[ビルド管理] ページを開くには、[ビルド管理 - 統計] ウィジェットをクリックします。DTP に保存されたビルド アクティビティとビルド情報が表示されます。ウィジェットの詳細については「ビルド管理 - 統計」を参照してください。
このセクションでは、ビルド管理の機能を使って、ビルド データに関連する開発プロセスを改善する方法について説明します。
ビルド単位でのデータの比較
ビルド コンセプトを利用すると、コードベースが発展するにつれ、コード ベースの変化を比較することができます。ソフトウェアを継続的にビルドしている場合、比較にビルドを使用すると、従来の日付ベースでのデータ比較では得られなかった手掛かりを得ることができます。ビルドは、以下の関連するコンセプトを持つことができます。
ベースラインビルド | 選択したビルドと比較する、履歴上にあるビルドを指します。 |
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アーカイブ | ビルドに関連する XML レポート ファイルを保存したりテストとカバレッジの詳細を保存することを、「ビルドをアーカイブする」と呼びます。 デフォルトでは、DTP は最後の 2 回のビルドについてだけテスト情報とカバレッジ情報を保管します。しかし、既存のテスト情報とカバレッジ情報が失われないよう、特定のビルドに関連する全データをアーカイブしたい場合もあります。 |
ロック | 同じビルド ID でタグ付けされた新規レポートをビルドが受け取るのを防止します。この処理を「ビルドのロック」と呼びます。 |
ビルドのロックとアーカイブ
- ダッシュボードに [ビルド管理] ウィジェットを追加し、調べたいセグメントをクリックして [ビルド管理] レポートを開きます。ウィジェットで適切なフィルターが設定されていることを確認してください。詳細については「ビルド管理 - 統計」および「ウィジェットの追加」を参照してください。
- いずれかのアクション ボタンをクリックして、ビルドをロック、アーカイブ、または削除します (「ビルドの削除」も参照してください)。
アーカイブしたビルドに関連する XML レポートはすべて[DTP_INSTALL]/data/_DEFAULT_/dc/baselined/{build primary id}/{run id}
ディレクトリに保管されます。{build primary id}
は、データベース中のビルドの ID (プライマリ キー) です。{run id}
はデータベース中の実行の ID (プライマリ キー) です。
更新されたアイコンをクリックして、ビルドをアンロックまたはリリースすることができます。
ビルドをリリースすると、Data Collector がシステムを最適化するまで、XML レポート ファイルはサブディレクトリに保管されます。Data Collector は、最適化できるデータを 1 日に数回チェックします。
ビルドの削除
一部の実行に関連するデータが信頼できない場合、その実行に関連するビルドを探し、REST API を使ってデータベースからデータを削除することができます。たとえば、ソース管理システムがオフラインになった場合、作成者とブランチ情報やその他の情報の整合性が失われ、DTP のレポート メカニズムの有効性に影響することがあります。テスト対象システムで重大な問題が発生した場合、故障中に実行した実行に関連するテスト結果は、実際の不具合 (リグレッション) ではなく「ノイズ」を表している可能性があります。
データベースから削除したデータは、ビルド レベルであるため、たとえ関連データが複数の実行にわたっている場合でも、そのビルドに関連する全データが削除されます。デフォルトでは、DTP Engine は日ごとに一意なビルドを生成します。そのため、あるビルドに関連するデータを削除すると、その日の全データが削除されてしまう可能性が多いにあります。
- 削除するべきデータの日付を発見する: 削除したいビルドがすでに分かっている場合は 次のステップに進んでください。 削除したいデータに関連する XML レポートがある場合などが、このケースに該当するでしょう。XML レポートのルート要素にビルドが記載されています。削除したいデータの日付を確認する方法はいくつかあります。ダッシュボードにトレンド (傾向) ウィジェットがある場合、結果情報の中に異常な上昇や下降が見られることがあります。ウィジェット上でそのような箇所にマウス ポインターを置くと、ツールチップにその日付が表示されます。
- ビルド管理ページを使ってデータを削除する:
- ダッシュボードに [ビルド管理] ウィジェットを追加し、調べたいセグメントをクリックして [ビルド管理] ページを開きます。ウィジェットで適切なフィルターが設定されていることを確認してください。詳細については「ビルド管理 - 統計」および「ウィジェットの追加」を参照してください。
- 削除する日付に関連するビルドを探し、ごみ箱のアイコンをクリックします。
ビルドの削除についての追加情報
- 一度に 1 つのビルドだけを削除できます。
- パフォーマンスの理由から、削除できるのは 10 日未満のビルドだけです。
- ビルドの削除中に Data Collector がレポートを処理している場合、ビルドの削除に関連する DTP のパフォーマンスが影響を受けます。その原因はデータベースへの同時アクセスです。
- 大規模なデータ セットでの最適なパフォーマンスのために、ビルドを削除する前に Data Collector を停止することを推奨します。ただし、ビルドの削除が完了したら必ず Data Collector を再開してください。
ビルド監査レポート
[ビルド管理] ページでビルドをクリックすると、そのビルド ID に対するコンプライアンス レポートが表示されます。コンプライアンス レポートには、ベース ライン ビルドに関連するすべての成果物が表示されます。たとえば、環境属性、使用したテスト コンフィギュレーション、テスト結果などです。このレポートによって、ユーザーはビルドがどの程度テストされているかを把握できます。詳細については「ビルド監査レポート」を参照してください。