このセクションでは、レスポンダー スイートのプロパティをカスタマイズする方法について説明します。このセクションの内容:
レスポンダー スイートで利用可能なオプションの多くは、アクション スイートでも利用可能です。
レスポンダー スイートのコンフィギュレーション パネルへのアクセス
レスポンダー スイートのプロパティをカスタマイズするには、[仮想アセット エクスプローラー] で対象ノードをダブルクリックし、GUI 画面の右側のコンフィギュレーション パネルに開く管理画面を使用します。
注釈の記録
レスポンダー スイートに注釈を記したい場合 (たとえば、カバー範囲の説明など)、コンフィギュレーション パネルの [注釈] タブで記載します。
変数の定義
[変数] タブでは、ツールの定義や、柔軟で再利用可能なツールの作成を簡単にするために使用できる変数を設定できます。変数が追加されると、ツールは変数に対してパラメータライズできます。
変数とは
変数に特定の値を設定し、現在のレスポンダー スイートからその変数の値を参照できます。この方法で、同じ値を複数回入力する必要がなくなります。そして値を変更したい場合は、1 箇所を変更するだけです。
変数に特定の値を手動で設定するには、データ バンク ツール (例: XML Data Bank) または Extension ツールですぐに変数の値を設定できます。
変数は、ツールのコンフィギュレーション パネルの中でパラメータライズした値として利用可能です (${env_name} 規約を使用します)。同様に、com.parasoft.api.ExtensionToolContext.getValue(String) と setValue(String, String) を使用したスクリプトを通して利用可能です。値は、string、 integer、 boolean 型です。
変数の値は、仮想アセットが再デプロイされるまでレスポンダー スイートの中で保持されます。このことは、ステートフルな仮想化シナリオを可能にします。たとえば、メッセージ レスポンダーの着信メッセージに XML Data Bank を連結したと仮定します。(抽出した XPath の「Data Source Column」セクションにて) ターゲット送信先として変数を選択した場合 、同じレスポンダー、または同じレスポンダー スイート内の異なるレスポンダーの変数で、送信レスポンス メッセージをパラメータライズできます。同様に、スクリプト API を使用した変数の値の更新は、変数の値が複数のレスポンダーの呼び出し間で存続することになります。アセットを再デプロイすると変数が削除され、変数エディターで初期設定した値に再設定されます。変数エディターについては、以下に説明します。
変数の値が更新された場合、新しい値は変数がフォーム ビューまたはスクリプト API によってアクセスされると使用されます。しかし、変数エディターの変数の定義は変わりません。変数エディターはいつでも初期値を表示します。初期値とは、仮想アセットが再デプロイされる場合に変数が引き継ぐ値です。
変数の追加
次の手順で新しい変数を追加できます。
- [追加] をクリックします。
- [名前] フィールドに新しい変数を入力します。
- [型] ボックスから [Integer]、 [Boolean]、 [String]、 または [Data Source] のいずれかを選択します。
- (Data Source 型のみ) 適切な値が格納されているデータ ソースの名前と行を指定します。 データ ソースは、親レスポンダー スイートに含まれるべきです (現在のレスポンダー スイートが参照するレスポンダー スイートです)。
- [値] フィールドに変数の値を入力します。Data Bank ツール や Extension ツールに再設定されない限り、[ローカル値を使用] を選択すると変数は常に指定した値に設定されます。 [親レスポンダー スイートの値を使用] を選択した場合、ここで指定した値は関連する値が親レスポンダー スイートで見つからなかった場合にだけ使用されます。
- [OK] をクリックします。
変数の使用
追加された変数は、次のように扱われます。
- ツールのフィールドで「パラメータライズド」オプションによって使用されます。
- Data Bank ツールからリセットされます (たとえば、XML Data Bank など。詳細については、「データ ソース ウィザードを使用した XML Data Bank ツールの構成」を参照してください)。
- {var_name} 規約によって、テキスト入力フィールド中で参照されます。
変数の使用状況のモニタリング
Virtualize を設定して、どの変数が実際に実行時に使用されたかを確認するには、コンソールの設定 ([Parasoft] > [設定] > [コンソール]) の冗長レベルを [通常] または [高] にします。
[コンソール] ビュー ([ビューの表示] > [コンソール]) に、実行時に使用された変数が表示されるようになります。
このような変数の参照は、発生した問題の原因を診断するのに役立ちます。
SOAP オプションの指定
コンフィギュレーション パネルの [SOAP オプション] タブで、 SOAP メッセージに関連する次のオプションをカスタマイズできます。
- 添付ファイルのカプセル化フォーマット: ドロップダウン メニューで [カスタム] を選択し、[MIME]、 [DIME]、 [MTOM Always]、 または [MTOM Optional] を選択します。デフォルト値は [MIME] です。詳細については、「添付ファイルの処理」 を参照してください。
- SOAP バージョン: ドロップダウン メニューで [カスタム] を選択し、 [SOAP 1.1] または [SOAP 1.2] を選択します。デフォルト値は [SOAP 1.1] です。
- 送信メッセージのエンコード: ドロップダウン メニューから [カスタム] を選択し、送信メッセージのエンコーディングを選択します。デフォルトでは、Parasoft 設定の [その他] または [SOAP] で指定されたエンコーディング設定を使用します (「その他の設定 」を参照)。
- WSDL に従う: 指定された WSDL にレスポンダー メッセージが従うかどうかを決定します。