Parasoft Virtualize は、現在も進化を続ける、アクセスが困難で開発やテストのための構成が難しいシステムの振る舞いをシミュレートします。

テスト環境のアクセスに制約があることは、品質の高いソフトウェアを効率的に提供する上で大きな障害になっています。

  • アジャイル開発や並行開発を実施しているチームは、関連するシステム コンポーネントを別のチームが同時に作業している場合、必然的にデッドロックに陥ります。各チームは、自身の開発やテスト タスクを完了するために、別のチームのコンポーネントにアクセスする必要があります。
  • パフォーマンス テスト エンジニアは、依存するアプリケーション (サード パーティ製サービス、メインフレーム、パッケージ化されたアプリケーション、その他) から現実的なトランザクション パフォーマンスに対してテストを実施する必要があります。しかし、そのような条件の設定は大抵の場合において不可能です。
  • また、エンド ツー エンドの機能テストでは、テストする必要がある構成を備えた必要な依存関係のすべてに、一度に/都合のよい時に/十分に長い時間でアクセスするのが難しいことが障壁となります。

Parasoft Virtualize のサービス仮想化は、コントロールできる範囲を超えた依存関係、現在も変化し続けている依存関係、および複雑すぎるために仮想テスト環境で設定できない依存関係へのアクセスを可能にします。たとえば、サード パーティのサービス (信用調査や支払処理など)、メインフレーム、SAP や他の ERP がこれに該当するかもしれません。サービスの仮想化を利用すれば、機能のごく一部だけにアクセスする必要がある場合に、システム全体を仮想化する必要はありません。テスト対象アプリケーションを自然に実行する間に、Virtualize は依存関係間のやり取りをキャプチャーしてその振る舞いを「仮想アセット」に変換します。この仮想アセットには、簡単に設定可能なレスポンス パラメーター (たとえばパフォーマンス、テスト データ、応答ロジック) が用意されています。ユーザーは、短時間で高機能な仮想アセットを作成し、役割ベースのアクセスのためにセットアップできます。

Parasoft Virtualize は以下を実現します。

  • 準備ができたときに直ちにテストを開始する
  • テスト計画に不可欠な環境条件を迅速に構成する
  • 任意の幅と量のテストを作り上げる
  • テスト対象のアプリケーションを、確信をもって次のレベルへ推進する

エンドツーエンド機能テスト

複雑なトランザクションのすべての重要な側面を継続的に検証するテスト シナリオを迅速に作成します。Web インターフェイス、バックエンド サービス、ESB、データベース、およびその間のあらゆる物によって拡張できます。

セキュリティ テスト

侵入テストおよび複雑な認証、暗号化、アクセス制御のテスト シナリオ実行によって、セキュリティ脆弱性を防止します。

変更管理

テストに影響する変更をチーム メンバーに通知し、集約された変更テンプレートによって迅速かつインテリジェントなアセットの更新を可能にします。

負荷テストと性能テスト

高い負荷がかかった状態で、アプリケーションのパフォーマンスと機能性を検証します。既存のエンドツーエンド テストを負荷テストに活用することで、広範かつ継続的なパフォーマンス モニタリングの障壁を取り除きます。また、JUnit やライトウェイト ソケット ベースのコンポーネントといった Parasoft 以外のコンポーネントの負荷テストや並行処理の問題の検出もサポートします。

メッセージ/プロトコルのテスト

複数のメッセージング プロトコルよおびトランスポート プロトコルのテストを自動化します。HTTP、SOAP/REST、PoX、WCF、JMS、TIBCO、MQ、EJB、JDBC、RMI などを含みます。

イベントのモニタリング

テストの実行中に、テストによってトリガーされたプロセス内部のイベントを可視化してトレースできます。ダイレクトにテスト環境から迅速に問題を診断できます。また、システムの変化につれて、重要なイベントが機能上の期待を満たし続けているかどうかを継続的に検証することも可能です。


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