新規インストール、移行、またはアップグレードの後に、DTP サービスを開始しなければならない場合があります。このセクションの内容:

Linux での DTP サービスの開始

DTP とその関連サービスを開始する方法はいくつかあります。

コンソール スクリプトを使用する

dtpconsole.sh スクリプトは、DTP とその関連サービスの開始と停止に加えて、データベース接続の設定など、インタラクティブな管理機能を提供します。  

  1. インストールが完了したら、DTP Configuration Manager を実行します。
    DTP_HOME/bin/dtpconsole.sh
    DTP のメイン メニューが表示されます。

    DTP - Configuration Manager
    Copyright (C) by Parasoft Corporation
    MAIN MENU
    =========
    Options:
      (1) DTP Server (Report Center, License Server)
      (2) Data Collector
      (3) DTP Enterprise Pack
      (4) Status
      (5) Database configuration
      (6) System administration
      (7) Show Machine Id
      (q) Exit to system
  2. (1) を選択して DTP Server メニューを入力します。 

  3. (1) を選択してサービスを実行します。 (q) を選択してメニューに戻ります。
  4. (5) を選択してデータベース設定メニューを入力します。 
  5. (1) を選択して、新しい DTP データベースを作成します。DTP を既存のDTPデータベースに接続する場合は、「Connecting to an Existing DTP Database」を参照してください。
  6. (1) を選択して、新しい DTP データベース スキーマを作成および初期化します。初期化されていない既存の DTP データベースに DTP を接続する場合は、「データベース接続の設定」を参照してください。
  7. (1) を選択して MySQL 用の新しいデータベース スキーマを作成するか、(2) を選択して Oracle 用の新しいデータベース スキーマを作成し、Enter キーを押します。デフォルトは MySQL です。
  8. データベースを作成して初期化したら、Enter キーを押して dtpconsole メニューに戻ります。  
  9. 以下のいずれかのオプションを選択します:
  10. (2) を選択して Data Collector メニューを入力します。
  11. (1) を選択して Data Collector サービスを実行します。(q) を選択してメニューに戻ります。
  12. (3) を選択してEnterprise Pack メニューを入力します。 
  13. (1) を選択してサービスを実行します。 (q) を選択してメニューに戻ります。DTP Enterprise Pack は DTP コンソール インターフェースでのみ開始および停止できます。Enterprise Pack アプリケーション用の管理コマンドは、[DTP_INSTALL]/dtpservices/ ディレクトリの dtpservices.sh から取得できます。「Enterprise Pack の概要」を参照してください。 
  14. DTP の使用を開始します。「DTP の起動とライセンス設定」を参照してください。

自動化スクリプトの使用

初回の起動と設定の後は、専用スクリプトを使用して DTP アプリケーションを起動できます。スクリプトは非インタラクティブであり、自動化された環境での DTP サービスの開始と停止に適しています。自動化スクリプトは crontab 機能と互換性がない点に注意してください。 crontab 機能を使用している場合は、dtpconsole.sh スクリプトを使用して DTP を開始および停止します。

DTP Server

<DTP_INSTALL>/bin ディレクトリにある dtp.sh スクリプトを使用します。以下のコマンドを指定できます。

dtp.sh run現在のウィンドウで DTP サーバープロセスを実行します。
dtp.sh startバックグラウンド プロセスとして DTP サーバーを開始します。
dtp.sh stopDTP サーバーを停止します。
dtp.sh statusDTP サーバーの現在のステータスを表示します。
dtp.sh helpヘルプをコンソールに表示します。

Data Collector

<DTP_INSTALL>/bin ディレクトリにある datacollector.sh を使用します。以下のコマンドを指定できます。

datacollector.sh run現在のウィンドウで Data Collector プロセスを実行します。
datacollector.sh startバックグラウンド プロセスとして Data Collector を開始します。
datacollector.sh stopData Collector を停止します。
datacollector.sh statusData Collector の現在のステータスを表示します。
datacollector.sh helpヘルプをコンソールに表示します。

DTP Enterprise Pack

<DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリにある dtpservices.sh を使用します。以下のコマンドを指定できます。

dtpservices.sh run現在のウィンドウで Enterprise Pack プロセスを実行します。
dtpservices.sh startバックグラウンド プロセスとして Enterprise Pack を開始します。
dtpservices.sh stopEnterprise Pack を停止します。
dtpservices.sh statusEnterprise Pack の現在のステータスを表示します。
dtpservices.sh reset-serverEnterprise Pack の DTP サーバー接続設定をデフォルトにリセットします。サーバー構成の詳細については「サーバーの設定」を参照してください。 
dtpservices.sh helpヘルプをコンソールに表示します。

Linux で stop を実行した場合に起こり得るエラー

予想外の状況によって、Linux で stop を実行したときに以下のメッセージが表示される場合があります。    

"Time out on DTP Enterprise Pack process termination.Please kill all processes manually.(Refer to the documentation)"

このメッセージが表示されるのは、メインの DTP Enterprise Pack アプリケーション (通常サービス プロセスの 1 つ) の子プロセスが開始しているが、完全に終了していない場合だけです。DTP Enterprise Pack を再び開始する前に、そのような子プロセスを終了させる必要があります。 

