このセクションでは、負荷テストの実行方法を説明します。このセクションの内容
Load Test プロジェクトについて
負荷テストを開始する前に、.lt ファイルとして保存される負荷テスト プロジェクトを作成する必要があります。
負荷テスト プロジェクトは、SOAtest の .tst ファイル (負荷テストする機能テストおよび/またはインポートする既存の負荷テスト構成を含む) または jar ファイルを参照します。
参照先の .tst または .jar ファイルが変更された場合、変更は負荷テスト プロジェクトにも関連付けられます。
- 負荷テストプロジェクトを保存するには、ツールバーの [保存] ボタンをクリックするか、[ファイル] メニューの [保存] または[名前を付けて保存] をクリックします。
負荷テスト プロジェクトを開くには、次の操作を行います。
- [ファイル] メニューの [開く] をクリックします。
既存の SOAtest 負荷テストをインポート
SOAtest の .tst ファイルから既存の負荷テストをインポートするには、次の操作を行います。
- [ファイル] メニューの [開く] をクリックします。
- 適切な .tst ファイルを選択します。
負荷テスト構成および機能テストが Load Test にインポートされます。必要に応じて自動的に負荷テスト プロジェクトが構成されます。コンポーネント設定パネル (メインの [Profiles] ノードを選択すると表示されます) の「コンポーネント アーカイブ」タイプに「Parasoft SOAtest Componnt」が設定され、負荷テスト コンフィギュレーションのインポート元 .tst ファイルが現在の「SOAtest プロジェクト」として設定され、適切なテストがプロファイルにマッピングされます。
プロジェクトを開いた後、負荷テストを選択して実行できます。その他の構成は不要ですが、次のセクションの説明に従って自由に構成を調整できます。
SOAtest の機能テスト用に負荷テストを作成
チュートリアル
サービスおよび Web 機能テスト用に負荷テストを作成する方法については、「負荷テストの作成と実行 (Web/ サービス機能テストの場合)」を参照してください。
SOAtest の機能テスト シナリオ用に負荷テストを作成
- 機能テスト シナリオに Web 機能テストが含まれる場合、『SOAtest ユーザーズ ガイド』の「負荷テスト」セクションの説明に従ってテスト スイートの構成を行い、負荷テストに使用できるかを検証します。
- Parasoft Load Test で以下のどちらかの操作を行います。
- 新規負荷テスト プロジェクトを作成する場合:
- [ファイル] メニューの [新規] > [負荷テスト プロジェクト] をクリックするか、ツールバーの [新規負荷テスト] ボタンをクリックします。
- [SOAtest] を選択し、「Completing the Load Test Configuration Wizard」の説明に従って負荷テスト構成ウィザードを実行します。
- 既存の負荷テスト プロジェクトに機能テストを追加する場合: 負荷テスト ファイルを開きます ([ファイル] メニューの [開く] )。
重要: 負荷テストに使用する機能テストの指定
負荷テストを実行する前に、負荷テストに使用する SOAtest 機能テストを指定する必要があります。以下のどちらかの場所で指定できます:
* 負荷テスト構成ウィザードの仮想ユーザー プロファイル ページ
* [Profile] > [仮想ユーザー] 設定パネルのいずれか
- 新規負荷テスト プロジェクトを作成する場合:
- (任意) 負荷テスト ツリーで最上位の Profile ノードを選択し、必要に応じて環境、データ ソース オプション、セットアップ/ティアダウン オプションを設定します。
- 環境設定の詳細については「セットアップ/ティアダウン テスト実行の構成」を参照してください。
- データ ソース オプションの詳細については「データ ソースの使用方法の構成」を参照してください。
- セットアップ/ティアダウン オプションの詳細については「セットアップ/ティアダウン テスト実行の構成」を参照してください。
- (任意) 必要に応じてその他の設定を変更します。詳細については以下を参照してください:
Junit テスト駆動型の負荷テストを作成
Jar ファイルに格納された Junit 3 または Junit 4 のテストを使用する負荷テストを作成するには、次の操作を行います。
- 次のいずれかの操作を行います。
- 新規負荷テスト プロジェクトを作成する場合:
