このリリースによるアップデートは次のとおりです:
Release date: May 4, 2020
シーケンス レスポンス レスポンダーの実装
Virtualize に、新しく JSON Sequence Responder と Literal Sequence Responder が実装されました。これらのレスポンダーは、連続するリクエストが仮想アセットに送信されたときに、設定した順番でメッセージを応答します。設定済みのすべての応答メッセージを処理すると、レスポンダーは最初に設定したメッセージを応答するようにループバックします。これは、複数リクエストに動的に応答するように設計されたチケット予約システムなど、アプリケーションへの繰り返しの呼び出しに対して、インクリメントした受付番号など、一連の異なるメッセージを応答する必要があるテストシナリオを実現する仮想アセットの作成を容易にします。
複数レスポンス レスポンダーの強化
このリリースでは、複数レスポンス レスポンダーに次の強化が行われました:
- レスポンスの応答条件でトランスポートヘッダー、メソッド、カスタムを選択して設定できるようになりました
- レスポンスの設定をコピー&ペーストで複製可能な右クリック アクションが追加されました
- レスポンスの遅延時間をパラメータライズで設定可能になりました
メッセージ プロキシの整理
次の右クリック アクションを使用して、Virtualize サーバー ビューでメッセージ プロキシとメッセージ プロキシ フォルダを整理できるようになりました:
- ドラッグ&ドロップ:プロキシやフォルダをクリックしてフォルダ内にドラッグ
- コピー&ペースト:プロキシやフォルダをコピーしてフォルダ内に貼り付け
- 作成&削除:プロキシを整理する新しいフォルダの作成や削除
これらの機能を容易にするために、/messageProxies
REST API の POST、PUT、および GET メソッドが拡張されました
要件と欠陥追跡のアノテーション
SOAtest は @test
アノテーションをサポートするようになりました。これは、DTP と統合された外部の作業管理/ALMシステムでテスト結果の追跡を可能にします。詳細については、DTP のドキュメントを参照してください。@asset
アノテーションのサポートは削除されました。
SOAtest/Virtualize サーバーで用いる Tomcat サーバーのアップグレード
SOAtest/Virtualizeサーバーで用いる Tomcat のバージョンが 8.5 にアップグレードされました。この更新に関連するサーバーの動作の変更に対処できるように、HTTP リスナーの relaxed path プロパティを構成するためのサポートが追加されました。Tomcat 構成の詳細については、Tomcat のドキュメントを参照してください:https://tomcat.apache.org/tomcat-8.5-doc/config/http.html
アップグレード ノート
server.xml ファイルに変更を加えた場合は、<Connector>
要素で設定した属性を新しい server.xml ファイルにコピーする必要があります。SOAtest/Virtualize サーバー用の Tomcat の構成に関する追加情報については、次のセクションを参照してください:
WAR デプロイメント:Tomcat の追加構成
Desktop/CLI: サーバーおよびデプロイメント設定
SOAtest/Virtualize サーバー API のアップデート
OpenAPI 3.0 を使用するように API ドキュメントを更新しました。更新された API ドキュメント UI に加えて、定義ファイルが次のパスで利用できるようになりました:
- http://<host>:<port>/soavirt/api/<version>
- http://<host>:<port>/soavirt/api/<version>/openapi.yaml
- http://<host>:<port>/soavirt/api/<version>/openapi.json
リソース URL の def
パスが API 定義から削除されました:
- http://<host>:<port>/soavirt/api/<version>/def
- http://<host>:<port>/soavirt/api/<version>/def/<resource name>
たとえば、次の URL は機能しなくなりました:
curl を使用して POST するスクリプトなど、リソースへの既存の参照は引き続き機能します。
バージョン管理システムのサポート強化
次の SCM のサポートが追加されました:
- Microsoft Team Foundation Server 2017, 2018, 2019
- Git 1.8, 1.9, 2.x
