同じ Java Web アプリケーション サーバーに同時にアクセスする複数のユーザーについて、カバレッジ情報を収集できます。そのため、並行テスト セッションを QA エンジニアが実行して、個々のユーザーとカバレッジを関連付けることができます。
Java Web アプリケーションの複数ユーザー カバレッジの収集を可能にするには、以下の操作が必要です。
- 複数ユーザーのカバレッジを収集するよう Jtest のカバレッジ エージェントを設定します。
- テスト対象の Web アプリケーションとやり取りするために使用するブラウザーの HTTP リクエスト ヘッダーを変更します。
- カバレッジ エージェントに CAM を接続する際の ユーザー ID を指定します。
カバレッジ エージェントの設定
テスト対象アプリケーションにアタッチするカバレッジ エージェントで、複数ユーザーのカバレッジ収集を有効化する必要があります。Jtest ドキュメントの「カバレッジ エージェントの設定」の章を参照してください。
複数ユーザーのカバレッジを収集するようカバレッジ エージェントを設定するには、CAM だけでなく、ブラウザーの HTTP リクエスト ヘッダーのユーザー ID を指定する必要があります。
HTTP ヘッダーへのユーザー ID の追加
Test-Operator-ID を使って、HTTP リクエスト ヘッダーにユーザー ID を追加します。テスト対象アプリケーションとやり取りするユーザーごとに、固有の Test-Operator-ID を HTTP リクエスト ヘッダーに追加する必要があります。これによって、テスト対象アプリケーションにアタッチされたカバレッジ エージェントがユーザーを特定し、個々のテスターにカバレッジ情報を割り当てることができます。
Test-Operator-ID を追加する便利な方法のひとつは、HTTP ヘッダーを簡単に変更できるブラウザー プラグインをインストールすることです。以下の例では、ModHeader プラグインをインストールした Chrome で Test-Operator-ID を指定しています。
カバレッジ エージェントへの CAM の接続
「CAM GUI の使用」で説明するようにカバレッジ エージェントに CAM を接続し、[User ID (for multi-user mode)] フィールドで個々のユーザーにテスト データを割り当てます。
CAM のユーザー ID は、ブラウザーで指定した Test-Operator-ID と一致していなければなりません。
次のステップ
「CAM GUI の使用」で説明するように、テスト セッションを実行し、カバレッジとテスト結果をダウンロードします。ファイルには、指定のユーザー ID に関連付けられたカバレッジ情報とテスト結果が含まれます。
必ずユーザーごとに固有のタグを [Session Tag] フィールドで指定してください。セッション タグにユーザー ID を含めることを推奨します。
- 動的カバレッジ情報と静的カバレッジ情報をマージして coverage.xml ファイルを生成し、テスト結果レポートと共に DTP に送ります。詳細については Jtest ドキュメントの「動的カバレッジデータ ファイルの生成と DTP へのアップロード」の章を参照してください。結果をマージして DTP にパブリッシュする方法の例を 「CAM チュートリアル」で紹介しています (「テストの処理とカバレッジの結果」と「テストとカバレッジ結果の DTP へのパブリッシュ」を参照してください)。