定すると、IDE で実行コンフィギュレーションを実行できます。
- [Parasoft] メニューから [設定](Eclipse)または [設定](IntelliJ)を選択します。
- Parasoft サイドバーメニューから [Selenium WebDriver] を選択します。
各フィールドで、ブラウザのバージョンに適した WebDriver へのパスを設定します。テストする予定のブラウザ用の WebDrivers のみを提供する必要があります。各オペレーティングシステムは、異なるブラウザをサポートしています。以下のスクリーンショットは、Windows と macOS の WebDriver 設定画面を示しています。
Windows 10 上での WebDrivers の設定MacOS 上での WebDrivers の設定Microsoft Edge と Apple Safari はネイティブOSブラウザーです。OS にはすでに Microsoft WebDriver(Windows と Edge の最新バージョン用)と SafariDriver がそれぞれ含まれています。
- [適用] をクリックして設定を保存します。
コマンドラインで WebDrivers を指定する
コマンドラインを使用して Selenic を実行している場合は、各ブラウザでテストするコマンド毎に WebDriver を呼び出すための引数を含める必要があります。例:
mvn test -DargLine=-javaagent:/path/to/selenic_agent.jar -Dwebdriver.chrome.driver=/path/to/chromedriver
詳しくは、コマンドライン をご覧ください。
WebDrivers をクラスパスに追加
WebDriver の場所を PATH システム変数に追加すると、各コマンドに WebDriver へのパスを含める必要がなくなります。
パッケージマネジャーの使用
PATH に WebDriver を追加する最も簡単な方法は、Chocolaty for Windows や brew for MacOS などのパッケージマネージャーを使用することです。例:
choco install chromedriver
brew cask install chromedriver
パッケージマネジャーは、WebDriver 実行可能ファイルを PATH 上のディレクトリにコピーします。
手動で WebDrivers をパスに追加
パッケージマネジャーがインストールされていない場合は、手動で WebDrivers を PATH に追加できます。
Windows
以下の手順では、Windows 10 を使用して実行可能ファイルを PATH に追加する方法について説明します。異なるバージョンの Windows を使用している場合は、そのバージョンのドキュメントを参照してください。
- Windows のスタートメニューをクリックし、[Windows システム] > [コントロールパネル] を選択します。
- [システムとセキュリティ] をクリックします。
- [システム] をクリックします。
- [システムの詳細設定] をクリックします。
- [環境変数] をクリックし、[システム環境変数] パネルでパスのエントリをダブルクリックします。
- C:ドライブで始まる変数を選択し、[編集] をクリックします。
- セミコロン(;)を追加し、WebDriver 実行可能ファイルを含むディレクトリを指定します。
- [OK] をクリックして編集を保存し、[OK] をクリックして [環境変数] パネルを閉じます。
- [OK] をクリックして、[システムプロパティ] パネルを閉じます。
- Windows を再起動します。
MacOS
ターミナルを開き、管理者としてエディタで /etc/paths を開きます。例:
sudo vim /etc/paths
- プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。
- WebDrivers を含むディレクトリへのパスをファイルに追加します。
- ファイルを保存して閉じます。