- [ファイル] メニューの [新規] > [負荷テスト プロジェクト] をクリックするか、ツールバーの [新規負荷テスト] ボタンをクリックします。
- [JUnit Runnable] を選択し、「Completing the Load Test Configuration Wizard」の説明に従って負荷テスト構成ウィザードを実行します。
- 既存の負荷テスト プロジェクトに Junit 駆動型テストを追加する場合: 負荷テスト ファイルを開きます ([ファイル] メニューの [開く] )。
- 新規負荷テスト プロジェクトを作成する場合:
- 負荷テスト ツリーで最上位の Profile ノードを選択し、設定パネルに入力します。
- [選択] をクリックします。
- [ビルトイン] をオンにし、[JUnit Runnable] を選択します。
- [終了] をクリックします。
- 設定パネルで、使用する JUnit テストに関する詳細を指定します。
- パネル下部のテーブルで [追加] をクリックし、Load Test が Junit テスト クラスとその依存先を探す Jar アーカイブを指定します。
- 上部のテーブルで [追加] をクリックし、使用する Junit テスト クラスを指定します。JUnit クラス名を指定すると、Load Test は指定された classpath 要素にクラスが存在するかを確認します。クラス テーブルの [Class found] 列にクラスが見つかったかどうかが表示されます。
- Classpath 要素が変更された場合、再確認を行うには [すべて検証] をクリックします。
- (パネルの上のほうにある) [テスト オブジェクトが使用] ボックスで、これらのテストで負荷テストを行う際に使用するモードを指定します。
- 仮想ユーザーはテスト オブジェクトを作成する: このモードでは、仮想ユーザーごとに Junit クラスのインスタンスが作成されます。その後、仮想ユーザーは、仮想ユーザーが所属するプロファイルの構成に従って、JUnit クラス オブジェクトのテスト メソッドを実行します。Junit メソッドが、ソケットや他のリモート オブジェクト アクセス手段を使用して外部のオブジェクトまたはエンドポイントをテストする場合、このモードを選択することが推奨されます。
- 仮想ユーザーはテスト オブジェクトを共有する: このモードでは、Load Test プロセス内のすべての仮想ユーザーが単一の Junit オブジェクトを共有します。すべての仮想ユーザーが単一の Junit オブジェクトのメソッドを呼び出します。Junit オブジェクトの同時実行テストを行いたい場合、このモードを使用できます。
たとえば、書き込みをした MyCollection オブジェクトの操作をテストする Junit クラスを作成できます。このモードで該当 Junit テストを負荷テストすると、MyCollection クラスに同時実行の問題があるかをテストできます。この場合、原則として、仮想ユーザー数またはヒット数 (秒) をマシンで許される最大に設定して負荷テストを実行するべきです。すると、JUnit の同時実行レベルが最大限になります。負荷テスト シナリオのランダム化タイプを「均一」に設定します。
- パネル下部のテーブルで [追加] をクリックし、Load Test が Junit テスト クラスとその依存先を探す Jar アーカイブを指定します。
- Jar ファイルに含まれる任意のオペレーションを実行するよう、新規またはデフォルト プロファイルを設定します。詳細については「プロファイルのカスタマイズ」を参照してください。
- Junit 3 の場合: すべての test* メソッド (小文字の 'test’ で始まるメソッド) を選択できます。
- Junit 4 の場合: プロファイルに所属する仮想ユーザーによって実行される特定のテスト メソッドを選択できます。@Test (@org.junit.Test) アノテーションを持つすべてのメソッドを選択できます。
- (任意) セットアップ/ティアダウン メソッドを使用するには、次のように設定します。
- Junit 3 の場合: Junit 3 のクラスには、テスト実行前後に実行される
setUp()
およびsetUp()
メソッドが含まれている場合があります。Load Test の JUnitRunnable コンポーネントは、これらのメソッドを次のように呼び出します。- 仮想ユーザーはテスト オブジェクトを作成する モードの場合: 仮想ユーザーが作成されたときに Junit オブジェクトの