- SVN 1.10, 1.11, 1.12, 1.13
非推奨になったバージョン管理システムのサポート
次の SCM のサポートが非推奨になり、将来のリリースで削除される予定となりました:
- AccuRev
- ClearCase
- CVS
- Serena Dimensions
- StarTeam
- Synergy CM
- Visual Source Safe
更に、Microsoft Team Foundation Server 2010 のサポートが削除されました。
Continuous Testing Platform のアップデート
CTP (Continuous Testing Platform) に次のアップデートが施されました。
新しいデプロイメント画面
Service Virtualization 機能に、各 Virtualize サーバーで管理しているすべての仮想アセットのデプロイメントやモニターのステータスを表示するデプロイメント画面が追加されました。CTPに接続されている Virtualize サーバーごとに、仮想アセットの使用状況の詳細またはメッセージ レスポンダーのアクティビティ レベルまでドリルダウンしたり、モニターを有効化/無効化する事が可能になりました。 デプロイメント画面に表示される情報は、パフォーマンスのボトルネックを特定するのに役立ち、デバッグコストの削減に役立ちます。
ジョブのリソース権限
ジョブの実行、作成、および削除する機能は、リソース権限によって保護されるようになりました。その結果、プロビジョニング ロールを持つユーザーは、リソース権限の設定でアクセス権が付与されたジョブのみを実行可能となりました。ログインせずに匿名でジョブを実行し、CTP でレポートを表示する場合は、[リソース権限] 画面の [制限] オプションを無効にします。 このオプションはデフォルトでは有効になっています。
Test Data 機能の強化
Test Data 機能に次のアップデートが施されました:
- 階層データセットを自由形式で編集する事を有効にする機能。
- 階層データ構造を変更する機能。
バージョン管理スキームのアップデート
すべての Parasoft 製品は、新しいバージョン管理スキームで統一されるようになりました:YYYY.release
例)バージョン 2020.1
アップグレード ノート
古いバージョンから 2020.1 にアップグレードするには、クリーンインストールが必要です。アップデート URL は利用できません(アップグレードとアップデート を参照)。
その他のアップデート
- コードレビュー モジュールは削除され、サポートされなくなりました。
- リテラル入力モードでパラメータライズしたメッセージ レスポンダーを作成する機能が追加されました。
- データリポジトリ ツールを使用して Excel からインポートされたデータのフィールドタイプを設定する機能が追加されました。
- SOAtest/Virtualize サーバー上に仮想アセットおよびメッセージプロキシ用のフォルダーとサブフォルダーを作成する機能が追加されました。
- リバースプロキシ環境にデプロイされたDTPのインスタンスへの接続がサポートされました。
- Chromium ベースの Edge ブラウザでの再生がサポートされました。
- 仮想アセットのレスポンスコードを変更する機能が追加されました。
- ジョブで使用される正しいデータ行を指定する機能が追加されました。
- 仮想アセット画面でメッセージ プロキシを表示する機能が追加されました。
- 環境ダイアグラムの編集時にコンポーネントインスタンスを削除する機能が追加されました。
- CTP で Virtualize 2020.1 の機能を使用するには、CTP 2020.1 が必要になりました。
- CTP のセットアップには、Apache Tomcat 8.5 または 9.0 が必要になりました。
- CTP 2020.1 は HyperSQL 2.5.0 を使用するようになりました。
- CTP は Oracle 18c をサポートするようになりました。
- CTP は Google Chrome 80 以前をサポートしなくなりました。
解決済みの PR/FR
ID | Description |
---|---|
CTP-4574 | データソース行を CTP テストジョブのパラメータに指定する機能 |
CTP-4607 | 環境ダイアログを編集するときにコンポーネントインスタンスを削除する機能 |
CTP-4618 | Test Data 機能で「NULL」および「除外」フィールドを設定する直感的な方法 |
CTP-4693 | 仮想アセットのレスポンスコードを変更する機能 |
CTP-4691 | 多数のジョブを実行時に最大ヒープ 8GB で GC オーバーヘッドエラー |
CTP-4713 | 多数のプロキシをプロビジョニングするときにシステム環境でエラーが表示される |
