このリリースの内容は以下のとおりです:
Release date: October 7, 2022
OAuth 2.0 サポートの強化
オーソリゼーションの業界標準プロトコルである OAuth 2.0 のサポートを強化しました。OAuth 2.0 で認証するアプリケーションを、より簡単にテストできる機能を追加し、ユーザー エクスペリエンスを向上させるためにプロセスを簡素化しました。ユーザーは、再利用可能なログイン テスト スイートを作成して OAuth 2.0 認可コードを取得できるようになりました。この認可コードは、テスト シナリオで関連するすべてのリクエストに自動的に適用されます。最も一般的な次の 3 つの権限付与タイプをサポートします:認可コード、PKCE を使用した認可コード、およびクライアント認証情報。詳細については、OAuth 認証 を参照してください。
GraphQL サポートの強化
2022.1 リリースでは、リテラル入力モードに限定された GraphQL クライアントを導入し、定義済みの GraphQL クエリをテキスト入力できました。このリリースでは、GraphQL サポートを大幅に拡張しました。
Virtualize に新しく導入された GraphQL Message Responder は、GraphQL をパースしてツリー表示で理解することができる仮想アセットの作成を可能にしました。仮想アセットは、手動、または記録された GraphQL トラフィックから作成できます。 詳細については、GraphQL Message Responder を参照してください。
- GraphQL Client ツールは、GraphQL クエリを簡単に表示、編集、およびパラメータ化できるフォーム GraphQL モードを搭載しました。フォーム GraphQL モードは、GraphQL スキーマ定義言語(SDL)ドキュメントで定義されたフィールドに制限することや、アドホックな編集のために制限を解除することの両方に対応しています。詳細については、フォーム GraphQL を参照してください。
リクエスト値の抽出を仮想アセットのレスポンス設定で可能にするインライン式
Virtualize ユーザーは、インライン式でリクエスト値を抽出し、レスポンスに設定できるようになりました。インライン式を使用すると、リクエストから抽出した値を使用し、レスポンス ペイロードをパラメータ化できます。別のデータ バンク ツールを使用してリクエスト値を抽出する代わりに、値を抽出する場所をレスポンス ペイロードで直接定義することが可能です。抽出する値を使用する場所で直接設定できるため、仮想アセットの作成とメンテナンスの両方の効率化が可能になります。詳細については、Virtualize でレスポンスで使用する値をリクエストから抽出する を参照してください。
インライン式には、リクエストから取得した日付に時間間隔を追加するなど、特定のパラメータとフォーマットを使用し、日付と時刻を計算した結果を返す機能も搭載しています。インライン式は、リクエストからレスポンスへのデータの受け渡しの設定とメンテナンス、および仮想アセット内の日付値の設定を効率化します。新しい日時のフォーマットが追加され、文字列の値が日付/時刻を表しているかどうかを判断するために使用するフォーマットも指定できるようになりました。詳細については、その他の設定 の "日時フォーマット" を参照してください。
Virtualize での SQL データベースの CRUD サポート
レスポンダーで SQL データベースの CRUD ワークフローとデータ ソース応答条件を新たにサポートしました。
詳細については、スイート、プロジェクト、またはグローバル レベルでのデータ ソースの追加 の "データベース応答条件データソースの設定" を参照してください。
データ リポジトリへの SSL 接続
SOAtest、Virtualize、および CTP のユーザーは、リモート データ リポジトリ サーバーに SSL 経由で接続するように設定できるようになりました。詳細については、リモート Data Repository サーバーのインストール を参照してください。
Docker と Kubernetes のドキュメントを強化
SOAtest、Virtualize、および CTP を Docker と Kubernetes でデプロイするためのサポートを大幅に拡張しました。詳細とサンプルの設定ファイルについては、Docker と Kubernetes でのデプロイ を参照してください。
マーケットプレイス拡張機能
Parasoft は、顧客が特定のユース ケースやプロトコルに合わせてツールを拡張できるように、Marketplace で追加機能を提供し続けています。Marketplace のモジュールが必要な際は、Parasoft テクニカル サポート センター ([email protected]) までお問い合わせください。このリリースでの拡張:
SOAtest
- gRPC Transport: 新しい gRPC Transport Extension は、Google Remote Procedure Call (gRPC) トランスポートへの対応を追加し、SOAtest の Messaging Client ツールでの利用を可能にします。これは、gRPC で送信されるメッセージの設定、送信、および検証をするために、SOAtest の豊富なインターフェイスを最大限に活用することを可能にします。Unary、Client-Streaming、Server-Streaming、そして Bi-Directional コールに対応します。さらに、gRPC API のテスターは、TLS 暗号化とクライアント証明書認証を設定し、セキュアな gRPC サービスをテストすることも可能になります。詳細については、gRPC Transport を参照してください。
- HTTP/2 Transport: HTTP/2 Transport Extension は、SOAtest 2022.1 以降で使用する際に必須となる Java 11 に対応しました。詳細については、HTTP/2 Transport Extension 1.1 を参照してください。
