このセクションでは、C/C++test Standard を実行する Docker コンテナー イメージのビルド方法を説明します。

要件

  • Linux 64-bit
  • Docker
  • Linux 64-bit 用 C/C++test Standard インストール パッケージ

コンテナー イメージのビルド

C/C++test の次のディレクトリには、Docker コンテナー イメージのビルドを支援するファイルがあります: <INSTALL_DIR>/integration/dockerこのディレクトリには、簡単にカスタマイズできる サンプル Dockerfile があります。

C/C++test を含む Docker コンテナー イメージをビルドするには、次の操作を行います。

  1. C/C++test インストール パッケージ (tar.gz) を <INSTALL_DIR>/integration/docker ディレクトリにコピーします。
  2. <INSTALL_DIR>/integration/docker ディレクトリの Dockerfile を開きます。
  3. Dockerfile の内容を確認し、変更します。次の操作を行うことができます。
    • Docker コンテナー イメージに含めるツールを指定します (デフォルトでは、GCC 9 コンパイラが含まれます)。
    • C/C++test のライセンスおよびその他を設定します (「C/C++test のライセンスと設定」を参照)。
  4. NSTALL_DIR>/integration/docker ディレクトリで次のコマンドを実行し、イメージをビルドします:

    docker build -t cpptestcli:latest

    イメージには、実行可能な C/C++test と Dockerfile で指定したその他のツールが含まれます。

C/C++test のライセンスと設定

コンテナー イメージをビルドする前に C/C++test のライセンスと設定を指定できます。これにより、イメージのすべてのユーザーがデフォルトの C/C++test の設定を使用するようにできます。

  1. <INSTALL_DIR>/integration/docker ディレクトリに cpptestcli.properties ファイルを作成します。
  2. Cpptestcli.properties ファイルにライセンス設定およびその他の設定を追加します。

    Docker コンテナーで C/C++test を実行するには、ネットワーク ライセンスを指定する必要があります。ローカル ライセンスはサポートされていません。詳細については「ライセンスの設定」を参照してください。

  3. <INSTALL_DIR>/integration/docker ディレクトリの Dockerfile を開きます。
  4. 次の行のコメントを解除します: COPY cpptestcli.properties /opt/parasoft/cpptestすると、コンテナー イメージの /opt/parasoft/cpptest ディレクトリに cpptestcli.propertiesファイルが追加されます。

C/C++test の設定および利用可能なすべての設定のリストは、「設定」を参照してください。

コンテナー イメージからの C/C++test の実行

C/C++test を含む Docker コンテナー イメージをビルドしたら、コマンド ライン インターフェイスを通じて利用可能なすべての C/C++test の機能を利用できます。イメージをビルドしたときに C/C++test のライセンスおよび設定を指定しなかった場合、C/C++test を実行する前に、現在のディレクトリ ($PWD) に cpptestcli.properties ファイルを作成し、ライセンスやその他のオプションを設定する必要があります (「設定」を参照)。

イメージから C/C++test を実行するには、次のコマンドを使用します。

docker run --rm -v $PWD:$PWD -w $PWD cpptestcli [C/C++test's command line options]

サンプル

次のコマンドは、利用可能なテスト コンフィギュレーションを出力します。

docker run --rm -v $PWD:$PWD -w $PWD cpptestcli -list-configs

次のコマンドは、ホスト上の現在の作業ディレクトリ ($PWD) に配置されたプロジェクトに対して解析を実行します。

docker run --rm -v $PWD:$PWD -w $PWD cpptestcli -compiler gcc_9-64 -module . -trace make clean all

次のコマンドは、ホストの現在のディレクトリ ($PWD) に配置された設定ファイル cpptestcli.properties を使用して、コンテナー内に配置された ATM プロジェクト (/opt/parasoft/cpptest/examples/ATM) に対して静的解析を実行します。

docker run --rm -v $PWD:$PWD -w /opt/parasoft/cpptest/examples/ATM cpptestcli -settings $PWD/cpptestcli.properties -compiler gcc_9-64 -module . -trace make clean all

C/C++test のコマンド ライン オプションについては「コマンド ライン オプション」を参照してください。


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