このセクションの内容：

はじめに

Selenic によって分析されたテスト結果を Parasoft DTP に送信し、データの集約、処理、可視化を行うことができます。DTP は、収集したデータに開発とテストに関する高度な分析を適用します。そして、開発マネジャーとプロジェクトメンバーがソフトウェアの状態を評価する事を可能にします。DTP に送信されたデータを表示する方法については、DTP で結果を表示を参照してください。

コマンドラインで selenic_analyzer.jar を実行して、テスト結果を DTP に送信します（コマンドラインを参照）。

グローバル設定

DTP にデータを送信するには、selenic.properties ファイル（ライセンスを参照）で DTP への接続を設定する必要があります。DTP で提供するネットワークライセンスを使用する場合、Selenic はライセンスを取得するために接続する DTP と同じインスタンスにテスト結果を送信します。DTP で提供するネットワークライセンスを使用したくない場合は、ローカルライセンスを設定して Selenic 機能を有効にできますが、テスト結果を送信するように DTP への接続を設定する必要があります。

DTP のプロジェクトに接続する

DTP への接続設定に加えて、データを受信する DTP のプロジェクトを指定する必要もあります。Selenic インストールディレクトリにある selenic.properties ファイルを開き、DTP SERVER SETTINGS セクションでプロジェクト名を指定します：

# Specifies host name of the DTP server.
dtp.server=<host where DTP is running>

# Specifies port number of the DTP server.
# Commonly used values are 443 and 8443.
dtp.port=<port where DTP is running>

# Specifies user name for DTP server authentication.
dtp.user=<user name to log into DTP>

# Specifies password for DTP server authentication - use java -jar selenic_analyzer.jar -encodepass <PASSWORD> to encode the password, if needed.
dtp.password=<password to log into DTP>

# Specifies name of the DTP project (optional).
dtp.project=<name of your project on DTP>

DTP へのパブリッシュを有効にする

REPORTING セクションの report.dtp.publish プロパティを true 設定します：

# === REPORTING ===

# Enables reporting test results to DTP server - be sure to configure DTP server settings.
report.dtp.publish=true

report.dtp.publish オプションが有効になっている場合、Selenic はデフォルトでテストコードのソースファイルのコピーも DTP に公開します。この動作を変更するための詳細については、DTP へのソースファイルの公開をご覧ください。

DTP にソースファイルを公開

report.dtp.publish オプションが有効になっている場合、Selenic はデフォルトで JUnit または TestNG ソースファイルのコピーを公開します。ソースを DTP に公開すると、テストエクスプローラービューでテストの詳細と関連するソースを表示できます。テストエクスプローラービューの使用に関する詳細については、DTP のドキュメントを参照してください。

テストファイルがソース管理に保存されている場合、ソース管理を DTP と共有するように Selenic を設定することで、DTP でソースを表示できるようにする事もできます。詳しくは、ソース管理の設定をご覧ください。

ソースを DTP に公開する方法を制御するには、REPORTING セクションの report.dtp.publish.src の設定で公開モードを指定します：

# === REPORTING ===

# Enables reporting test results to DTP server - be sure to configure DTP server settings.
report.dtp.publish=true

# Specifies whether the tested source code is published to the DTP server. Options are "full", "min", and "off"
report.dtp.publish.src=full

以下のモードを指定できます：

`full`	指定したスコープのすべてのソースコードを DTP に公開します。これは、`report.dtp.publish` オプションが有効な場合のデフォルト設定です。
`min`	最小限のソースコードを公開します。殆どの場合、自動生成されたコードやソース管理への参照がないその他のソースコードが公開されます。
`off`	ソースコードを DTP に公開しません。

デフォルトでは、Selenic は現在のディレクトリでソースファイルをチェックします。ソースファイルが別のディレクトリに保存されている場合は、selenic_analyzer.jar ファイルの実行時に -source オプションを使用して、ソースの場所を指定します。使用方法の詳細については、コマンドラインをご覧ください。

カスタムビルド ID の設定

各テスト実行はビルド ID に関連付けられています。ビルド ID は、一連のテスト実行をグループ化するために使用されるユニークな識別子です。ビルド ID の詳細については、DTP のドキュメントを参照してください。デフォルトでは、プロジェクト名と実行日付がビルド ID として使用されますが、build.id プロパティのコメントを外して、任意の値を指定できます：

# === REPORTING ===

# Enables reporting test results to DTP server - be sure to configure DTP server settings.
report.dtp.publish=true

# Specifies whether the tested source code is published to the DTP server. Options are "full", "min", and "off"
# report.dtp.publish.src=full

# Specifies a build identifier used to label results. It may be unique for each build
# but may also label more than one test sessions that were executed during a specified build.
build.id=<your custom build ID>

セッションタグの設定

session.tag プロパティのコメントを外して値を指定することで、実行環境やテスト済みのモジュールなどを区別できます：

# === REPORTING ===

# Enables reporting test results to DTP server - be sure to configure DTP server settings.
report.dtp.publish=true

# Specifies a build identifier used to label results. It may be unique for each build
# but may also label more than one test sessions that were executed during a specified build.
build.id=<your custom build ID>

# Specifies a tag which represents an unique identifier for the run, used to distinguish it from similar runs.
# It could be constructed as minimal combination of following variables that will make it unique or specified manually.
# e.g. ${dtp_project}-${exec_env}
 session.tag=<your custom session tag>

デフォルトでは、DTP のプロジェクト名と実行環境（オペレーティングシステムとアーキテクチャ）が使用されます。

セッションタグとセッション ID を混同しないでください。セッションタグは、DTP レポートインターフェイスでデータをセグメント化するために使用される識別子ですが、セッション ID は、Selenic アナライザーがSelenic エージェントで収集したテスト実行データを区別するために使用されます。

コマンドラインで結果を公開

コマンドラインで -publish フラグを使用して、selenic_analyzer.jar ファイルの実行ごとに結果を DTP に公開するように Selenic を設定することもできます（コマンドラインを参照）。その場合は、DTP への接続設定と selenic.properties ファイルの dtp.project プロパティを設定する必要があります。