このセクションは、C/C++test で発生する可能性がある問題のトラブルシューティングに役立ちます。

全般

どのファイルが解析されるのか。ヘッダー ファイルを解析する方法は?

C/C++test は、C/C++ ソース ファイルは直接解析しますが、ヘッダー ファイルは間接的に解析します。現在選択されている内容に基づいて、C/C++test はすべての C/C++ ソース ファイルを解析し、選択されているすべてのソース ファイルとヘッダー ファイル (ソース ファイルによってインクルードされているヘッダー ファイルのみ) について違反をレポートします。

例:

  • プロジェクト ルートを選択した場合、すべてのソース ファイルが解析されます。ヘッダー ファイルも間接的に解析されます。
  • 1 つのソース ファイルを選択した場合、その選択したファイルだけが解析されます。ヘッダー ファイルは解析されません。
  • 1 つのソース ファイルと 1 つのヘッダー ファイルを選択した場合、ソース ファイルは解析されます。ソースによってインクルードされている場合、ヘッダー ファイルも解析されます。
  • ヘッダー ファイルだけを選択した場合、C/C++test は解析をスキップします。C/C++test はヘッダー ファイルを直接解析しないからです。

C/C++test コンソールの冗長レベルを変更するには?

[Parasoft] メニューの [設定] をクリックして [コンソール] をクリックし、冗長レベル (高、通常、低) を選択します。


通常

基本情報 現行のステップの名前とステータス (終了、失敗、最新)




エラー
警告××
コマンド ライン×
静的解析と単体テストの実行中に表示される違反


○ すべてを表示


○ 一部省略


×

C/C++test がメモリ不足になったらどうすればいいのか ?

C/C++test がメモリ不足になるのを防ぐには、C/C++test を起動するスクリプトまたはショートカットにメモリ パラメーターを追加します。2 つのメモリ パラメーターは、それぞれ JVM (Xms) の初期サイズと JVM (Xmx) の最大サイズを指定します。通常は両方に同じサイズ (たとえば 1024MB) を設定します。ただし、ときおり問題が発生しているが大きなメモリ サイズを常に割り当てておくことは避けたい場合、2 つのパラメーターに異なる値 (たとえば初期サイズ 1024MB と最大サイズ 1400MB) を設定することができます。設定できる最大サイズは、 OS と JVM によって異なります。

例:

C/C++test スタンドアロン版: cpptest.exe -J-Xms1024m -J-Xmx1400m

C/C++test プラグイン版: eclipse.exe -vmargs -Xmx1400m

また、CPPTEST_ENGINE_EXTRA_ARGS オプションを使用して、-Xmx の値を指定することでメモリの割り当てサイズをカスタマイズできます。この方法は、静的解析を実行する場合や、結果を DTP にレポートする場合に特に便利です。詳細は「詳細オプションの設定」を参照してください。

C/C++test がレポート生成中にメモリを使い果たした場合、「C/C++test がレポート生成中にメモリを使い果たした場合」を参照してください。


接続タイムアウトを変更する方法

問題の原因がネットワークまたは接続にあると推測される場合、Eclipse プロセスに次の Java システム プロパティを渡し、タイムアウトを調整してみるとよいでしょう。

スイッチ説明
parasoft.ws.timeoutすべてのサービスのソケット タイムアウトを設定します。秒単位で値を指定します。
parasoft.ws.connection.timeoutすべてのサービスの接続タイムアウトを設定します。秒単位で値を指定します。

例:

C/C++test standalone: 

cpptest.exe -J-Dparasoft.ws.timeout=180 cpptest.exe -J-Dparasoft.ws.connection.timeout=15

C/C++test plugin for Eclipse: 

eclipse.exe -vmargs -Dparasoft.ws.timeout=180 eclipse.exe -vmargs -Dparasoft.ws.connection.timeout=15

parasoft.ws.timeout だけが設定されている場合、ソケットおよび接続タイムアウトの両方に影響を与えます。

プロキシ経由で C/C++test を利用する方法

C/C++test は Eclipse で指定されたプロキシ設定を自動的に検出して使用します。追加の設定は必要ありません。

問題が発生した場合、C/C++test サポートにどんな情報を送信すればいいのか?

