このセクションでは、Windows システム上に C++test スタンドアロン版 ( Eclipse フレームワークを使用) をインストールする方法について説明します。
このセクションの内容
マルチ ユーザー インストールについて
Eclipse の各インスタンスは、作成したものを構成フォルダーに書き込みます。Ecipse/C++test の 複数のインスタンスが並列実行している場合、データの破損が起こる可能性があります。マルチ ユーザー インストールをサポートするために、Eclipse には構成領域を初期化するための様々な方法 が用意されています。
以下で説明する構成の共有は、C++test のマルチ ユーザー インストールのために推奨する方法で す。追加情報については Eclipse のドキュメントを参照してください。
構成の共有 ( 推奨)
構成を共有する場合、ユーザーはインストール領域だけでなくマスター構成領域も共有します。デ フォルトでは、ユーザーはプライベートで書き込み可能な自身の構成領域も持つ必要があります。 ユーザーのプライベートな構成領域はマスター構成に送られます。マスター構成が完全に初期化され ていて、インストールされるプラグインに対して何も変更がない場合、ユーザーのプライベートな構 成領域には重要なデータは何もありません。
構成を共有する場合、システム管理者はマスター構成 ( 通常はインストール ディレクトリの下) を 初期化し、インストール領域全体とマスター領域全体を読み取り専用にします。共有のインストール ディレクトリからユーザーが Eclipse ベースの製品を実行する場合、インストール領域の下の構成領 域に対する書き込みアクセス権がないため、ローカルの構成領域が自動的に割り出されて初期化され ます。
インストールの共有
インストールを共有する場合、1 つのインストール領域を多くのユーザーが共有します。インストー ル領域の下の configuration ディレクトリは、製品に付属の config.ini にとってのみホームです ( このファイルは初期化されていません)。ユーザーはそれぞれ独自のローカルなスタンドアロンの構 成ディレクトリを持ちます。この場合、一般ユーザーに対してインストール領域を読み取り専用にす る必要があります。ユーザーが Eclipse を起動すると、構成領域のデフォルトは自動的にユーザーの ホーム ディレクトリ下のディレクトリになります。
前提条件
システム要件
- 以下のいずれかのプラットフォーム
- Windows 7、Windows 8、Windows 10 (x86 互換プロセッサ).
- Windows 7 x64、Windows 8 x64、Windows 10 x64、Windows Server 2008 x64 (x86_64 互換プロセッサ)、 Windows Server 2012.
- 1.5 GHz 以上のプロセッサ
- 4 GB RAM (8 GB を推奨)
- サポートされるコンパイラまたはクロス コンパイラ。
- サポートされるコンパイラについては「サポートされる環境 」を参照してください。
適切なコンパイラ構成が非常に重要
ほとんどの場合、C++test は静的解析および実行時テストのタスクを行うために、コンパイラお よびリンカーを起動する必要があります。静的解析と実行時テストでは通常、コンパイル、プログラムのリンクが実行されます。
C++test のすべての機能を利用するには、C++test を実行するマシンに、完全な開発環境とコ ンパイラ ツール チェーンを置く必要があります。
Windows および Windows Server についての注意事項
- インストールおよび初回の実行は、管理者権限を持つユーザーが行わなければなりません。
- C++test を実行する場合、テスト ワークスペースおよびプロジェクトがあるディレクトリへの書き込み権限が必要です。特に、管理者以外のアカウントを使用している場合、C++test のサンプル プロジェクトを Program Files からユーザー ディレクトリにコピーし、コピーしたプロジェクトに対してテストを実行する必要があります。
- C++test の CLI 実行ファイル (cpptestcli.exe) は、書き込み権限があるディレクトリから実行するべきです ( なぜなら、作業ディレクトリはテストの後に C++test がレポートを生成するデフォルトの場所だからです)。
- マシン ID が WIN32-0 の場合、<DRIVE>:\Users\<USER_NAME>\.parasoft\C++test\9.x\license にあるファイルを削除してください。
その他の要件
- 前のバージョンの C++test がインストールされている場合、最新の C++test は新しいディレクトリにインストールする必要があります。
- C++test プロジェクト データのためのディスク容量
- 推奨される日本語エンコーディングは Shift_JIS (UNIX では ja_JP.PCK ロケール) です。他のエンコーディングを使用すると、フォントの問題が発生したり C++test でテスト結果の読み込みができなくなる可能性があります。
別のインストール方法
サイレント インストールの詳細については、「インストール中における C++test の事前設定 」を参照してください。
インストール
Windows システムに C++test スタンドアロン版をインストールするには、次の操作を行います。
- Windows のエクスプローラーで自己解凍ファイルをダブルクリックします。
- C++test をインストールするかどうかの問い合わせが表示されたら、[ はい] をクリックし ます。
- セットアップ言語を選択します。
- ライセンス情報を読み終えたら [ はい] をクリックします。
- [ インストール先の指定] で C++test をインストールするディレクトリを選択し、[ 次へ] ボタンをクリックします。
- Parasoft Test 9.x Extension をまだインストールしていない場合、Parasoft Test のファイルをインストールするディレクトリを選択するよう、インストーラーから 問い合わせがあります。
- Parasoft Test 9.x Extension をすでにインストール済みの場合、そこに C++test がインストールされます。
- C++test のショートカットを [ スタート] メニューのどこに追加するかを指定します。
- [ インストール] をクリックします。
指定のインストール ディレクトリに C++test がインストールされます。
C++test の起動
C++test を起動する前に
C++test で正しくコンパイラと makefile 設定を自動検出するには、必要な実行ファイル ( コンパイラ、リンカー、makefile など) を正しく設定する必要があります。「正しく設定」の意味は、コンパイラによって異なりますが、通常は PATH 変数に実行ファイルが含まれることです。
スタンドアロン版 C++test を起動するには、次のいずれかの操作を行います。
- コマンドラインから cpptest 実行モジュールを起動します。
- デスクトップの C++test ショートカット アイコンをクリックします。
Eclipse が起動し、Eclipse のメニュー バーに [Parasoft] メニューが表示されます。表示されない
場合、[ ウィンドウ] メニューの [ パースペクティブを開く] > の [ その他] をクリックし、[C++test] を選択して [OK] をクリックします。
よくあるインストールの問題については「トラブル シューティングと FAQ」 を参照してください。
ライセンス
ライセンスは、集中ライセンス フレームワーク ([Parasoft] > [ 設定] > [Parasoft] > [ ライセンス]) を介して構成されます。詳細については「ライセンスの設定」を参照してください。