サービスは Extension Designer の 1 個のインスタンスであり、特別なタスクを実行する複数のフローまたはアーティファクトをホストすることができます。複数のエンドポイントではなく、複数のプロセスをまたがって実行するサービスを作成できます。水平スケールによってパフォーマンスの問題を回避できるだけでなく、関連するフローを 1 つのサービスにまとめることができます。たとえば、Change Based Testing や Risky Code Changes は Change Management サービスにまとめられるでしょう。詳細については「重要な概念と用語」を参照してください。
このセクションの内容:
サービス カテゴリの作成
サービスはカテゴリに属さなければなりません。カテゴリの目的は、サービスを整理することです。カテゴリはサービスの機能には影響しません (「Extension Designer のベスト プラクティス」を参照)。
Extension Designer には、すぐに利用できる 3 種類のサービス カテゴリが用意されています。
- Policy Center プラクティス: このカテゴリには、 Policy Center のプラクティスを有効にするアーティファクトをインポートしてデプロイします (PC プラクティス)。Policy Center のプラクティスには、静的解析、単体テスト、回帰テストなどが含まれます。詳細については「Policy Center」を参照してください。
- プロセス インテリジェンス エンジン: このカテゴリには、PIE スライス アーティファクトをインポートしてデプロイします (プロセス インテリジェンス エンジン)。PIE スライスのフローは、開発中のアプリケーションに関連する技術的負債とリスクを評価します。
- DTP ワークフロー: このカテゴリには、DTP ワークフローのアーティファクトをインポートします。このアーティファクトは、プロセスを実行したり、既存のワークフローを拡張したり、サード パーティのシステムと接続したりします。
ユーザー独自のカテゴリを作成することもできます。
- [カテゴリの追加] をクリックし、表示された画面でカテゴリ名を入力します。
- [確認] をクリックしてカテゴリを保存します。
Extension Designer からカテゴリを削除するには、[カテゴリの削除] をクリックします。
カテゴリにサービスがある場合、そのカテゴリを削除することはできません。また、Extension Designer のビルトイン カテゴリ (プロセス インテリジェンス エンジン、DTP ワークフロー、Policy Center プラクティス) も削除することはできません。
エディターでカテゴリ名をクリックすると、カテゴリの名前を変更できます。
サービスの作成
- サービス カテゴリを選択して [サービスの追加] クリックします。
- 表示された画面で名前を入力し、[確認] をクリックしてサービスを保存します。[サービスの追加] オーバーレイでカテゴリを切り替えることもできます。
サービスを削除するには、[削除] ボタンをクリックし、確認メッセージが表示されたら削除を確認します。
サービスの構成
サービスを作成したら、フローの作成を開始できます。「Working with Flow」を参照してください。
サービスとフローのデバッグ
デバッグ メカニズムを利用して、データのフローが適切であるか、およびノードが正常に機能しているかを検証します。
- debug ノードをフローにドラッグしてノード出力に接続し、ノード間で渡される情報をキャプチャーします (ノードの詳細については「 ノードの使用」を参照してください)。
- debug ノードを選択すると、関連するメッセージが [debug] タブに表示されます。問題は [debug] タブにレポートされます。
ログ ファイルの参照と保存
Extension Designer とデータベース サーバーのログ ファイルは <DTP_ENTERPRISE_PACK_HOME>/logs ディレクトリにあります。
サービスのデプロイ
サービスを作成したら、[デプロイ] をクリックし、デプロイメント オプションを選択して Extension Designer にデプロイします。デプロイしたサービスは <EXTENSION_DESIGNER_HOME>/add-ons ディレクトリに追加され、ここから DTP にコピーして実装することができます。
DTP と同じユーザーで同じマシンに DTP Enterprise Pack をインストールした場合、[デプロイ] をクリックすると、自動的に DTP がサービスの使用を開始します。DTP_HOME 環境変数に現在の DTP のインストール ディレクトリを設定する必要もあります。たとえば、C:\Program Files\Parasoft\DTP や C:\Parasoft\DTP です。
ノードを編集してフローに変更を加えると、[デプロイ] ボタンがアクティブになり、変更をプッシュすることができます。変更したノードも示されます (「 ノードの使用」を参照)。
サービス中の同一フローを複数デプロイする場合
サービスでは、同じフローの複数のインスタンスを実装できます。ただし、フローが Endpoint ノードを含む場合、UUID が異なっていなければなりません。そうでない場合、フローの 1 番目のインスタンスだけが読み込まれます。
Endpoint ノードは、フル スタックの Web コンポーネントを作成するために必要なすべての機能をカプセル化するサービス エンド ポイントを公開します。ノードの詳細については「ノードの使用」を参照してください。
UUID は手動で変更できます。また、UUID を削除して [UUID] フィールドを空にしてノードを再保存することもできます。 [UUID] フィールドで何も指定せずにノードを保存すると、そのインスタンス固有の UUID が新たに生成されます。
サービスへのアーティファクトとカスタム プロセッサのデプロイ
Extension Designer の一部のアーティファクトにはカスタム プロセッサが含まれています。カスタム プロセッサは、DTP に JAR ファイルでデプロイされるサービスです。カスタム プロセッサを含むアーティファクトをダウンロードしてインストールすると、アーティファクト マネージャーは正しい DTP ディレクトリにカスタム プロセッサを自動的にインストールしようとします。
カスタム プロセッサのインストール先をアーティファクト マネージャーが決定できない場合 (たとえば Enterprise Pack と DTP を別のマシンにインストールしていたり、別のユーザーでインストールした場合)、ユーザーは正しい場所にカスタム プロセッサを手動でコピーすることができます。
アーティファクトをインストールした後、カスタム プロセッサの JAR ファイルを [DTPSERVICES_HOME]/dtpaddons/[path to JAR] ディレクトリから[DTP_HOME]/grs/processors ディレクトリにコピーしてください。
「カスタム プロセッサとの統合」も参照してください。