このセクションの内容:
ユーザーロック ライセンス
ユーザーロック ライセンスは、特定のユーザーに対してトークンを予約し、割り当てることができるライセンスです。このライセンスは、前もってユーザーに予約しておくか、または予約せずにそのままにしておき、現在アクセスを拒否されていないユーザーが先着順で予約できるようにすることができます。ユーザーロックライセンスのトークン予約は、自然消滅しないので、手動で解除する必要があります。
典型的な使用例: 先着順
このシナリオでは、2 トークンで、ユーザーロックされたライセンスを持っているとします。
- Alice がライセンスを要求し、トークンが発行されます。Alice の予約が自動的に作成され、Alice が将来的にトークンを使用できることが保証されます。
- その後、Bob がライセンスを要求し、トークンが発行されます。Bob の予約が自動的に作成され、Bob が将来トークンを使用できることが保証されます。
- その後、Carol がライセンスを要求します。利用可能なすべてのトークンが Alice と Bob のためにすでに予約されているため、Carol のライセンス要求は拒否されます。
典型的な使用例: 事前予約
このシナリオでは、2 トークンで、ユーザーロックされたライセンスを持っているとします。
- Alice の予約が行われ、将来のトークンが保証されます。
- Bob の予約が行われ、将来のトークンが保証されます。
- Carol がライセンスを要求します。利用可能な 2 トークンが Alice と Bob のために予約されているため、Carol のライセンス要求は拒否されます。
- その後、Bob がライセンスを要求します。Bob にトークンが発行されます。
- その後、Alice がライセンスを要求します。Alice にトークンが発行されます。
複数マシンから同一ユーザー名が使用された場合の処理方法
2 トークンのユーザーロックライセンスがあり、以下の状況が発生したとします。
- machine1 のユーザー "test" がライセンスを要求します。
- machine1 のユーザー "test" にトークンが発行されます。
- 数秒後、machine2 のユーザー "test" がライセンスを要求します。
この場合、machine2 のユーザー "test" は、利用可能なトークンがあるにもかかわらず、トークンを拒否されます。
ユーザーロック ライセンスのトークンの予約と解放の詳細については、「ライセンスの予約」を参照してください。
フローティング ライセンス
フローティング ライセンスでは、X 人のユーザーがツールを同時に使用できます。X はトークンの数と同じです。トークンは、ユーザー パターンおよび/またはホスト パターンに一致するユーザー、または事前に定義されたグループに属するユーザーのために予約できます。また、先着順でライセンス要求できるようにオープン ライセンス プールに残しておくことができます。
典型的な使用例: オープン ライセンス プール
このシナリオでは、2 トークンのフローティング ライセンスがあり、どのトークンも予約されていないとします。
- Alice がライセンスを要求し、トークンが発行されます。
- その後、Bob がライセンスを要求し、トークンが発行されます。
- その後、Carol がライセンスを要求します。利用可能な 2 つトークンがすでに使用されているため、Carol のライセンス要求は拒否されます。
- その後、Alice がツールの使用を停止します。Alice のトークンは解放されてライセンス プールに戻されます。
- その後、Carol がライセンスを要求し、トークンが発行されます。
典型的な使用例: 予約済みライセンス プール
このシナリオでは、2 トークンのフローティング ライセンスがあるとします。どちらのトークンも、Alice と Bob が属するグループ Alpha 用に予約されています。
- Alice がライセンスを要求し、トークンが発行されます。
- その後、Bob がライセンスを要求し、トークンが発行されます。
- その後、Alice がツールの使用を停止します。Alice のトークンは解放されてライセンス プールに戻されます。
- その後、Carol がライセンスを要求します。Carol はグループ Alpha に属していないため、すべてのトークンが現在使用中でないにも関わらず、彼女のライセンス要求は拒否されます。
フローティング ライセンスのトークンの予約と解放の詳細については、「ライセンスの予約」を参照してください。
マシンロック ライセンス
マシンロック ライセンスは、特定のマシンに対してトークンを予約し、割り当てることができるライセンスです。すべてのマシンロック ライセンスはシングル トークン ライセンスであり、トークンは特定のマシン ID に予約することも、プールに残して先着順で要求することも可能です。一度予約したトークンは自然に失効することはなく、手動で削除する必要がありますが、これは 30 日間の待機期間が経過した後に行うことができます。
典型的な使用例: 先着順
このシナリオでは、マシンロック ライセンスを持っているとします。
- CI/CD パイプラインのジョブがマシン static-analysis-machine にライセンスを要求し、トークンが発行されます。static-analysis-machine に対して予約が自動的に作成され、今後 30 日間、このマシンへのトークンが保証されます。
- その後、CI/CD パイプラインのジョブがマシン test-machine にライセンスを要求します。トークンは現在別のマシンに予約されているため、このライセンス要求は拒否されます。
マシンロック ライセンスのトークンの予約と解放の詳細については、「ライセンスの予約」を参照してください。
アップグレード ライセンス
アップグレード ライセンスでは、基本ライセンスのトークンを使用して、ツールの現在のバージョンと新しいバージョンの両方にアクセスできます。たとえば、あるツールの 10 トークン ライセンスを購入し、最終的にそのツールの新しいバージョンにアップグレードしたが、インフラストラクチャ全体を新しいバージョンにアップグレードする準備がまだできていないとします。アップグレード ライセンスを取得して基本ライセンスにリンクすることで、トークンの一部または全部を使用して、ツールの両方のバージョンに同時にアクセスすることができます。たとえば、古いバージョン用に 4 つのトークンを予約し、新しいバージョン用に 6 つのトークンを予約しておくとします。この場合、ツール用に最初に購入したライセンスが「基本ライセンス」で、新しいバージョンのライセンスが「アップグレード ライセンス」です。
アップグレード ライセンスのトークンは、リンク先の基本ライセンスから予約されます。基本ライセンスにアップグレード ライセンスをリンクおよびリンク解除する方法は、以下のとおりです。
アップグレード ライセンスを基本ライセンスにリンクする
- アップグレード ライセンスを追加します。ライセンスの追加の詳細については、「ツール ライセンスの管理」ページの「ライセンスの追加」を参照してください。
- [ライセンス] > [ツール ライセンス] に移動します。表の上部に、リンクされていないライセンスが表示されます。
- [ライセンスのリンク] をクリックします。
- 表示されたダイアログで、基本ライセンスを選択します。
- [リンク] をクリックします。
- [ツール ライセンス] 画面の表で、アップグレード ライセンスが基本ライセンスにリンクされていることが確認できます。
基本ライセンスからアップグレード ライセンスのリンクを解除する
- [ライセンス] > [ツール ライセンス] に移動し、目的のアップグレード ライセンスをクリックします。
- アップグレード ライセンスの [ライセンスの詳細] ページで、[ライセンスのリンク解除] をクリックします。
- 表示されたダイアログで [確認] をクリックします。