setUp()
メソッドが呼び出されます。仮想ユーザーがスケジュールされたすべてのテストの実行を終了した後、破棄される前にtearDown()
メソッドが呼び出されます。 - 仮想ユーザーはテスト オブジェクトを共有する モードの場合: 負荷テストが開始される前に Junit オブジェクトの
setUp()
メソッドが呼び出されます。負荷テストが停止された後にtearDown()
メソッドが呼び出されます。
- 仮想ユーザーはテスト オブジェクトを作成する モードの場合: 仮想ユーザーが作成されたときに Junit オブジェクトの
- Junit 4 の場合: Junit 4 は、
setUp()
およびtearDown()
という名前の規約の代わりに@org.junit.Before
および@org.junit.After
アノテーションを使用します。テスト実行モードに応じて、上で説明されている Junit 3 テストのsetUp()
およびtearDown()
と同じように@Before
および@After
メソッドが実行されます。
- Junit 3 の場合: Junit 3 のクラスには、テスト実行前後に実行される
- (任意) 必要に応じてその他の設定を変更します。詳細については以下を参照してください:
クラス パス要素のリロード
.jar クラスパス要素を変更した場合、変更を反映するには、コンポーネントをリロードする必要があります。それには、[リロード] ボタンをクリックします。
コンポーネントをリロードする前に、必ずプロジェクトを保存してください。コンポーネントをリロードすると、保存されていない変更は失われます。
Jar ファイル駆動型の負荷テストを作成
チュートリアル
Jar ファイルによって駆動される負荷テストを作成する方法については、カスタム負荷テストコンポーネントの作成を参照してください。
Jar ファイルに格納されたカスタム コンポーネントを使用する負荷テストを作成するには、次の操作を行います。
- 次のいずれかの操作を行います。
- 新規負荷テスト プロジェクトを作成する場合:
- [ファイル] メニューの [新規] > [負荷テスト プロジェクト] をクリックするか、ツールバーの [新規負荷テスト] ボタンをクリックします。
- Completing the Load Test Configuration Wizardの説明に従って負荷テスト構成ウィザードを実行します。
- 既存の負荷テスト プロジェクトに jar ファイル駆動型テストを追加する場合: 負荷テスト ファイルを開きます ([ファイル] メニューの [開く] )。
- 新規負荷テスト プロジェクトを作成する場合:
- 負荷テスト ツリーで Profiles ノードを選択し、設定パネルに次のように入力します。
- [選択] をクリックします。
- [ローカル] をオンにします。
- [次へ] をクリックします。
- 適切な jar アーカイブを指定します。ドロップ ダウン リストからビルトイン コンポーネントを選択するか、有効な Parasoft Load Test .jar コンポーネント アーカイブを参照して指定します。
- [終了] をクリックします。
- Jar ファイルに含まれる任意のオペレーションを実行するよう、新規またはデフォルト プロファイルを設定します。詳細については「プロファイルのカスタマイズ」を参照してください。
- (任意) 必要に応じてその他の設定を変更します。詳細については以下を参照してください:
コンポーネントの実装に応じて、コンポーネント設定パネルにコンポーネント固有のコントロールが表示される場合があります。ビルトイン以外のコンポーネントの場合、デプロイメントおよび設定タブの両方が表示されます。デプロイメント タブには、メイン コンポーネント クラスの Java クラス名などのコンポーネントのデプロイメント プロパティや、コンポーネント検証メッセージが表示されます。
ビルトイン コンポーネントのデプロイメント詳細を参照するには、[ファイル] メニューの [設定のカスタマイズ] をクリックし、Parasoft Load Test 設定ダイアログで [コンポーネント] ページを開きます。
負荷テスト構成ウィザードの実行
負荷テスト構成ウィザードを使用するには、次の操作を行います。
- ウィザードの最初のページで、負荷テストに使用する SOAtest テストを含む .tst ファイルを指定し、[次へ] をクリックします。
- 指定された .tst ファイル内で既存の負荷テスト設定が検出された場合、次のどちらかの操作を行います。
