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インストール
DTP Enterprise Pack は、DTP をインストールするときに任意でインストールできます。インストール操作については「DTP の新規インストール」を参照してください。最新バージョンの DTP Enterprise Pack にアップグレードしている場合は 「アップグレード」を参照してください。
要件
「要件」を参照してください。
インストール ディレクトリとユーザー アカウント
DTP と共に Enterprise Pack をインストールするには、同じローカル ユーザーを使用してください。同じローカル ユーザーを使用することで、Enterprise Pack を完全に統合することができ、一部の環境で起こりうる問題を防止できます。また、ユーザーはネットワークの共有ディレクトリではなくローカル ホーム ディレクトリにインストールしなければなりません。
デフォルトでは、Enterprise Pack は [DTP_HOME]/dtpservices にインストールされます。必要に応じて、別のサーバーにインストールすることも可能です。ただし、どちらも同じネットワーク上になければなりません。
Windows の場合、同じドメイン (Active Directory) を使用し、サーバーの FQDN (完全修飾ドメイン名) を DNS ネーム サーバーで解決しなければなりません。
Linux の場合、ドメイン名を構成し、サーバーの FQDN を DNS ネーム サーバーで解決しなければなりません。
Policy Center へのアクセスの有効化
Policy Center およびすべての Policy Center プラクティスのアーティファクトは非推奨であり、将来のリリースでそれらのサポートが終了する予定です。Policy Center はデフォルトで無効になっており、引き続き使用する場合は再度有効にする必要があります。<DTP_INSTALL>/conf/ ディレクトリにある PSTRootConfig.xml 構成ファイルを編集し、以下の変更を加えます。
<visible-apps>
ノードのコメントを解除します。- 子ノード
<policy-center>
のコメントを解除し、値をtrue
に設定します。Policy Center を無効化するには、値をfalse
に設定するか、再びノードをコメント化します。 - ファイルを保存して DTP を再開します (「DTP サービスの停止」および「DTP サービスの開始」) を参照。
DTP のデプロイメントごとに 1 つの Policy Center を用意
DTP と Policy Center を全期間利用するために、1 つの DTP Server を 1 つの Policy Center インスタンスとだけ統合してください。その理由は、正確な情報を表示するために Policy Center は DTP のプロジェクト リストを必要とするからです。以下は、この要件によって起こりうる問題とその解決方法を示したものです。
状況 | 解決法 |
---|---|
新しいサーバーに DTP を移動する | 新しい DTP に移行中である場合、すべての内部データの整合性が取れるよう、必ず Enterprise Pack も移動してください。 |
DTP とデータを失った | DTP のデータを失った場合は、DTP をオンラインに戻すときに Policy Center データベースをリセットしてください。以前に保存したすべてのデータは有効でなくなります。 |
実環境に対するテストを設定する | 環境ごとに個別の Enterprise Pack をデプロイする必要があります。 |
接続したサービス用のデフォルト ポートの設定
サービス API を使用すると、DTP に接続するアプリケーションのデフォルトのホストとポートを指定できます。そのため、たとえば SSL を導入する必要がある場合に、適切な URL にユーザーをリダイレクトできます。 DTP Enterprise Pack アプリケーションは、たとえば、サービス API を使って Report Center とやり取りします。
- DTP_HOME/conf/PSTRootConfig.xml 構成ファイルをエディターで開きます。
<default-server-url> 要素を探し、有効な URL を指定します。
<default-server-url>http://example.host.com:port</default-server-url>
- ファイルを保存します。
シングル サインオンの有効化
<DTP_install_dir>/conf/PSTSecConfig.xml 構成ファイルを開きます。コメントを外すか、
<pst-cookie>
要素を追加します。<pstsec-config> ... <pst-cookie> <domain>companydomain.com</domain> </pst-cookie> ... </pstsec-config>
- 変更を保存して DTP Serverを再起動します。「DTP サービスの開始」を参照してください。
SSL の有効化
DTP Enterprise Pack では SSL はデフォルトで無効化されています。ご使用のインフラストラクチャでアプリケーション間のデータ転送を保護する必要がある場合、SSL を有効化する必要があります。SSL が有効化されたリバース プロキシ サーバーを使用している場合、Parasoft アプリケーションの SSL を有効にする必要はありません (「リバース プロキシのサポート」を参照してください) 。
SSL を有効化するには、まず VeriSign、Symantec、GlobalSign といったプロバイダーから、認証局が署名した証明書 (CA) を取得する必要があります。
自己署名証明書を使用してはいけない
リバース プロキシ インフラストラクチャを実装しているのでない限り、SSL を有効にする際は、認証局が署名した証明書を使用してください
- 証明書がある場合、エディターで ssl.config.js ファイルを開きます。このファイルは <DTPSERVICES>/shared ディレクトリにあります。
- enabled プロパティの値を true に変更し、証明書を使用するようオプションを設定します。すべてのオプションの一覧については node.js のドキュメント を参照してください。パスフレーズを使って証明書を作成した場合、必ずパスフレーズを構成に含めてください。
- ファイルを保存します。
DTP Enterprise Pack 用の SSL を有効化すると、同じポートが使用されますが、ポートはすべて HTTPS プロトコルを使用します。また、DTP Enterprise Pack も SSL が有効化されたポートを使って DTP とやり取りします。HTTPS を介して DTP と Enterprise Pack アプリケーションの間でデータを送信したい場合、適切に動作するよう、両方のシステムで SSL を有効化する必要があります。
Enterprise Pack の SSL を有効化する場合、同じプロトコル (HTTPS) を Report Center、Service Designer、および Policy Centerが使用できるよう、DTP インターフェイスの SSL も有効化する必要があります (DTP API は常に SSL の下で実行されます)。SSL を無効化し、SSL が有効化されたリバース プロキシ サーバーを使用していない場合、暗号化されていないネットワークを介してパスワードなどの重要な情報が送られます。