  1. 以下のコマンドを実行します。    
    pgrep node or pgrep -f <installation home>/nodejs/bin/node
    このコマンドは、 DTP Enterprise Pack が開始したすべてのプロセスを出力します。
  2. 同じ引数を使用して kill コマンドを実行し、これらのプロセスを強制終了します:
    pkill node 
    または
    pkill -f <installation home>/nodejs/bin/node

systemd サービスの使用

インストールと systemd サービスのユーザー権限は同じでなければなりません。

DTP を管理するために dtpconsole.sh スクリプト、自動化スクリプト、または crontab を使う代わりに、systemd をサポートする Linux システムでカスタム systemd サービスを設定することができます。この作業を行う前に、DTP サービスが実行されていないことを確認してください。これらの systemd サービスは、crontab の機能とは互換性がないことに注意してください。crontab 機能を使用している場合は、dtpconsole.sh スクリプトを使用して DTP を開始および停止します。

systemd サービスを使用するには:

  1. 各 DTP サービスのファイルを作成します。ファイルは <servicefilename>.service という形式です。
    • これらのファイルには任意の名前を付けることができますが、systemd が正しく処理するためにファイル名に .service 拡張子が必要です。
  2. これらのファイルを /etc/systemd/system ディレクトリに配置します。

以下は、上記の手順で作成したファイルで使用できる各 DTP サービス用の systemd サービスのサンプルです。各サービスのユーザーとグループが DTP インストールの所有者と必ず一致していることが重要です。さらに、ExecStart および ExecStop オプションは、DTP のインストール場所に対応している必要があります。

DTP Server の場合:

[Unit]
Description=Parasoft DTP Server
# Wait for the network services to be started first
Wants=network.target
After=network.target

# When the database is MySQL and on the local machine...
# Wants=mysql.service
# After=mysql.service

[Service]
# User/Group should be consistent with DTP installation owner
User=devtest
Group=devtest

Type=simple
ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/dtp.sh run
ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/dtp.sh stop
# Set maximum file descriptor limit to max
LimitNOFILE=65536
SuccessExitStatus=143 SIGKILL
Restart=on-failure

[Install]
WantedBy=multi-user.target

DTP Data Collector の場合:

[Unit]
Description=Parasoft DTP Data Collector Service
# Wait for the network services to be started first
Wants=network.target
After=network.target

# When the database is MySQL and on the local machine...
# Wants=mysql.service
# After=mysql.service

[Service]
# User/Group should be consistent with DTP installation owner
User=devtest
Group=devtest

Type=simple
ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/datacollector.sh run
ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/bin/datacollector.sh stop
# Set maximum file descriptor limit to max
LimitNOFILE=65536
SuccessExitStatus=143 SIGKILL
Restart=on-failure

[Install]
WantedBy=multi-user.target

DTP Enterprise Pack の場合 (インストールされている場合):

[Unit]
Description=Parasoft DTP Enterprise Pack Service
# Wait for the network services to be started first
Wants=network.target
After=network.target

[Service]
# User/Group should be consistent with DTP installation owner
User=devtest
Group=devtest

Type=simple
ExecStart=/home/devtest/parasoft/dtp/dtpservices/dtpservices.sh run
ExecStop=/home/devtest/parasoft/dtp/dtpservices/dtpservices.sh stop
# Set maximum file descriptor limit to max
LimitNOFILE=65536
Restart=on-failure

[Install]
WantedBy=multi-user.target

サービスの設定が完了したら、マシンの再起動時に自動的にサービスを開始できるようにします。作成したサービスファイルごとに、以下を実行します。

sudo systemctl enable <servicefilename>

すべてのサービスを有効にしたら、systemd マネージャーの設定を再び読み込みます。

sudo systemctl daemon-reload

次に、作成したサービスごとに、以下を実行してサービスを開始します。

sudo systemctl start <servicefilename>

サービスのステータスを確認するには:

sudo systemctl status <servicefilename>

サービスを停止するには:

sudo systemctl stop <servicefilename>

トラブルシューティング

SELINUX環境では、インストール tar.gz を解凍してホームディレクトリで実行し、その後ホームディレクトリ以外のディレクトリにインストールすると、ラベルが正しくなくなります。ファイルのラベルを変更する必要があります。そうしないと、SELINUX がブロックしているため DTP が開始されません。ファイルのラベルを変更するには、次のコマンドを実行します。

restorecon -Rv <INSTALL-DIR> 

このコマンドを実行した後、次のコマンドを実行して SELINUX の状態を確認できます。

sestatus

Windows での DTP サービスの開始

Windows の [スタート] メニューを使って、簡単に DTP サービスを開始/停止することができます。

  1. [スタート] メニューをクリックし、[Parasoft] > [DTP] > [Start DTP Server] を右クリックします。
  2. コンテキスト メニューから [管理者として実行] を選択します。

  3. 任意のキーを押すよう促されたら、キーを押します。

  4. この手順を繰り返して、Data Collector と DTP Enterprise Pack を開始します (該当する場合)。

Windows サービスを使って DTP サービスを開始/停止するだけでなく、開始を自動から手動に変更することもできます。

詳細については、ご使用の Windows のドキュメントを参照してください。

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