- 既存の設定を使用するには、[既存のコンフィギュレーション] を選択し、[終了] をクリックします。
- 新しい設定を作成するには、[新規コンフィギュレーション] を選択し、[次へ] をクリックします。
- [仮想ユーザー プロファイル] パネル (SOAtest コンポーネントの場合のみ) で使用するテスト スイートを選択し、[次へ] をクリックします。
- 選択されたテスト スイートが、それぞれ別の仮想ユーザー プロファイルに割り当てられます。
- [スケジュール & 割付け] パネルのオプションを必要に応じてカスタマイズし、[次へ] をクリックします。
- 制御パラメーター: 特定の仮想ユーザー数を指定したい場合 (それに伴ってヒット (秒) は変わる可能性がある)、[ユーザー数] を選択します。特定のヒット率を指定し、それに合わせて仮想ユーザー数を変化させたい場合、[ヒット (秒)]、[ヒット (分)]、[ヒット (時間)]、または [ヒット (日)] を選択します。
- スケジュール: [期間] フィールドに新しい値を入力します。日の上限は 30、時間の上限は 23、分の上限は 59、秒の上限は 59 です。
- 割付け: 以下のオプションから割付けを選択します。
- Linear Increase シナリオは、時間の経過とともに増加する負荷をシミュレートします。このシナリオは、キャパシティ テストを行って、スケーラビリティを確認するのに便利です。
- Steady Load シナリオは、期間中一定の負荷をシミュレートします。このシナリオは、耐久テストを行って、時間の経過とともにパフォーマンスが低下しないことを確認するのに便利です。
- Bell シナリオは、1 日の典型的なユーザーの分布をシミュレートします (午前零時に最低の負荷で始まり、午前中に増加して正午に負荷のピークに達し、午後に徐々に減少してその日の終わりに最低の負荷に戻ります)。このシナリオは、期待される使用状況のテストを行って、通常の負荷パターンにおいてパフォーマンスの問題が発生しないかを確認するのに便利です。
- Buffer Test シナリオは、期間中に変化する負荷をシミュレートします。このシナリオは、負荷が減少するときにリソースが解放されているかを確認するのに役立ちます。また、時間の経過とともに全体的なパフォーマンスが低下しないかを確認するのにも便利です。
- [パフォーマンス モニター] パネルで必要に応じてパフォーマンス モニターを構成し、[次へ] をクリックします。
- パフォーマンス モニターの詳細については、[ビルトイン モニターの追加]を参照してください。
- [サービス品質] パネルのオプションを必要に応じてカスタマイズし、[次へ] をクリックします。
- 100% 成功: 成功したリクエスト メッセージの割合が 100% でなければなりません。
- ファスト ヒット率: 負荷テスト中に達成されたスループットが定義されたレベルを超えていなければなりません。
- 低サーバー時間: 平均サーバー時間が指定されたしきい値より低いことを検証します。
- 失敗なし: 負荷テスト中に発生した失敗の数がゼロでなければなりません。
- 低実行時間: 平均実行時間が指定されたしきい値より低いことを検証します。
サービス品質の詳細については、「シナリオの QoS メトリクスのカスタマイズ」を参照してください。
- [スレーブ マシン] パネルで必要に応じてリモート マシンを構成し、[次へ] をクリックします。
- リモート マシンの追加や削除を行えるほか、[高スループット] をオンにしてテスト レスポンスの検証を無効にできます。
- スレーブマシンの詳細については、「シナリオの QoS メトリクスのカスタマイズ」を参照してください。
- [その他のオプション] パネルで必要に応じてオプションをカスタマイズし、[終了] をクリックします。
- すぐに負荷テストを開始: このオプションをオンにすると、負荷テスト構成 ウィザードの [終了] ボタンをクリックした後、すぐに負荷テストが開始されます。
- グラフ データおよびエラーの詳細を記録する: このオプションをオンにすると、負荷テスト終了後に詳細なシナリオ レポートが作成されます。詳細レポートについては、「詳細レポート」を参照してください。[グラフ データおよびエラーの詳細を記録する] をオンにすると、以下のオプションを利用できます。
- 先頭記録: 有効にしてテキスト フィールドに数値を入力すると、先頭から指定された数までのエラーの詳細が記録されます。このオプションは、多数のエラーが発生した場合に、詳細レポート ファイルのサイズが管理できないほど大きくなるのを防ぐのに役立ちます。デフォルトでは、最初の 300 個のエラーの詳細が記録されます。