サポート アーカイブの準備」を参照してください。

インストール

どのバージョンの C/C++test がインストールされているかをチェックするには ?

現在どのバージョンの C/C++test がインストールされているかをチェックするには、次の操作を行います。

  1. プラグイン版の場合、[ヘルプ] メニューの [Eclipse について] をクリックします。スタンドアロン版の場合、[ヘルプ] メニューの [Parasoft C/C++test について] をクリックします。
  2. [Parasoft ] ボタンをクリックします。[Parasoft C/C++test フィーチャーについて] ダイアログが表示されます。
  3. [バージョン] 列で C/C++test のバージョンを確認します。

C/C++test が正しく (再) インストールされなかった場合

-clean オプションを付けて Eclipse を起動します。このオプションを付けて起動すると、Eclipse の内部的なレジストリおよびキャッシュが強制的にリフレッシュされます。

C/C++test プラグインをインストールしたら、Eclipse が起動時にクラッシュするようになった

Eclipseは、コンフィギュレーション ファイルがあるインストール ディレクトリの場所に書き込みができない場合、クラッシュすることがあります。この現象は、複数のユーザーで 1 つのインストール領域を共有するように Eclipse を設定している場合によく見られます。この問題を防ぐには、設定ファイルをユーザーのホーム ディレクトリに保存します。「要件」および「マルチ ユーザー インストール」を参照してください。

マシン ID が変わってしまうのを防ぐ方法

ネットワーク環境が変わると、マシン ID の計算に使用されるインターフェイスが変わり、結果としてマシン ID が一定でなくなる可能性があります。PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES 環境変数を使用すると、安定したインターフェイスを指定し、マシン ID が変化するのを防ぐことができます。

  1. PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES 環境変数を設定します。
  2. 変数に安定した Ethernet ネットワーク インスタンスを指定します。仮想インターフェイス、一時インターフェイス、ループバック インターフェイスは使用しないでください。
    - Windows の場合: ネットワーク カードの MAC アドレスを指定します。ipconfig -all コマンドを使用してアドレスを取得できます。  例:

    SET PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES=00-10-D9-27-AC-85

    - Linux の場合: "inet" または "inet6" ファミリーのいずれかのネットワーク インターフェイスを指定します。ifconfig コマンドを使用して利用可能なインターフェイスのリストを取得できます。例: 

    export PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES=eth1

問題が解決しない場合、環境変数 PARASOFT_DEBUG_NET_INTERFACES を設定して値に true を指定すると、診断情報を取得できます。テクニカル サポートに送信可能なチェック手順や、マシン ID の計算に使用されているインターフェイスが標準出力に表示されます。マシン ID の計算に使用されているインターフェイスには [SELECTED] という接頭辞が付きます。

マシン ID が WIN32-0 と表示された場合

マシン ID が WIN32-0 の場合、<DRIVE>:\Users\<USER_NAME>\.parasoft\C++test\10.x\license にあるライセンス ファイルを削除してください。

C/C++test を新しいバージョンにアップグレードした後、一部のルールの抑制が DTP で無効になっている理由

新しいリリースでメッセージが変更されたルールに関連付けられた抑制は、DTP で利用できないため、再度抑制する必要があります。

(info) BD カテゴリのルールについては、次の詳細オプションを指定することで、バージョン 10.4.1 以降でも以前のメッセージに戻すことができます (「詳細オプションの設定」を参照)。

CPPTEST_ENGINE_EXTRA_ARGS="-property flowanalysis.legacy.messages.for.<rule_ID>=true"

例:

CPPTEST_ENGINE_EXTRA_ARGS="-property flowanalysis.legacy.messages.for.BD.PB.ARRAY=true -property flowanalysis.legacy.messages.for.BD.PB.ZERO=true"

