環境変数を利用すると、CTP の複数の箇所で使用される値を 1 か所で定義、参照、変更できます。たとえば、複数の箇所で使用されるパスがあるとします。そのパスをリテラル値として定義し、後でパスの値を変更することになった場合、何回も変更を行わなければなりません。一方、パスを変数として定義すると、1 回変更を行うだけで関連するすべての場所に変更が自動的に適用されます。

対象を限定した変数の管理

変数はシステム、環境、コンポーネント、またはコンポーネント インスタンス レベルで構成できます。特定のレベルに変数を追加するには、次の操作を行います。
  1. 適切なレベルの変数テーブルに移動します。
  2. 必要があれば、変数テーブルを編集可能にします。
  3. 変数テーブルの下にある + 印のアイコンをクリックします。
  4. 新しい変数を定義し、変更を保存します。

グローバル変数の管理

特定の環境に関連するすべての変数を 1 つのページでまとめて参照、追加、変更したい場合は、インスタンス管理ページから変数を管理できます。インスタンス管理ページについては「コンポーネント インスタンスの管理」を参照してください。

変数の継承

コンポーネント インスタンス変数はコンポーネント変数の値を継承できます。また環境変数はシステム変数の値を継承できます。環境およびシステム変数の値は、コンポーネントおよびコンポーネン ト インスタンス変数の値とは連携していません

すべての変数名はシステム レベルで表示され、同じシステム上のすべての環境で共有されます。コンポーネント レベルで表示されるすべての変数名は、同じコンポーネントのすべてのインスタンスで共有されます。

変数の上書き

下位レベルのエンティティで上位レベルのエンティティの値を上書きできます。たとえば、PATH 変数がシステム レベルで定義されている場合、環境レベルで変数の値を変更できます (ただし、変数名は変更できません)。さらに、システムレベルには存在しない変数を新しく環境レベルで定義できます。それらの変数名は値を持たない状態でシステムに追加されます。

上書きされていない変数は、システム (環境変数を参照している場合) またはコンポーネント ( コンポーネント インスタンス変数を参照している場合) から値を継承します。

環境情報パネルから

継承した変数を環境情報パネルから上書きするには、次の操作を行います。

  • テキスト フィールドに新しい値を追加します。


    後で継承された変数に戻す (上書きを取り消す) には、フィールドをクリックし、右側の [Revert] ボタンをクリックします。

インスタンス管理ページから

継承された変数の値をインスタンス管理ページ (「コンポーネント インスタンスの管理」を参照) から上書きするには、次の操作を行います。
  1. 適切な変数エディターを開きます。(変数エディターが表示されていない場合、[詳細を表示] または [すべて展開] をクリックします)。編集ボタンをクリックします。





  2. 任意の値を指定します。
  3. 3.修正後の値を保存する前に、プレーンテキストとして表示するには、[適用] アイコンをクリックします。
     

コンポーネントインスタンス ウィザードから

コンポーネント インスタンス ウィザードの変数ページで、コンポーネント インスタンスの変数の値を上書きできます。
ここで行った上書きは、この特定のコンポーネント インスタンスにだけ適用されることに注意してください。

変数のマスキング / アンマスキング

変数値が編集可能な場合、(まだ保存されていなければ) 変数をマスキングまたはアンマスキングできます。

システム/環境情報パネルでフィールドをクリックし、フィールド右側の マスク アイコンをクリックすると、値がマスクされます。

他のエリアでは、変数エディター右側の鍵のアイコンを使用して値をマスクします。

例外は、SOAtest のテストから継承された変数、または CTP 内で継承された変数 (システムから継承された環境変数など) を編集している場合です。これらの変数は、親のマスキング設定を継承します。親変数がマスキングされている場合、継承されたレベルでアンマスキングで きません。このような変数をアンマスキングするには、親レベルで行う必要があります。

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