- MongoDB Tool: 以前は MongoDB Query Tool として知られていましたが、エンハンスに伴い MongoDB Tool という名前に変わりました。以前は読み出しのみをサポートしていましたが、作成(Create)、読み出し(Read)、更新(Update)、削除(Delete)を含む CRUD 機能に対応しました。詳細については、MongoDB Tool 1.3 を参照してください。
Virtualize
Async Tool: 新しい Async Tool は、設定されたディレイの後に連結した出力での非同期実行を可能にします。これにより、レスポンスを送信した後に発生する非同期アクションを簡単に実行できます。たとえば、HTTP 200 OK のレスポンスが送信された後に、連結したツールを使用してトピックまたはキューに追加のメッセージを送信できます。詳細については、Async Tool を参照してください。
- gRPC Listener: 新しい gRPC Listener Extension は、gRPC への対応を追加し、Virtualize の仮想アセットで Unary コールへの同期レスポンスおよび Client-Streaming、Server-Streaming、そして Bi-Directional コールへの非同期レスポンスを可能にします。これは、gRPC サーバーのサービスを仮想化するために必要です。詳細については、gRPC Listener を参照してください。
- PCAP Parser: 新しい PCAP Parser は、Wireshark ネットワークプロトコル分析ツールを使用して作成されたパケットキャプチャ(PCAP)ファイルを読み込み、仮想アセットまたはテストシナリオの作成で使用できるトラフィックファイルを生成します。詳細については、PCAP Parser を参照してください。
RabbitMQ Listener: RabbitMQ Listener プラグインは、Exchange を使用するメッセージのリッスンに対応しました。 詳細については、Rabbit MQ Message Listener 1.2 を参照してください。
その他のアップデート
- TFS SDK ライブラリは、Parasoft SOAtest/Virtualize の一部として配布されなくなりました。TFS ソース管理のサポートを有効にするには、ベンダーから TFS SDK を入手してインストールする必要があります。
設定は、コマンド ラインから GUI にインポートできます。詳細については、CLI オプション ページの "-settings" または "-property" を参照してください。
- MySQL データベースのデータ ソース タイプで使用するデフォルトのクラス名が、org.gjt.mm.mysql.Driver から com.mysql.cj.jdbc.Driver に変更されました。また、MySQL データベース データ ソース タイプを使用するには、バージョン 6.0 以降の MySQL ドライバーが必要になりました。
古いバージョンの MySQL ドライバーを使用している場合は、ドライバーオプションを [カスタム] に変更し、古いドライバークラスを使用できます。詳細については、スイート、プロジェクト、またはグローバル レベルでのデータ ソースの追加 を参照してください。
- HP ALM および HP Quality Center のサポートは終了しました。
値が空の REST Client クエリ パラメータに等号 (=) を追加できるようになりました。
独自の MongoDB インストールを使用してデータ リポジトリ サーバーをセットアップするユーザー向けのサポートが追加されました。リモート データ リポジトリ サーバーのデプロイを自動化するための init スクリプトが用意されています。詳細については、リモート Data Repository サーバーのインストール を参照してください。
HTTP Forward プロキシ タイプを使用する Virtualize メッセージ プロキシに、IOS システムで実行されているモバイル アプリからアクセスできるようになりました。サポートを有効にするには、新しいバージョンの Parasoft ルート認証局を再インストールする必要があります。HTTP Forward プロキシの詳細については、HTTP フォワード プロキシの設定 を参照してください。 ルート認証局のインストールの詳細については、Parasoft Recorder の基本 の "Parasoft Root Certificate Authority のインストール" を参照してください。
解決済みの PR/FR
ID | 説明 |
---|---|
CTP-8070 | CTP で SOAvirt.war のライセンスを設定できない |
CTP-8138 | Job が Running とならず、直後に SKIPPED となる |
SOA-5371 | 不正な JDBC 接続 URL で正しくエラーメッセージが表示されることを確認する |
SOA-6785 | REST Client のレスポンストラフィックに HTML Cleanup ツールを連結できるようにする |
SOA-11890 | 膨大なサイズの Diff のテスト実行が「完了」と表示された後も続行される |
SOA-15228 | Traffic Viewer エディタが長いテキスト行で壊れる |
SOA-15565 | 検索と置換で設定したデータ ソース列から REST Client でデータを取得できない |
SOA-15578 | Smart TST の生成でハングする |
VIRT-5936 | War デプロイで Kerberos セキュリティを設定できない |
VIRT-5927 | データソース行ごとのヒット統計レポートをオフにする方法を提供する |
VIRT-5916 | 複数レスポンスのスクリプト応答条件が常にデータソースの getValue で最初の行を解決する |
VIRT-5846 | 仮想アセットのモニターを停止した後のイベント ログの履歴を保存する |
VIRT-5742 | 生成されたデータ リポジトリ DS が移動したときに場所の変更を元に戻す |
VIRT-2974 | Data Repository と Virtualize 間のセキュアなデータ通信 |