CTP-4714 | 環境変数が非常に大きい場合、API Testing 機能配下に TST が表示されない |
CTP-4716 | 500〜1,000のジョブ履歴を持つジョブの動作が遅く、環境が読み込まれない |
CTP-4766 | Jenkins CTP プラグインを使用した CTP ジョブからのレポートが拒否される |
CTP-4905 | イベントモニターを試行したときに catalina ログに DataException |
CTP-4938 | ジョブ編集ビューのドロップダウンにシステムバージョンが表示されない |
LT-1262 | Load Test でデータソース列が見つからない |
LT-1268 | セットアップから通常のテストまでのコンテキストを介したデータの受け渡しが失敗する |
LT-1303 | Load Test が ISO 8583 Client のパッケージャ パス フィールドで設定した Eclipse 変数を読み取らない |
SOA-11749 | テストフローロジックセクションでテストを選択すると、テストスイートがダーティになる |
SOA-11750 | データグループデータソースで使用されているデータソースの環境変数を解決できない |
SOA-11872 | バッファリングの代わり Integer.MAX_INT (2GB) - ストリームより大きい MTOM ペイロードをサポート |
SOA-11873 | 要件追跡のURL文字列で「&」文字が使用されている場合、SOAtest が空の構造レポートを生成する |
SOA-11894 | XML Signing ツールが [Strict] セキュリティヘッダーレイアウトポリシーを適用しない |
SOA-11982 | 「このグループの一部としてすべてのサブグループのテストを実行する」が有効になっているスイートでトラフィックビューアがデータソース行を表示しない |
SOA-12092 | 列を解決するために、データリポジトリを含むTSTを閉じる必要がある |
SOA-12093 | 2GBを超える MTOM ペイロードを送信する |
SOA-12130 | テストフローロジックで設定した遅延を使用せずに回帰コントロールが作成される |
SOA-12154 | capicom.dll の脆弱性により、リモートでコードが実行される可能性がある |
SOA-12158 | REST Clients がプロキシ PAC ファイルを無視する |
SOA-12165 | SOAtest サーバーを起動すると、ライセンスで有効になっているパフォーマンス機能に関するメッセージを表示する |
SOA-12200 | テストスイートをループすると、SOAtest レポートに同じトラフィックが表示される |
SOA-12204 | 空の文字列で除外オプションを指定しても、クライアントは同じ要素の有効なブール値のチェックを行う |
SOA-12228 | フォームJSONからCSVデータソースを生成するときにプロパティタイプの列も作成してしまう |
SOA-12278 | 複数の回帰コントロールを作成した後にテストを実行すると、特定のテストが失敗する |
VIRT-2277 | メッセージプロキシにフォルダを作成する機能 |
VIRT-2689 | JCEがインストールされていない場合、プロキシの [セキュリティ] タブに警告を表示する |
VIRT-3368 | Data Repository Tool でプリミティブフィールドの配列を作成する |
VIRT-3408 | リテラルからフォームJSONビューに切り替えると、配列要素が非表示になる |
VIRT-3410 | 複数の PVAs の「ワークスペースへコピー」 |
VIRT-3435 | soavirt.war ファイルのデプロイ後に mar ファイルが Tomcat によって報告された重大なエラーを引き起こす |
VIRT-3475 | Embedded Data Repository を使用してトラフィックから作成された PVA が EOFException を吐く:null エラー |
VIRT-3496 | 仮想アセット下のフォルダー名をリモートで変更すると、PVAが複製されます - WAR インストレーション |
VIRT-3651 | [Virtualize サーバー]ドロップダウン GUI でパフォーマンス低下 |
VIRT-3668 | バインディングオプションを使用してMQメッセージをリモートキューに送信する |
VIRT-3745 | クローズされた結果セットを記録するときに JDBC 仮想化エラー |
VIRT-3853 | CRUD Tool が特定のJSONで操作を行なうためのJSONテンプレートを生成しない |
VIRT-3877 | メッセージレスポンダーの内部応答の http ヘッダーのイベントモニター |