このセクションの内容:

はじめに

テスト ジョブは、特定の環境構成に関連付けられた 1 つまたはそれ以上のテスト シナリオのセットです。テスト ジョブを実行すると、テスト実行の前に、指定された環境がセットアップされます。テスト ジョブはその都度手動で、または Jenkins などの自動化ツールによって実行できます (「Environment Manager Plugin for Jenkins」を参照)。テスト ジョブの設定と実行は、テスト シナリオ ページから行います。

利用可能なテスト シナリオおよびジョブの参照

テスト シナリオ

テスト シナリオ パネルには、接続済みの SOAtest サーバーの TestAssets フォルダーにある .tst が表示されます。テスト シナリオ パネルは自動的に更新されます (詳細については「Virtualize サーバー/SOAtest サーバーと CTP の統合」を参照)。テスト スイートを CTP から直接変更および拡張することができます。詳細については、「シナリオおよびテストの構築」 を参照してください。

シナリオの詳細を参照するには、パネルでシナリオをクリックします。

テスト シナリオおよびジョブ パネルで検索バーを使用して特定のアセットを検索できます。検索にはメタデータおよび名前が含まれます。

ジョブ

ジョブ パネルでは、ジョブの作成、検索、フィルター、参照、実行、削除のほか、ジョブ実行結果の参照/削除を行うことができます。

管理者以外のユーザーも自分のジョブを削除できますが、他のユーザーが作成したジョブを削除できるのは管理者だけです。また、ジョブ実行レポートを削除できるのも管理者だけです。

ジョブ パネルには、利用可能な SOAtest Test Executor コンポーネント インスタンスのジョブが表示されます。これらのジョブは、関連付けられた SOAtest Test Executor コンポーネント インスタンスと自動的に同期されます。SOAtest Test Executor で .tst ファイルが追加または削除されたり、構成が変更されると、ジョブにも変更が反映されます。

ジョブをフィルターして、特定のシステムおよび環境のジョブだけを表示できます。

ジョブは、テスト シナリオ ページのパネルにも、API Testing モジュールの独立したジョブ ページにも表示されます。

テスト ジョブの追加

  1. ジョブを追加するには、ジョブ リストで新規ジョブの追加ボタン (+) をクリックするか、シナリオの詳細ビューで [ジョブの作成] をクリックします。 
     
  2. テスト ジョブの名前を指定します。選択したテスト ファイルの情報は自動的にジョブに追加されます。
  3. ジョブ実行時に実行するテスト コンフィギュレーションを指定します。テスト コンフィギュレーションが指定されていない場合、サーバーのデフォルト コンフィギュレーションが使用されます。  
  4. CTP はジョブの実行履歴を自動的に保存します。保存される履歴を制限するには、保存される最大日数および/または実行数を指定します。 
  5. [バッチ (高速)] を指定すると、指定された各サーバーでテストが実行されます。[順次] を指定すると、実行順序を制御できます。[バッチ (高速)] を指定すると、パフォーマンスが最適化されます。[順次] を指定すると、ドラッグ&ドロップで実行順序を変更できます。また、[順次] オプションでは、テスト シナリオごとに個別のレポートが生成されます。 
  6. [テスト シナリオの追加] をクリックし、[追加] をクリックして、ジョブで実行するテスト シナリオを指定します。デフォルトでは、各シナリオにアクティブな変数セット (SOAtest では環境とも呼びます) の変数が追加されます。テスト名の上にカーソルを位置づけ、各シナリオに追加する変数セットを指定します。SOAtest のテスト シナリオで現在アクティブな環境には緑色の丸が表示されます。
  7. 各シナリオで利用可能な環境変数およびデータ ソースを参照するには、シナリオをクリックします。
     

  8. 複数の環境が利用可能な場合、[変数セット] ドロップダウン メニューから有効にする環境を選択できます。テスト シナリオで定義された変数セットは、既存の値を使用するよう自動的に設定されますが、ドロップダウン メニューから [リテラル] を選択して固有の値を指定することもできます。可能な場合は、ローカル変数の値が自動的に [リテラル] フィールドに事前設定されます。詳細については「変数マッピングの構成」を参照してください
     
  9. .tst にデータ ソースへの参照が含まれる場合、ジョブはデフォルトでデータ ソースで指定されたデータ行を実行します。すべての行を実行するには、all と入力します。

    ドロップダウン メニューからデータ ソースを選択し、実行する行を指定できます。
     
  10. (任意) 適切なシステム、環境、コンポーネント インスタンスのセットを指定することで、テスト実行時にセットアップするコンテキストを指定できます。

    1. ドロップダウン メニューからシステム、環境、インスタンスを選択します。[インスタンスの選択] ドロップダウン メニューから [カスタム] を選択し、アクティブなコンポーネント インスタンスの設定を手動で構成することもできます。
    2. セットアップされるコンポーネント インスタンスの構成を確認し、必要な個所を変更します。
       

  11. (任意) [ XSL ファイル] に soavirt war デプロイメント サーバーに存在する XSL ファイルへの絶対パスを指定します。(CTP と war ファイルは別のサーバーにあってもかまいません)