以前のメッセージを復元するには、次のローカルな C/C++test キャッシュ データを格納する .cpptest フォルダーを削除する必要があります。<workspace_location>/.cpptest/.dtpengine/.cpptest

テストおよび解析

コンパイラが自動検出されない場合

Eclipse を起動する前にコンパイラの環境変数 ($PATH や $LD_LIBRARY_PATH ) を正しく設定したか確認してください。

QNX コンパイラ構成でソース ファイルを前処理できない場合

C/C++test が名前に空白を含むディレクトリ (たとえば C:\Program Files) にインストールされている場合、QNX GCC コンパイラが C/C++test の正常な動作を妨げる可能性があります。

QNX コンパイラとともに C/C++test を使用する場合、C/C++test のインストール ディレクトリ名に空白が含まれていないことを確認してください。

Debug Unit Tests テスト コンフィギュレーションでテスト ケースを実行できない場合

Visual Studio 2019 に付属の Microsoft Visual C++ 14.2 コンパイラでコンパイルされたコードをデバッグする場合、デバッグする前に Visual Studio 2019 IDE を起動し、C/C++test の実行が終了するまで背後で実行されるようにします。

C/C++test が静的解析時にタイムアウトをレポートする場合

解析が完了するよう、以下のいずれかを行ってください。

  • 次のオプションを設定してタイムアウト上限値を増やします。
    cpptest.analyzer.source.timeout=<TIMEOUT_IN_SECONDS>
    詳細オプションの設定を参照してください。
  • テスト コンフィギュレーションで時間がかかるルールまたはメトリクスを無効化します。コンソールに表示されるタイムアウト メッセージおよびレポートには、時間に関する情報が含まれています。
  • Parasoft 製品サポートに問い合わせます。

静的カバレッジ データ収集時に 1 つまたはそれ以上のファイルが見つからなかった場合

静的カバレッジ データ収集時に見つからないファイルを指摘するセットアップの問題は、ファイルのローカル パスがビルド時のパスと異なっていることを示唆します。

回避策として、CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT 環境変数を使用して元のパスをローカル パスにマッピングできます。

CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT=original/path1=local/path1;original/path2=local/path2;...

元のパスの中で '*' をワイルドカードとして使用できます。例:

CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT=/*/path=/local/path

リスト ファイル (*.lst) でパス マッピングのリストを指定し、ファイルの場所を値として設定することもできます。例:

CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT=/path/mapping.lst

*.lst ファイルの各項目は個別のエントリとして扱われます。

レポート

現在有効な静的解析ルールのリストをレポートとして生成するには、どうすればいいか?

レポートを生成するときに、次のエントリがあるレポート コンフィギュレーション ファイルを指定します。

results.report.active_rules=true

C/C++test のレポートに正常に表示されない文字がある場合

Parasoft 製品が生成するレポートを表示するには、環境にサンセリフ フォントが必要です。各国語文字など、正常に表示されない文字がある場合、システムにサンセリフ フォントがインストールされているかを確認してください。

C/C++test がレポート生成中にメモリを使い果たした場合

C/C++test は、コードをテストした後、別個の JVM を使用してレポートを生成します。parasoft.report.separate_vm.xmx システム プロパティを使用して C/C++test レポートの生成に割り当てられるメモリの量を増やすことができます。例:

parasoft.report.separate_vm.xmx=1280m

parasoft.report.separate_vm.java_home システム プロパティを使用すると、レポートを生成する JVM として、より大きな最大メモリ サイズを持つ JVM を指定できます。例:

parasoft.report.separate_vm.java_home=C:/Program Files/Java/jdk-12.0.1

IDE での操作

Parasoft メニューが表示されない場合

C/C++ または C/C++test を現行パースペクティブとして設定します。それには、[ウィンドウ] メニューの [パースペクティブを開く] > [その他] をクリックし、C/C++ または C/C++test を選択して [OK] をクリックします。

