SOAtest/Virtualize バージョン 9.9 における拡張のため、以前のバージョンの SOAtest/Virtualize で作成したデータ リポジトリを現在のバージョンで使用するには、移行する必要があります。移行プロセスは Data Repository Server Migration ユーティリティによって自動化されています。 

移行が必要なサーバーは、特別なアイコン付きでデータ リポジトリ ビューに表示されます。

移行の準備

  • リモート Data Repository サーバーのインストール」の説明に従って、最新のデータ リポジトリ サーバーをインストールし、開始します。
  • 既存のリポジトリ サーバーが実行中であることを確認します。
  • プレーンテキストの properties ファイルを作成し、ソース (既存) リポジトリの接続プロパティおよびターゲット (新規) リポジトリの接続プロパティを指定します。例:

    source.repository.host=mymachine 
    source.repository.port=2424
    source.repository.username=admin 
    source.repository.password=admin 
    destination.repository.host=localhost 
    destination.repository.port=27077 
    destination.repository.username=admin 
    destination.repository.password=admin

    なお、デフォルト 2424 のポートを変更する必要がある点に注意してください。上記のファイルでは、ポートを 2424 から 27077 に変更しています。

移行の実行

MigrateDRServer.jar 移行ユーティリティ は、<SOAtest/Virtualize_install_dir>/migration にあります。このユーティリティは、指定されたデータ リポジトリ サーバーを移行し、指定された場所に保存します。必須の引数は -props <arg> だけです。この引数は、サーバー ソースおよびターゲットの情報を記述したプロパティ ファイルを指定します。 

移行するには、--props <arg> 引数およびその他の任意の引数を指定して MigrateDRServer.jar を実行します。例:
java -jar MigrateDRServer.jar --props myprops

 SOAtest/Virtualize 9.5 または 9.6 のリポジトリはスキップされます。これらのリポジトリは、次のセクションで説明するとおり、-update オプションを使用して移行する必要があります。 

既存のデータ リポジトリおよび/またはレコード タイプの名前が 50 文字を超える場合、移行プロセス中に自動的に切り詰められます。

MigrateDRServer.jar のオプション

以下のオプションを利用できます。


オプション説明
--repo <arg>1 つのリポジトリを移行します。このオプションが指定されていない場合、ソース サーバーのすべてのリポジトリがターゲットサーバーに移行されます。
--importFile <arg>

データ リポジトリ エクスポート ファイルから1 つのリポジトリ を --importName で指定された名前のリポジトリにインポートします。 

このオプションは、移行を行いません。インポートされるリポジトリを移行するには、--repo を使用します。

--importName <arg>--importFile でインポートしたデータ リポジトリ エクスポート ファイルのターゲット リポジトリの名前を指定します。
--update

SOAtest/Virtualize 9.5 または 9.6 のリポジトリ (これらのリポジトリは非推奨のスキーマを使用しており、現在のバージョンで使用する場合、アップデートする必要があります) のスキーマをアップデートします。 

このオプションは、移行を行いません。アップデートされたリポジトリを移行するには、--repo を使用します。

 --props <arg>ソース (既存) リポジトリの接続プロパティおよびターゲット (新規) リポジトリの接続プロパティを記述したプレーン テキストの properties ファイルを指定します。
--silent サーバー設定の確認を求めるプロンプトを抑制します。
--verbose デバッグ用の冗長なログ記録を有効にします。

サンプル

myprops プロパティファイルで指定されたサーバーの (非推奨のスキーマを持つリポジトリを除く) すべてのリポジトリを移行するには、次のコマンドを実行します。

     java -jar MigrateDRServer.jar -props myprops

myprops プロパティ ファイルで指定されたサーバーの (非推奨のスキーマを持つリポジトリを含めた) すべてのリポジトリを移行するには、次のコマンドを実行します。

     java -jar MigrateDRServer.jar -props myprops -update

myprops プロパティ ファイルで指定されたサーバーの"MyDR" リポジトリを移行するには、次のコマンドを実行します。

     java -jar MigrateDRServer.jar  -props myprops -repo MyDR

バージョン 9.5 で作成され、非推奨のスキーマを使用する "MyOldRepos" リポジトリを移行するには、次のコマンドを実行します。

     java -jar MigrateDRServer.jar  -props myprops -repo MyOldRepos -update

バージョン 9.8 からエクスポートされた"MyDRFile" ファイルをMyNewRepos というリポジトリに移行するには、次のコマンドを実行します。

     java -jar MigrateDRServer.jar  -props myprops -importFile MyDRFile -import-Name MyNewRepos -update

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