    設定が完了したら、ジョブの履歴から [レポートの表示] をクリックしてレポートを参照できます。

  12.  (任意) DTP に結果を送信するには、[パブリッシュ] チェックボックスをオンにして以下を指定します。
    - DTP プロジェクト (指定されていない場合、DTP に送信された結果はデフォルト プロジェクトに関連付けられます)
    - ビルド ID 
    - セッション タグ
    DTP に結果を送信するには、DTP への接続を適切に設定する必要があります。「DTP への接続」を参照してください。
    この機能を使用するには、SOAtest 2021.2 以降が必要です。
  13. [保存] をクリックします。

ジョブの実行

ジョブは、UI から直接実行することも、自動化された Jenkins ジョブの一部として実行することもできます。

UI からのテスト ジョブの実行

UI からテスト ジョブを開始し、関連付けられた環境をセットアップするには、次の操作を行います。

  1. ジョブ パネルで実行するジョブを開きます。
  2. [実行] をクリックします。

指定されたテスト環境がセットアップされ、その後テストが実行されます。進捗および結果がジョブ パネルに表示されます。

他のメンバーに影響を与えずにジョブを実行する

既存のジョブを新しい環境および/または変数セットで実行したい―しかも、同じジョブを使用する他のメンバーに影響を与えるおそれがないよう、ジョブへの変更を保存しないで―という場合があるかもしれません。その場合、ジョブを選択して環境コンテキストおよび/または変数を設定し、ジョブを保存せずに [実行] をクリックします。タイムスタンプが表示されたジョブ履歴ノードではなく、最上位のジョブ ノードを選択してください。ジョブ名の変更、履歴の制限の変更、テスト コンフィギュレーションなど、その他の変更を行うには、変更を保存する必要があります。セットアップロールを持つユーザーは、ジョブ実行をカスタマイズするために変更を行うことができますが、変更を保存することはできません。

テスト ジョブの自動実行

Parasoft Environment Manager Plugin for Jenkins (ダウンロード情報については代理店にお問い合わせください) を使用すると、Jenkins のジョブの一部として自動的にテスト ジョブを実行できます。このプラグインは、ソフトウェア デリバリー パイプライン全体の中で、自動化された継続的テストを行うために必要になる、さまざまなアクションをすばやく構成するのに役立ちます。詳細については、Marketplace から入手できる説明およびマニュアルを参照してください。

ジョブ内のテストのサブセットを実行する

ジョブ内のテストを無効化し、ジョブ実行時にテストが実行されないようにできます。 

完全なテストのスイートを追加し、必要に応じてテストを無効化することで、アドホック テストの実行が容易になります。  

テスト ジョブ結果の参照

ジョブの実行結果を参照するには、次の操作を行います。

  1. ジョブ パネルでテスト ジョブを展開し、参照するテスト実行をクリックします。
  2. [レポートの表示] をクリックして実行レポートを開きます。

ジョブ パネルのアイコンは、テスト結果を表します。

テスト ジョブの管理

テスト ジョブの変更

テスト ジョブの .tst ファイルまたは実行設定を変更するには、次の操作を行います。

  1. ジョブ パネルで実行するジョブを開きます。
  2. 任意の変更を行います。
  3. [保存] をクリックします。

テスト ジョブの複製

既存のテスト ジョブを複製するには、次の操作を行います。

  1. ジョブ パネルで複製するジョブを開きます。
  2. [ジョブの複製] アイコンをクリックします。

テスト ジョブの履歴の消去

テスト ジョブの履歴を消去できるのは管理者だけです。

ジョブの履歴を消去するには、次の操作を行います。

  1. ジョブ パネルで履歴を消去するジョブを開きます。
  2. テスト ジョブの履歴を消去できるのは管理者だけです。

テスト ジョブまたはテスト実行の削除

テスト実行または別のユーザーのテスト ジョブを削除できるのは管理者だけです。管理者ではないユーザーは自分のテスト ジョブを削除できます。

テスト ジョブまたはテスト実行を削除するには、ジョブ パネルの [削除] アイコンをクリックします。

テストの置換

ジョブに影響を与えることなく、ジョブを構成するテスト シナリオ内の .tst ファイルを置換できます。「テスト ファイルの置換」を参照してください。

サーバーのクラスター (実行グループ) へのテスト ジョブ実行の分散化

「実行グループ」(同じサーバー名でグループ化された複数の SOAtest サーバーのクラスター) 内でジョブの実行を分散する場合、グループのすべてのサーバーが以下の状態であることを確認してください。

  • 同じ名前を持つ (名前は [SOAtest 設定] > [ Environment Manager] パネルで指定されます)
  • すべての .tst ファイルがこの方法で実行される

実行グループのサーバーのうち、最初に CTP に接続されたものがプライマリ サーバーとみなされ、他のサーバーは代替サーバーとみなされます。SOAtest サーバー ページには、プライマリ サーバーだけが表示されます (固有のサーバー名ごとに 1 つのサーバー)。

個々の SOAtest サーバーのページには、同じ「実行グループ」に所属する他のサーバーのテーブルがあり、現在のステータス (オンラインまたはオフライン) が表示されます。プライマリ サーバーを更新すると、実行グループのすべてのサーバーが更新されます。


実行グループのサーバーの一覧は、テスト シナリオ ページでプライマリ サーバーを選択したときにも表示されます。

分散テストを実行するには、すべてのサーバーが実行中であることを確認し、プライマリ サーバー上で目的のジョブを設定して実行します。プライマリ サーバーが他のジョブを実行していてビジーである場合、CTP はクラスター内の他のサーバーの 1 つでジョブを実行します。

  • No labels