- すべて記録: 有効にすると、すべてのエラーの詳細が詳細レポートに記録されます。
- 個々のヒットを記録: 個々のヒットを記録し、負荷テストの終了後に詳細レポートの一部として棒グラフを作成する場合、このオプションを有効にします。詳細レポート内でグラフィカルな形式および表形式で個々のヒットを表示するかどうかを指定するオプションもあります。
[すぐに負荷テストを開始] オプションがオンの場合、指定されたシナリオ設定や、関連するテスト スイート プロファイルおよびマシン設定に基づいて負荷テストが実行されます。[すぐに負荷テストを開始] オプションがオフの場合、GUI 左側のパネルに [負荷テスト] タブが表示されますが、負荷テストは実行されません。
負荷テストの実行
SOAtest の .tst プロジェクトまたは jar ファイルと負荷テストを関連付けたら、あらかじめ設定された負荷テスト シナリオ (bell curve、buffer test、linear increase または steady load) または Load Test で作成した任意のカスタム シナリオを使用してテストを実行できます。
プロジェクトが負荷テストで利用できる状態になっている場合、ツールバーの [Load Test] ボタンを使用できます。
負荷テストを実行するには、ツールバーの [Load Test] をクリックし、[シナリオの確認] ダイアログ ボックスで、使用するシナリオを指定します。シナリオを選択する際は、以下の点を考慮してください。
- Bell シナリオは、1 日の典型的なユーザーの分布をシミュレートします (午前零時に最低の負荷で始まり、午前中に増加して正午に負荷のピークに達し、午後に徐々に減少してその日の終わりに最低の負荷に戻ります)。このシナリオは、期待される使用状況のテストを行って、通常の負荷パターンにおいてパフォーマンスの問題が発生しないかを確認するのに便利です。
- Buffer Test シナリオは、期間中に変化する負荷をシミュレートします。このシナリオは、負荷が減少するときにリソースが解放されているかを確認するのに役立ちます。また、時間の経過とともに全体的なパフォーマンスが低下しないかを確認するのにも便利です。
- Linear Increase シナリオは、時間の経過とともに増加する負荷をシミュレートします。このシナリオは、キャパシティ テストを行って、スケーラビリティを確認するのに便利です。
- Steady Load シナリオは、期間中一定の負荷をシミュレートします。このシナリオは、耐久テストを行って、時間の経過とともにパフォーマンスが低下しないことを確認するのに便利です。
指定されたシナリオ設定や、関連するテスト スイート プロファイルおよびマシン設定に基づいて負荷テストが実行されます。設定がカスタマイズされていない場合、Load Test はローカル マシンでテストを実行し、仮想ユーザーを生成します。
ヒント: テストの中止
指定された期間が終わる前にテストを中止したい場合、ツールバーの [停止] をクリックします。Load Test は仮想ユーザーの生成を中止し、[停止中] ダイアログ ボックスを表示します。そのまま他の操作を行わなければ、アクティブな仮想ユーザーは実行中のテストが完了するまで処理を続けます。
テストをただちに終了するには、[強制停止] をクリックします。強制停止オプションを使用した場合、中止された仮想ユーザーの結果はメインの負荷テスト結果には含まれず、負荷テストの結果が不正確になったり、わかりにくくなる可能性があります。
テスト進捗のモニター
テスト実行中および実行後にテスト進捗データが表示されます。また、テスト終了後にテスト結果が表示されます。
Load Test は次の進捗情報を記録します。実行の詳細、実行ステータス、負荷テストのエラー
実行の詳細の参照
負荷テストが開始されるとすぐに、GUI 右側の [負荷テストの進捗] タブの [グラフ] タブに負荷テストの詳細が表示されます。[グラフ] タブでは、実行中の負荷テストに関するデータをグラフィカルに参照できます。
[グラフ] タブで右クリックし、レイアウト オプションを選択すると、表示されるグラフの数とレイアウトを変更できます。
[グラフ] タブを右クリックしてレイアウト オプションを選択すると、グラフの数と配置を変更できます。
- テスト開始率: グラフに時間の経過につれたテスト開始率を表示します。
- テスト完了率: グラフに時間の経過につれたテスト完了率を表示します。
