本リリースは、開発データについての情報をさらに提供することにより、変更による影響を理解しやすくユーザーに提示することを重視しました。また、標準コンプライアンスとコンプライアンスへの取り組みのサポートも強化しました。最後に、UI/UX が拡張されたことで、データが理解しやすくなり、アプリケーションの潜在的リスクが特定しやすくなりました。
以下の機能と拡張によって、ウィジェット、エクスプローラー ビュー、およびレポートに表示されるデータに関してさらに詳細なコンテキストを提供します。
変更エクスプローラー ビューがいくつかの点で改善されました。たとえば、フィルタリング機能が拡張されたほか、ソース管理情報を参照できる機能が追加されました。ユーザビリティが改善しただけでなく、アプリケーションに関連するリスク全般に変更がどのように影響するかが大変分かりやすくなりました。
違反 - 変更 ウィジェットが更新され、現在は 違反 - 変更済み - 統計 ウィジェットになりました。
リソース グループが一般リリースの一部になりました。ファイルおよび/またはフォルダーのグループ分けに基づいてデータを集約できる機能は、バージョン 5.3.2 でベータ版として導入されました。現在のところリソース グループは静的解析の実行にだけ適用されていますが、将来のリリースでは他の品質アクティビティがサポートされる予定です。詳細については REST API のドキュメントを参照してください。
ダッシュボード全体についてベースライン ビルドとターゲット ビルドを設定することで、ダッシュボードで直接 2 つのビルドを比較できるようになりました。詳細については「ダッシュボードの設定」を参照してください。
新しい API が時間ベースの SDLC 分析からビルド ベースのパラダイムへと進化しました。これにより、開発チームはさらに短時間で変更を測定し理解することができます。現在はすべてのメトリクス ウィジェット、レポート、およびエクスプローラー ビューがビルド ベースのパラダイムに従うようになったため、ユーザーは選択したターゲット ビルドのメトリクス データを確認できます。
詳細については「REST API」を参照してください。
以下の変更によって、コンプライアンスおよびコンプライアンスの取り組みに対する Parasoft のサポートが拡充しました。
MISRA Compliance Pack に含まれる資産のセットを使用すると、MISRA ガイドラインへの準拠を簡単にモニタリングするだけでなく、監査目的でコンプライアンスを証明することができます。これらの資産は、DTP および DTP Enterprise Pack の環境にデプロイできます。MISRA Compliance Pack は、製品とは別にダウンロードで提供されています (Parasoft 製品カスタマー センター <parasoft-info@techmatrix.co.jp> までお問い合わせください)。
新しい要求トレーサビリティの REST API が導入されました。この API を使用すると、コードと品質アーティファクトを関連付けることができます。Parasoft 開発テスト製品は、コメントとアノテーションによるテストと要求の関連付けをネイティブにサポートします。しかし、コードを実行しない場合、コードのどの部分が要求に関連付けられているかを特定するのは困難です。新しい API を使用すると、要求 ID とファイルの関連付けをプログラム的に設定できます。また、API を使った統合方法を実演するサンプル スクリプトも DTP に同梱されています。カスタマイズした統合のご相談については Parasoft 製品カスタマーセンター (parasoft-info@techmatrix.co.jp) にお問い合わせください。
ソフトウェアの開発は大変な作業ですが、ソフトウェア品質データの確認はそうであってはなりません。ユーザー エクスペリエンスを向上させるために、DTP インターフェイスが拡張されました。
以下の資産は非推奨になり、デフォルトではもう利用できません。
ビルド ウィジェット |
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コード ウィジェット |
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コンプライアンス ウィジェット |
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欠陥ウィジェット |
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Project Center ウィジェット |
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テスト ウィジェット |
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静的解析 (9.x) ウィジェット |
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テスト (9.x) ウィジェット |
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ダッシュボード テンプレート |
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コンプライアンス ルール マップ |
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これらのアセットは現在も DTP に同梱されており、手動でデプロイできます。バージョン 5.4.1 の DTP ドキュメント (https://docs.parasoft.com/display/DTP541JP) の「レガシー資産のデプロイ」を参照してください。
MISRA Compliance Pack DTP Workflow の改善MISRA Compliance Pack は、MISRA C:2012 ガイドラインへの準拠の証明に役立つ資産のセットです。本リリースでは、ウィジェットの拡張やデプロイメントの容易化など、MISRA Compliance Pack にいくつかの改善を実施しました。「MISRA Compliance Pack for DTP 5.3.3」を参照してください。 JIRA の要求トレーサビリティ レポート新しい DTP requirements traceability rest API を活用して、JIRA の要求トレーサビリティ レポートは、テストの成功/失敗情報を提供し、従来よりもさらに関連付けを実施して、品質アーティファクトから JIRA システムへのトレーサビリティを拡張します。このレポートには、トレーサビリティ データを可視化するための新しいウィジェットが付属しています。 このレポートはそのままで JIRA をサポートしますが、DOORS、Rationale、およびシステムを統合できます。詳細については Parasoft 製品カスタマーセンター (parasoft-info@techmatrix.co.jp) にお問い合わせください。 Parameter Values エンドポイント新しい Parameter Values エンドポイント ノードは、カスタム ウィジェットの作成プロセスを効率化してユーザビリティを向上させます。Parameter Values エンドポイント ノードには、新しい UUID を生成するための新しいインターフェイスも含まれています。これは、サービスの他のエンドポイントとウィジェットが競合しないことを保証します。このエンドポイント ノードの使用方法についてはチュートリアルの「Extension Designer によるカスタム DTP ウィジェットの作成」を参照してください。 ウィジェットとコンポーネント以下のコンポーネントが本リリースで追加または改善されました。
リバース プロキシ環境の完全なサポート高い可用性を保証したりネットワーク セキュリティを強化するために、リバース プロキシが使用されることがあります。リバース プロキシの設定インターフェイスは、開発環境への DTP Enterprise Pack の統合を容易にします。「リバース プロキシ」を参照してください。 その他のインフラストラクチャの改善点
アプリケーションのナビゲーションの改善以下の変更点を含め、DTP の主要機能と DTP Enterprise Pack アプリケーションのナビゲーションが統一されました。
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本リリースでは以下の PR と FR に対応しました。
ID | 説明 |
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DTP-3469 | 新しいサーバーに移行する際にユーザー DB をエクスポートする方法について記載。 |
DTP-3428 | リソース作成者の名前が長すぎる場合にレポートのロードが失敗する。 |
DTP-2857 | 変更エクスプローラー: 同一プロジェクトで SVN ブランチが異なる場合に、同一ファイルを特定できない。 |