このリリースの内容は以下のとおりです:
Release date: May 15, 2024
DTP および License Server に関する重要な注意事項
- SOAtest、Virtualize、CTP 2024.1 のライセンスを取得するには、DTP または License Server 2024.1 が必要です。製品のライセンスを正常に取得するには、SOAtest、Virtualize、CTP を 2024.1 にアップグレードする前に、DTP または License Server を 2024.1 にアップグレードする必要があります。
- DTP および License Server への接続は、HTTPS 接続が必須になりました。HTTP のサポートは終了しました。
マイクロサービス カバレッジ ワークフローの改善
分散マイクロサービス アーキテクチャにおけるコード カバレッジの収集機能は、次のように強化されました:
複数ユーザーの並列利用におけるカバレッジ収集サポート
同じ Web アプリケーションに同時にアクセスしている複数のユーザーに対して、カバレッジ データを混在させることなく収集するマルチユーザー カバレッジを有効にできるようになりました。
マイクロサービスのテストとカバレッジデータをまとめて同じ DTP プロジェクトにレポート
すべての CTP コンポーネントを同じ DTP プロジェクトに関連付けることができるようになりました。これにより、すべてのマイクロサービスのカバレッジを 1 つの統合ビューで簡単に確認できるようになりました。CTP を使用して分散マイクロサービスのカバレッジ収集を調整する場合、次の 2 つのオプションがあります:環境内のコンポーネントを 1 つのプロジェクトに関連付けるように構成して、複数のマイクロサービスのデータ(カバレッジとテスト結果)を集約したビューで表示するか、複数のプロジェクトに関連付けるように構成して、マイクロサービスごとにデータを分割して表示することができます。詳細については、CTP とカバレッジ エージェントの接続 を参照してください。
Kubernetes でのカバレッジ エージェントのワークフローを改善
CTP ユーザーは、詳細なドキュメントと役立つ例を使用して、Kubernetes 上でカバレッジ エージェントを簡単にデプロイできるようになりました。詳細については、Kubernetes でのカバレッジ エージェントのデプロイ を参照してください。
OpenAI 連携によるテストシナリオの作成
SOAtest の OpenAI または Azure OpenAI 連携の機能を使用して OpenAPI 定義からテスト シナリオを作成する機能が強化されました。これにより、シナリオ内の以前の API レスポンスで返された動的データが自動的にパラメータライズされるようになりました。
テスト影響分析の精度向上
テスト影響分析の機能が向上し、より正確に影響を受けるテストを計算することができるようになりました。これにより、テスト対象アプリケーションに対して行った変更を十分にテストするために必要なテストのサブセットをより小さい単位で特定できるようになりました。
アクセシビリティスキャンの改善
Web アクセシビリティ スキャンが強化され、WCAG 2.2 に対応しました。さらに、Web アクセシビリティ スキャンでは、レポート内に新しいアクセシビリティ セクションが生成されるようになりました。この新しいセクションでは、アクセシビリティの問題が独自のセクションで収集/分類され、読みやすい色分けされた表で表示されます。表には詳細情報へのドリルダウンと WCAG ガイドラインへのリンクが含まれます。詳細については、Web Accessibility Scan の追加 を参照してください。
データセットのコピー
[データ リポジトリ] ビューでデータ リポジトリ全体のコピーに加えて、個々のデータ セットをコピーできるようになりました。これには、既存のデータをマージ、上書き、更新、または置換するオプションが含まれます。詳細については、リポジトリ データのコピーと貼り付け を参照してください。
SOAtest/Virtualize で壊れたパラメータライズの検出
SOAtest/Virtualize ユーザーが壊れたパラメータライズを簡単に見つけて修正できるように、いくつかの機能を追加しました。 詳細については、パラメータライズのトラブルシューティング を参照してください。
メッセージ レスポンダーで応答条件を適用する前にツールを実行
応答条件を適用する前に任意の処理を行うために、メッセージ レスポンダーの受信リクエストにツールを連結できるようになりました。これにより、データ バンク ツールを応答条件を適用する前に実行して、データ バンクで保持したリクエストの値をカスタム レスポンダー応答条件の一部として使用するなどの処理が可能になりました。詳細については、レスポンダーの受信リクエストまたは送信レスポンスへのツールの連結 を参照してください。
WebSocket 経由のイベントと統計データのモニタリング
イベントと統計データのモニタリングを WebSocket 経由で実行できるようになり、コンテナ環境での転送に必要なポート数を削減できるようになりました。これにより、アセットをモニタリングする際のパフォーマンス コストを低く抑えることができるようになりました。
非同期ソケット トランスポートとリスナー
非同期ソケット トランスポートとリスナーの両方が、UDP を使用するネットワーク サービスのテストと仮想化に対応しました。
重大な変更
- 認識されない CLI 引数はエラーの原因になります。以前のバージョンでは、認識されない引数は無視され、それにもかかわらず一部のテストが成功していました。今後は、これらのテストは失敗するようになり、認識されない引数を解決する必要があります。
その他のアップデート
- Java 17 に対応しました。SOAtest/Virtualize には Java 17 が同梱されるようになりました。
Java 11 のサポートは非推奨となり、将来のバージョンで削除される予定となりました。
- SOAtest が WCAG 2.2 の静的解析に対応しました。
- LoadTest のモニター機能は Tomcat 10 に対応しました。Tomcat 7.x および 8.x のサポートは終了しました。
- LoadTest のモニター機能は WildFly に対応しました。JBoss モニターのサポートは終了しました。
