dotTEST の機能の多くはソース コードをバイナリにコンパイルすることを必要とします。デフォルトでは、 dotTEST は解析の前にソリューションおよびプロジェクトをビルドしようとします。
MSBuild または Visual Studio へのビルドの委託
デフォルトでは、マシンに Visual Studio がインストールされていない場合、dotTEST はmsbuild.exe
にビルドを委託します。適切なバージョンの Visual Studio が存在する場合、ビルドは devenv.exe /Build
メカニズムによって実行されます。
Visual Studio または MSBuild を明示的にビルダーとして設定するには、dottest.build.builder_id
に visualstudio
または msbuild
を設定します。詳細は「基本構成設定」を参照してください。
ビルド済みコードへの依存
解析前にコードがコンパイル済みの場合に、解析時のビルド フェーズをスキップするには、コマンド ライン スイッチとして -nobuild
スイッチを渡すか、dottest.build.nobuild
プロパティに true
を設定します (詳細については「基本構成設定」を参照)。
プロジェクトで NuGet メカニズムを使用してパッケージを処理している場合、プロジェクトをビルドする前に自動的にパッケージが復元されます。ビルド フェーズがスキップされた場合は、NuGet パッケージは復元されません。
パッケージ復元のデフォルトのタイムアウトは 360 秒であり、dottest.package.restore_timeout
オプションで変更できます (詳細は「基本構成設定」を参照)。
ソリューション構成およびターゲット プラットフォームの指定
解析中または解析の前にコードをビルドするには、dotTEST が正しいソリューション構成 (デバッグ、リリース、またはその他) およびターゲット プラットフォーム (Any CPU、x86、またはその他) を認識できなければなりません。dotTEST は最適な構成およびプラットフォームを自動的に選択しようとしますが、明示的にこれらを指定するよう推奨します。
-solutionConfig
および -targetPlatform
コマンド ライン スイッチを使用してソリューション構成およびターゲット プラットフォームを指定できます。詳細については「コマンド ライン オプション」を参照してください。
必要なビルド成果物の検証
解析の前に、dotTEST は.exe、.dll、.pdb ファイルなどの必要なビルド成果物が利用可能かどうかを検証する必要があります。ビルドの問題や設定の誤りによって成果物が利用できない場合、dotTEST は解析の実行や完全な解析結果の収集に失敗する可能性があります。
dotTEST が必要な .exe、.dll、.pdb ファイルを発見できない場合、レポートのセットアップの問題セクションに、不足している成果物が表示されます。
ビルド前のパッケージの復元
プロジェクトで NuGet メカニズムを使用している場合、dotTEST はプロジェクトをビルドする前に nuget restore
コマンドを実行して自動的にパッケージを復元します。パッケージ復元のデフォルトのタイムアウトは 360 秒であり、dottest.package.restore_timeout
オプションで変更できます (詳細は「基本構成設定」を参照)。