はじめに
Parasoft PCAP Parser は、ネットワーク プロトコル解析ツール Wireshark によって作成されたパケット キャプチャ (PCAP) ファイルを読み取り、Parasoft 仮想アセットまたはテストシナリオで使用できるトラフィック ファイルを作成します。
前提条件
- Java 11 以降
- PCAP ライブラリ (「Troubleshooting」を参照)
- Wireshark PCAP ファイル
- Parasoft SOAtest/Virtualize 2020.1 以上
使用方法
com.parasoft.soavirt.utilities.pcapparser-<VERSION>.jar を実行して PCAP ファイルをトラフィック ファイルに変換します。その後、トラフィック ファイルを使用して Parasoft SOAtest、Virtualize、Continuous Testing Platform (CTP) で仮想アセットやテスト シナリオを作成できます。
ユーティリティを実行する基本的なコマンドは次のとおりです。
java -jar com.parasoft.soavirt.utilities.pcapparser-<VERSION>.jar -pcap <inputPcapFile> -traffic <outputTrafficFileName>.txt
次のコマンド例は、output.txt ファイルを作成します。
java -jar com.parasoft.soavirt.utilities.pcapparser-1.1.0.jar -pcap parabank_soap_wireshark.pcap -traffic output.txt
このファイルを仮想アセットまたはテスト シナリオに変換できます。 「仮想アセットの作成」および「REST および SOA 機能テスト」を参照してください。
次のコマンド オプションを使用して、可変長または固定長のバイナリ データをキャプチャするトラフィック ファイルを作成できます (可変長バイナリ データでは、Asynchronous Socket Listener および Asynchronous Socket Transport で簡単に使用できるように、長さフィールドとプレフィックスは結果のトラフィック ファイルに含まれません)。
オプション | 説明 |
---|---|
-fixedlength <VALUE> | 固定長メッセージのサイズを決定します。 |
-lengthfield <VALUE> | プレフィックス付きメッセージの長さフィールドのバイト長を決定します。次の値を指定できます。1 , 2 , 3 , 4 , または 8 |
-includelength <TRUE|FALSE> | 長さの読み取りに長さフィールドのサイズも含まれるかどうかを決定します。 デフォルト: true |
-prefixlength <VALUE> | 長さフィールドの前のバイナリ メッセージの先頭にあるプレフィックス セグメントのバイト長を決定します。 デフォルト: 0 |
-includeprefix <TRUE|FALSE> | 長さの読み取りにプレフィックス バイトも含まれるかどうかを決定します。 デフォルト: true |
利用可能なすべてのコマンドを参照するには、java -jar com.parasoft.soavirt.utilities.pcapparser-<VERSION>.jar
を実行してください。
トラブルシューティング
PCAP Parser を利用するには、ネイティブな PCAP ライブラリがシステムにインストールされている必要があります。Linux および Mac では、libpcap をインストールする必要があります。Windows では、利用可能なライブラリが 2 つあります。WinPcap と Npcap です。どちらを使用してもかまいませんが、Npcap では追加の設定が必要な可能性があることに注意してください。詳細については、PCAP Parser 配布パッケージに付属している README ファイルを参照してください。
PCAP Parser 配布パッケージには、テスト目的で使用できるサンプル PCAP ファイルが付属しています。
変更ログ
この拡張プラグインには以下の更新が行われました。
1.1
- 固定長バイナリ データをキャプチャするトラフィック ファイルを作成する機能が追加されました。
サード パーティのコンテンツ
この拡張機能は、以下のサード パーティのコンテンツを含みます。
- pcap4j
- pkt