- Nashorn のスクリプト サポートが OpenJDK Nashorn に更新されました。以前のバージョンの SOAtest/Virtualize で Oracle Nashorn エンジンを使用して保存されたスクリプトは、新しい OpenJDK Nashorn エンジンでも実行可能です。詳細については、スクリプトを使用した拡張機能の基礎 を参照してください。
- CTP での Oracle 対応:
- Oracle 23c に対応しました。
- Oracle 12c のサポートは終了しました。
- Oracle 18c および 21c は非推奨になりました。
- 単一のホストとポートの代わりに JDBC URL を指定することで、Oracle データベース RAC に対応しました。
- Eclipse 2022-03 (4.23) 以降に対応するようになりました。
ロギング設定用の XML ファイルに小さな構成変更を加えることで、SOAtest/Virtualize サーバーのユーザー アクセス ログを有効にできるようになりました。詳細については、サーバーの設定 を参照してください。これは、SOAtest/Virtualize Server WAR デプロイメントではデフォルトで有効になっています。
- 認証を必要とするように構成されている場合、スタンドアロン ライセンス サーバーに接続するための認証を有効にできるようになりました。詳細については、ライセンス および ライセンス設定 を参照してください。
report.xml.param{n}.key=
およびreport.xml.param{n}.value=
settings を使用して、report.xml ヘッダーに追加するカスタム パラメーターを指定できるようになりました。詳細については、レポート設定 を参照してください。
- MongoDB ユーザーは、ソートとリミットを指定したクエリを実行して、MongoDB サーバーがサーバー側で結果をソートおよびリミットできるようになりました。詳細については、MongoDB Tool 1.4 を参照してください。
- Virtualize では、ライセンスの設定やイベント モニタリングおよびヒット統計の有効化に管理者(Admin)ロールが必要になりました。以前は、システム ロールを持つユーザーがこれらを構成できました。
- Apache Tomcat 8.5 のサポートは終了しました。Tomcat 9 を使用してください。
- Diff Tool の ExamXML diff エンジンのサポートは終了しました。
- 非推奨の "SOAP with Attachments" (SwA) 仕様のサポートは終了しました。MIME または DIME 添付ファイルは、SOAP 本文とは独立して構成できなくなりました。MIME 添付ファイルを含む SOAP メッセージは、MTOM として送信してください。
- XML Signer、XML Encryption、および XML Signature Verifier のエミュレーションのサポートは終了しました。
- 特定のレスポンダーにカスタム リターン メッセージを設定する機能が削除されました。カスタム レスポンス コードは引き続き利用可能です。
- WS-I Basic Profile 1.1 は WS-I ツール から削除されました。
- バージョン 2024.1.2 で Apache CXF (CVE-2024-32007)、Apache Tomcat (CVE-2024-34750)、dnsjava (CVE-2024-25638) および OpenJDK Java (CVE-2024-21131、CVE-2024-21138、CVE-2024-21140、CVE-2024-21145、CVE-2024-21147) のセキュリティ脆弱性に対処しました。
解決済みの PR/FRs
ID | 説明 |
---|---|
CTP-9129 | 実行グループ内のホスト名で大文字と小文字を区別しない比較を使用する |
CTP-9189 | CTP の再起動後にヒット統計が受信されない |
CTP-9190 | CTP と SOAVirt Add Server は、DTP で無効にしても大文字と小文字を区別してしまう |
CTP-9193 | CTP でイベント モニタリングを無効化すると、サーバー統計が無効になる |
CTP-9340 | 環境変数が存在しないというメッセージが表示される |
PT-2484* | 設定をインポートするときにデスクトップで OIDC コールバック ポートが正しく設定されない |
SOA-16478 | Mac M2 マシン上でデータ リポジトリを使用してトラフィックから tst を作成しようとすると NullpointerException が発生する |
SOA-16678 | 検索と置換で、Diff ツール内の同じ名前のテキストが置換されない |
SOA-16739 | メッセージのリソース パスにハイフン/マイナスが含まれていると JSON Validator が失敗する |
SOA-16809 | [固定メッセージの生成] で、リクエストとレスポンス本体のないトラフィックペアに対してクライアントを作成しない |
SOA-16863 | Browser Validation ツールに XPath がない |
SOA-16913 | Content-Type = application/soap+xml の場合、xml レスポンスの左側に 16 進数のレスポンスが返される |
SOA-16989 | Maven ゴールを使用してプロジェクトをインポートするときに必要に応じて .project ファイルを作成する |
SOA-17037 | データ リポジトリ データソースに現在のデータ リポジトリ パスワードを保存する |
SOA-17140 | HTTP 3xx リダイレクトするときにクエリ パラメータが重複する |
VIRT-7031 | SOAP 1.2 wsdl から作成された PVA は SOAPAction 応答条件を作成すべきではない |
VIRT-7096 | リクエストメッセージの応答条件の除外パターンに要素属性を含める |
VIRT-7099 | データ リポジトリ データ ソースの生成が正しく行われない |
VIRT-7333** | セッションが閉じられると、Websocket イベントを使用する Virtualize サーバーがクラッシュする |
VIRT-7337** | Websocket プロバイダー クライアントが再接続試行のリソース負荷を軽減する |
VIRT-7442*** | ライセンス モジュールが "Virtualize-100000-Hits/Day" を認識しない |
* 2024.1.1 で解決済
** 2024.1.2 で解決済
*** 2024.1.3 で解決済