[ビルド監査] レポートは、ビルドがどの程度までテストされたかをユーザーが把握できるよう、ビルドに関連するすべてのテストと解析の成果物およびメタデータを表示します。ビルド監査レポートからビルドをアーカイブして、通常のデータベース最適化でテストとカバレッジが削除されるのを防止できます。また、ビルドをロックして、ウィジェットおよびエクスプローラー ビューでベースラインとしてビルドを使用できます。このレポートが扱う概念については「DTP の概念」を参照してください。 

[ビルド監査] レポートにアクセスするには、[ビルド管理] ページでビルドをクリックします (「ビルド管理 - 統計」を参照)。[ビルド監査] レポートには以下のセクションがあります。

サマリー

サマリーの表には、ビルドに関連するテストと解析データの概要が表示されます。ビルド管理ページで追加された説明タグは、ヘッダーのビルド ID の横に括弧で表示されます。アイコンをクリックして、ビルドをアーカイブおよびロックすることができます。詳細については「ビルドのロックとアーカイブ」を参照してください。

テスト

[テスト] の表には、成功/失敗/未完了のテストの数が、機能テストや単体テストといったテストの種類ごとに表示されます。成功したテストの数はパーセントでも表示されます。テスト データは自動的にマージされるので、重複するテストが合計に影響することはありません。

カバレッジ

[カバレッジ] の表には、ビルドに関連するコード カバレッジがカバレッジ イメージごとに表示されます (カバレッジ イメージやビルドなどの概念については「DTP の概念」を参照してください)。 

DTP は 1 つのビルドにつき 5 個までカバレッジ イメージをサポートします。カバレッジ イメージに関係するラン コンフィギュレーションが括弧内に表示されます。以下のカバレッジ イメージはデフォルトで含まれます。

• すべて: すべてのテストのカバレッジを含むカバレッジ イメージ。
• 単体テスト: 単体テスト (たとえば C/C++test、dotTEST、または Jtestで実行したテストなど) のカバレッジを含むカバレッジ イメージ。
• 機能: 機能テスト (たとえば Parasoft SOAtest で実行したテストなど) のカバレッジを含むカバレッジ イメージ。
• 手動テスト: 単体テスト (たとえば Parasoft Coverage Agent を使って実行したテストなど) のカバレッジを含むカバレッジ イメージ。
• その他: 単体テスト (たとえばサード パーティ製ツールで実行したテストなど) のカバレッジを含むカバレッジ イメージ。

詳細については「カバレッジ イメージとフィルターの関連付け」を参照してください。

アプリケーション カバレッジのサポート

アプリケーション カバレッジを収集している場合、ランタイム カバレッジ データのみが DTP に送信され、対応する静的カバレッジ データは送信されないことがあります。このような場合、ビルド監査レポートは可能な限り多くの情報を表示しようとします。使用例には次の 2 つがあります:

1. 静的カバレッジ データのないランタイム カバレッジ データ
   • この場合、[% カバレッジ] と [行数合計] に「利用不可」と表示されます。このレポートには、カバーされた行のみが表示されます。
2. 一部の静的カバレッジ データを含むランタイム カバレッジ データ (一部のランタイム カバレッジ データには対応する静的カバレッジ データがない)
   • この場合、[% カバレッジ] の横にアスタリスクが表示されます。これは、対応する静的カバレッジ データのないランタイム カバレッジ データがウィジェットに含まれていないことを意味します。詳細については、カバレッジ ウィジェットからカバレッジ エクスプローラーに移動して確認できます。

アプリケーション カバレッジの詳細については、以下を参照してください。

• Jtest のアプリケーション カバレッジ
• dotTEST のアプリケーション カバレッジ
• SOAtest および CTP のアプリケーション カバレッジ

静的解析 

[静的解析] の表には、ビルドでレポートされた違反の数と抑制された違反の数が表示されます。 

実行

インタラクティブな [実行] の表には、ビルドに関連する特定の実行情報が表示されます。

以下の操作を行うことができます。

• 表のヘッダーをクリックして、その列でデータをソートします。
• 表中の指定エリアに列ヘッダーをドラッグして、データ グループに基づいてビューを作成します。
  
  

• [レポート] 列のリンクをクリックして、特定の実行に関連するレポートをダウンロードします。レポートは、XML または PDF 形式でダウンロードしたり、ブラウザーで HTML として表示できます。
• [アーカイブのダウンロード] メニューからアーカイブ タイプを選択して、ビルドに関係する全データをダウンロードします。「レポートのダウンロード」を参照してください。

セットアップの問題

[セットアップの問題] 列を見ると、Parasoft 静的解析/テスト ツールの構成に関連した問題があるかどうかを確認できます。セットアップの問題は、重要度で以下のカテゴリに分かれています。

• エラー: 重大なセットアップの問題
• 警告: 中程度のセットアップの問題
• 情報: 軽微なセットアップの問題

ビルド監査レポートは、セットアップの問題を以下の形式で表示します。

<問題の総数>[<エラーの数>, <警告の数>, <情報の数>]  

[セットアップの問題] 列にマウス ポインターを置くと、簡単な概要が表示されます。

リンクをクリックすると、[セットアップの問題] レポートが開き、詳細な情報を確認できます。

詳細については、Parasoft 静的解析/テスト ツールのドキュメントを参照してください。

レポートのダウンロード

ビルドに関連するレポートをダウンロードするには、ビルドをロックしてアーカイブする必要があります。詳細については「ビルド管理の使用」を参照してください。すべての実行 ID に対するレポートを含む完全なアーカイブか、または実行 ID ごとの個別のレポートをダウンロードできます。ダウンロード形式として XML、HTML、または PDF を選択できます。 

完全なアーカイブをダウンロードする

1. [アーカイブのダウンロード] メニューからアーカイブ タイプを選択します。
   
2. レポート設定を指定して [生成] をクリックします。データが収集されて 1 個のレポートにまとめられ、自動的にダウンロードされます。

個別にレポートをダウンロードする

1. [レポート] 列でレポート形式をクリックします。
    
2. レポート設定を指定して [生成] をクリックします。データが収集されて 1 個のレポートにまとめられ、自動的にダウンロードされます。

レポート設定

レポートに表示される情報は、実行の種類 (静的解析やテスト実行など) と静的解析/テスト ツールのレポート設定によって変わります。そのため、一部の設定がレポート データに適用されない場合があります。詳細については、ご使用の静的解析/テスト ツールのドキュメントを参照してください。