Linux で Eclipse のオーバーレイ スクロールバーが C/C++test の GUI を隠してしまう場合

Eclipse の一部のバージョンのバグにより、オーバーレイ スクロールバーがリストまたはツリーの最後のアイテムを部分的に隠し、ユーザーがアイテムをクリックできない場合があります。Linux での回避策として、次のシステム変数を設定することでオーバーレイ スクロールバーを無効化できます。GTK_OVERLAY_SCROLLING=0

Ubuntu Linux でウェルカム ページが表示されない

最新の Ubuntu Linux (21.10 以降) を使用している場合、次のコマンドを実行して追加の 'webkit2gtk-driver' システム パッケージをインストールすることを検討してください。

> sudo apt install webkit2gtk-driver

Ubuntu Linux で HTML コンテンツ (C/C++test のルール ドキュメント、レポートなど) が表示されない

最新の Ubuntu Linux (21.10 以降) を使用している場合、デフォルトの Snap ベースの Firefox ブラウザーでは、Eclipse IDE は HTML コンテンツを正しく表示できない場合があります (https://github.com/eclipse-platform/eclipse.platform.swt/issues/221 を参照)。回避策は 2 つあります。

  • Snap 版ではない Firefox (またはその他のブラウザー) をインストールし、デフォルトのシステム ブラウザーとして選択する。
  • Eclipse の [Preferences] > [Preferences] > [Web Browser] > [External web browsers] で「外部の Web ブラウザー」を使用するよう設定します。

注意: Firefox を「外部の Web ブラウザー」として設定する場合、次の設定を使用します:
Location: /usr/bin/env
Parameters: firefox %URL%

C/C++test が生成したテスト スイート内の正しいコードに対して Eclipse が構文エラーをレポートする場合

Eclipse の CDT インデクサ―が C/C++test 固有の構文を認識できない場合、テスト スイート内の正しいコード要素に問題の可能性を示す赤い下線が表示される可能性があります。この問題を防ぐには、プロジェクト プロパティで Parasoft C/C+test Include Paths プロバイダーを有効にします。

  1. [C/C+ 一般] > [Preprocessor Include Paths, Macros etc] に移動します。
  2. [Providers] タブをクリックします。
  3. Parasoft C/C+test Include Paths プロバイダーを有効にします。

この回避策は、CDT マネージド プロジェクトでだけ有効です。


Linux で Eclipse IDE を使用しており、テスト ケース エディターでテーブルを編集中に問題が発生した場合

テスト ケース エディターでテーブルを編集している際に問題が発生した場合 (セルの編集が困難、カーソル移動ができない、列の幅を変更できないなど)、Linux ディストリビューションが Wayland ディスプレイ サーバーを使用していないかを確認してください。Wayland ディスプレイ サーバーを使用している場合、X11 に変更することを推奨します。

Linux ディストリビューションで使用されているディスプレイ サーバーを確認する方法は、以下のとおりです。

  • Linux ターミナルで次のコマンドを実行します。"echo $XDG_SESSION_TYPE" (大部分のディストリビューションで動作します)
  • デスクトップ環境設定をチェックします (すべてのディストリビューションで可能な方法ではありません)。
  • ログイン画面で現在の設定を確認します。通常、ログイン画面で車輪/歯車/メニュー アイコンをクリックします (すべてのディストリビューションで可能な方法ではありません。自動ログイン機能をオフにする必要があります)。
  • 設定/バージョン ページでウィンドウ システムフィールドを確認します。

ディスプレイ サーバーを X11 に変更する方法は、以下のとおりです。

  • ディスプレイ マネージャー (GDM、SDDM など) の設定ファイルを編集します。たとえば、 GDM を使用する Ubuntu の場合は /etc/gdm3/custom.conf です (再起動が必要です)。
  • ログイン画面で車輪/歯車/メニュー アイコンをクリックし、X11 を選択します(すべてのディストリビューションで可能な方法ではありません。自動ログイン機能をオフにする必要があります)。

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