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概要
License Server に接続されている Parasoft ツールであれば、どのツールでもライセンスを要求できます。トークンが利用可能であれば、ライセンスは許可されます。ただし、ユーザー名とホスト名/IP アドレスに一致する正規表現パターンのペアを定義し、一致に基づいてライセンス トークンへのアクセスを許可または拒否できます。
個々のパターンに基づいてアクセスをフィルタリングするか、1 つ以上のパターンをグループ化して、グループ に [Deny] または [Allow] アクションを割り当てることができます。あるいは、LDAP サーバーから User Administration にインポートされたグループへのメンバーシップに基づいてアクセスをフィルタリングできます。LDAP グループを使用すると、正規表現パターンを指定する必要がなくなるため、ライセンス アクセスの設定が簡素化されます。
[Deny] アクションと [Allow] アクション
パターンまたはパターン グループに [Allow] アクションが割り当てられている場合、ユーザー名/ホストのペアに一致するグループで定義されたパターンのみにライセンスが付与されます。パターンまたはパターン グループに [Deny] アクションが割り当てられている場合、一致するパターンに対してライセンスが拒否されます。他のすべてのマシンからのリクエストは許可されます。
ホスト名の形式
ホスト名の形式 (名前または IP) は、ライセンス トークン リクエストを送信するツールで指定された形式と一致する必要があります。異なるプラットフォーム上のツールは異なる形式を使用します。たとえば、同じマシンを 3 種類の方法で定義できます。10.9.1.50
, gina
, gina.parasoft.com.pl
Tokens Usage Details または Licenses Usage Details レポートを確認することで、ユーザー/ホストの形式を検証できます。
パターンによるアクセスのフィルタリング
ライセンスの詳細画面から個々のパターンを定義できます。[License Details] ページにアクセスするには、License Server ホーム ページで [Manage Licenses] を選択し、[Tool name] 列のリンクをクリックします。
[Filter requests for] セクションでユーザー名とホスト名を指定し、[Deny] または [Allow] をクリックします。
パターンが構成され、[Allow] アクションが使用されると、フィルターに含まれるマシンのみにライセンスが付与されます。[Deny] アクションを使用すると、フィルターで定義されたマシンへのライセンスが拒否され、他のすべてのマシンからのリクエストが許可されます。特定のホスト上のユーザーでフィルターをかけることも、ホストとユーザーのグループでフィルターをかけるパターンを定義することも可能です。たとえば、上記のパターンに [Deny] アクションが適用されている場合、10.10.4 で始まる IP アドレスを持つホスト上のすべてのユーザーは、ライセンス トークンを拒否されます。
グループによるフィルタリング
グループは、ユーザー名/ホストのパターンの集まりです。開発/テスト メンバーの分割方法に一致するグループを作成してフィルターを適用することで、ライセンス アクセスをより正確にコントロールできます。
- 「Creating and Managing Groups」の説明に従って、パターン グループを作成します。
- [License Details] ページを開き、[Filter requests for] セクションでグループ名を選択します。
グループには、パターンとサブ グループの一致に関する情報が含まれています。
- p: 指定のユーザー名とホストを含むライセンスの数。
- g: 指定のユーザー名とホストに対するサブグループとパターンを含むライセンスの数。
- [Deny] または [Allow] ボタンをクリックします。
フィルター アクションは累積的です。パターンを複数のグループに追加し、適用された [Allow] アクションにより、パターン内の一致したユーザーに追加のアクセス権を付与できます。ただし、Deny アクションは Allow アクションより優先されます。
グループの作成と管理
パターンを指定して、グループを手動で作成したり、User Administration で定義されたグループを使用したりできます。
手動でグループを作成する
- 新しいパターン グループを追加したり既存のパターン グループを編集するには、License Server ホーム ページで [Management] > [Manage Pattern Groups] を選択します。
パターン グループの名前を入力し、[Add] をクリックします。新しい空のグループが作成されます。[Existing groups] セクションにグループ名が表示され、グループ名の後の括弧内に次のコードが表示されます。
- p: 指定のユーザー名とホストを含むライセンスの数。
- g: 指定のユーザー名とホストに対するサブグループとパターンを含むライセンスの数。
既存のグループを編集するには、編集するグループ名の隣の [Edit] ボタンをクリックします。
- 以下の操作を行うことができます。
- New pattern セクションにユーザー名とホスト名を入力し、[Add] をクリックして新しいパターンを作成します。
- グループにユーザーのリストを追加するには、ユーザー リストの CSV ファイルを参照して [Import] をクリックします。CSV ファイルは、ヘッダーなしで、ユーザー名とホスト名をカンマで区切った書式にする必要があります。たとえば:
user1,.*
あるいはuser2,192.168.1.101.
- 既存のグループを追加するには、[Group name] ドロップダウン メニューからグループを選択し、[Add] をクリックします。
- 既存のパターンまたはグループを削除するには、[Existing patterns] または [Existing groups] セクションで [Remove] をクリックします。
ユーザー管理で定義されたグループを使用してアクセスをフィルタリングする
「手動でグループを作成する」で説明しているように、ユーザー グループを手動で作成する代わりに、User Administration で既に定義されているグループを活用できます。
- [Management] メニューの [Manage Groups] を選択します。
- [Enable groups from User Administration] オプションを有効にします。
- [Connection URL] フィールドに、User Administration がデプロイされている URL を指定します。URL にはプロトコルおよびポート番号を含める必要があります。
- 適切なフィールドで、管理者アクセス権を持つユーザー名とパスワードを指定します。
- User Administration にインポートされた LDAP サーバーで定義されたグループを使用する場合は、[Skip LDAP Groups] オプションを無効にします。
- [適用] をクリックします。
User Administration のグループが [User groups] セクションに表示されます。[View] をクリックすると、グループの詳細を表示できます。
パターン グループによるフィルタリングの例
次の例は、1 つのパターンでグループを作成し、ライセンス トークンへのグループ アクセスを拒否する方法を示しています。
- Deny Group というグループを定義します。
- グループを編集し、ユーザー名として
.
を指定し、ホスト名として10.10.4.*
を指定します。 - [Add] をクリックします。ユーザー名として
.
を使用し、ホスト名として10.10.5.*
を使用して新しいパターンを定義します。 - [Back] リンクを使ってライセンス詳細画面に戻ります。定義したグループがフィルター オプションとして表示されます。
- [Deny] をクリックして、グループに定義されているすべてのユーザーがライセンスを要求するのをブロックします。