ロギング機能を利用すると、Parasoft JDBC ドライバーの内部的な動作 (たとえばイベントや例外など) に関する情報を得ることができます。このような情報を利用すると、構成の問題を解析するのが容易になるため、初めてデータベース仮想化を開始する場合に役立ちます。また、予期しない振る舞いの原因を調べるときにも役に立ちます。
Parasoft JDBC ドライバーのリモートロギングを設定するには、次の操作を行います。
- アプリケーションおよび対応する JDBC/ データソース設定がParasoft JDBC ドライバーを使用するように設定されていることを確認します。設定方法については「Parasoft JDBC ドライバーについて」のリンク先を参照してください。
- Virtualize サーバービューまたは Environment Manager のインスタンスから、関連するJDBC コントローラーを開き、次の操作を行います。
- [ログレベル] に 1 以上の値を指定します。
- [接続先のタイプ] に任意のタイプを指定します。
- [接続先のタイプ] に [ファイル] を指定し、[ログレベル] が 1 の場合、[ログ ファイル] を使用してファイルへのパスを指定します。
ログのレベル
ログのレベルの設定は、Parasoft JDBC ドライバーのロギングの詳細レベル (冗長性) を指定します。[接続先のタイプ] の設定で指定された場所にログが出力されます。
以下のオプションを利用できます。
レベル | 説明 |
---|---|
0 | オフです。どこにもロギングされません。 |
1 | エラーだけをログに記録します。エラーにはスタック トレースが含まれます。 |
2 | エラーおよび問題のデバッグや解決に役立つ通知イベントをログに記録します。 |
3 | 各ロギング エントリにスタック トレースを含めます。 |
4 | Parasoft JDBC ドライバーと Virtualize サーバーの間で通信されたトラフィックを含めます。ただし、スタック トレースは含めません。 |
5 | 3 と 4 を合わせたデータを含めます。 |
レベル 3 または 5 を使用する場合はよく注意して、限られた環境およびシナリオでだけ使用してください。各通知ログ エントリにスタック トレースを含めると、ログ ファイルのサイズが短期間で大きくなりがちです。
ログの出力先の種類
ログの出力先の種類設定は、ドライバーのロギング データを保存または出力する場所を指定します。これは内部的なドライバーのロギング情報の場所であり、データベースのデータが記録される場所ではありません。このオプションを設定すると、以降のドライバーのロギング データは指定された出力先に送られます。
以下のオプションを利用できます。
出力先 | 説明 |
---|---|
ファイル | Parasoft JDBC ドライバーがインストールされたマシンの指定されたログ ファイルの場所に保存します。 |
サーバー | ロギング データをリモートの Parasoft Virtualize サーバーに送信し、送信先のサーバーでデータを参照できるようにします。このオプションは、Parasoft JDBC ドライバーがインストールされたアプリケーション サーバーのローカルなログ ファイルにアクセスしなくても構成のデバッグを行えるため便利です。ロギング イベントはバッファーされ、5 秒ごとにまとめて送信されま す。詳細については「Additional Setup for Server Logging」を参照してください。 |
stdout | コンソールの標準出力に Parasoft JDBC ドライバーのロギング イベントを転送します。 |
stderr | コンソールの標準エラー出力に Parasoft JDBC ドライバーのロギング イベントを転送します。 |
サーバー ロギングのための追加セットアップ
サーバー ロギング オプションを指定すると、ロギング データはリモートの Virtualize サーバーに送信されます。このサーバーは、Parasoft JDBC ドライバーと同じホスト上で実行されていなくてもかまいません。このオプションを使用すると、Parasoft JDBC ドライバーのホストのファイル システムに直接アクセスせずに設定の問題を分析および解決するのに役立ちます。また、セキュリティのパーミッションにより、Parasoft JDBC ドライバーがローカル ファイル システムへの書き込みを許可されていない場合にも役に立ちます。
サーバー ロギングを利用するには、Virtualize サーバーで次の追加設定を行う必要があります。
- VirtualAssets プロジェクトに ServerLogger.pva ファイルをデプロイします。これを行うには、Virtualize でナビゲータービューに切り替え、.pva ファイルをシステムのファイル エクスプローラーから Virtualize の VirtualAssets プロジェクトにドラッグします。
- ServerLogger.pva は、Parasoft JDBC ドライバーログ エントリを受信してファイルに保存するために特別に構成された仮想アセットです。このファイルの場所は [virtualize installation directory]/proxies/ServerLogger.pva です。
- デプロイされたアセットの HTTP パスを /ServerLogger に変更します (HTTP エンドポイントは http://fox.parasoft.com:9080/ServerLogger のようになります)。
- (任意) 仮想アセットエクスプローラー ビューを使用して .pva ファイルを開き、ローカル ログ ファイルの出力先を変更します。pva ファイルは recorded_database_data/jdbc_proxy_driver_log.txt にログを記録するよう設定されています。
この場所はデータベースの記録されたデータファイルが保存されるのと同じ場所であるため、記録アクティビティを参照する場合に便利です。
ログ ファイル
ログ ファイル設定は、ログの出力先の種類にファイルが指定されており、ログ レベルが 1 以上の場合に適用されます。ログ ファイルの設定は、Parasoft JDBC ドライバー ロギングが保存されるテキスト ファイルへのフル パスを指定します。
このオプションは、実際の JDBC ドライバーから取得されたイベントや例外など、デバッグ目的で出力されるローカルなログ ファイルの場所を指定します。記録されたデータが保存されるファイルの場所ではありません。記録されたデータのファイルは常に仮想アセット プロジェクトに保存されます。