- テスト エラー率: グラフに時間の経過につれたエラー率を表示します。
- 仮想ユーザー: グラフに時間の経過につれた仮想ユーザー数を表示します。
- 最小実行時間: 負荷テストの最小実行時間を表示します。
- 最大実行時間: 負荷テストの最大実行時間を表示します。
- 平均実行時間: 負荷テストの平均実行時間を表示します。
- モニター パラメーター: 負荷テスト ツリーの [Monitors] ノードに追加した SNMP モニターまたは Windows モニターが収集したデータを表示します。モニター パラメーター名は、モニターのホストおよびグラフ タイトル値に基づいています。上の図では、
- CPU グラフはローカル ホストの CPU 使用率を表示しています。
- MemAvailMB は、ローカル ホストで利用可能なメモリを MB [メガ バイト] 単位で表示しています。
- たとえば、モニターを追加して [ホスト] に 「
ox
」と入力し、[グラフ タイトル] に「SNMP TCP Established"
」と入力した場合、負荷テスト実行中の [グラフ] タブには [ox SNMP TCP Established] のグラフが表示されます。モニター パラメーターの詳細については、モニターの使用を参照してください。
実行の詳細のカスタマイズ
[グラフ] タブの凡例からオプションを選択するだけでなく、ほかにも多くの方法で、負荷テスト実行中に [グラフ] タブに表示される詳細を操作できます。
表示されるグラフ データをフィルターするには、次の操作を行います。
- [グラフ] タグ上部にあるドロップダウン メニューから項目を選択します。[グラフ] タブに表示される負荷テストの詳細情報が [マシン]、[プロファイル]、および [テスト] でフィルタリングされます。
レポートの Y 軸をデフォルトの線形スケールから対数スケールに変更する (またはその逆) には、次の操作を行います。
- 対数スケールを使用する場合、[ログの拡大縮小] をオンにします。対数スケールを使用すると、複数の曲線を 1 つのグラフに収めることができます (たとえ表示される値の大きさが大幅に異なっていても)。たとえば、ロード時間合計が 100 ms から 200 ms の間にあり、ユーザー数が 10 から 20 の場合、グラフが線形スケールのときにはユーザー数の値を参照できません (グラフは 0 に近い平らな線になります)。対数スケールを使用すると、ロード時間とユーザー数の両方の値を参照できます。
- 線形スケールを使用する場合、[ログの拡大縮小] をオフにします。
グラフ領域を指定した色で塗りつぶすには、[グラフ領域を塗りつぶす] をオンにします。
負荷テストの進捗グラフの色をカスタマイズするには、次の操作を行います。
- [グラフ] タブの凡例で任意の棒を右クリックし、[色の変更] をクリックします。[色の選択] ダイアログ ボックスが開きます。
- ダイアログ ボックスで配色を変更し、[OK] をクリックします。
負荷テスト実行中に動的に仮想ユーザー数またはプロファイルの配分を変更するには、次の操作を行います。
- 負荷テスト ツリーの [Scenarios] ノードから現在のシナリオを選択します。GUI 右側に [ユーザー] タブおよび [プロファイル] タブが表示され、[ユーザー] タブが選択された状態になります。
タブのグレーアウトされたセクションは、すでに経過した負荷テストの期間を表します。グラフのグレーアウトされた線は変更できません。 - ユーザー タブを選択し、[縦軸] メニューの項目を選択したり、[ポイントを増やす] および [ポイントを減らす] をクリックしたり、グラフの線をマウスでドラッグ&ドロップすることで、グラフを任意に変更できます。負荷テスト実行中に期間を変更することはできません。
- プロファイル タブを選択し、[縦軸] メニューの項目を選択したり、[ポイントを増やす] および [ポイントを減らす] をクリックしたり、グラフの線をマウスでドラッグ&ドロップすることで、グラフを任意に変更できます。負荷テスト実行中に期間を変更することはできません。
ユーザーおよびプロファイルタブのカスタマイズに関する詳細については、「テスト スイート シナリオのカスタマイズ」を参照してください。 - [ウインドウ] メニューの [負荷テストの進捗] をクリックして負荷テストの進捗グラフに戻ります。
テストが終了した後に実行の詳細を参照するには、次の操作を行います。
- [ウィンドウ] メニューの [負荷テストの進捗] をクリックします。
- [グラフ] タブをクリックします。
実行状態の参照
テスト実行の任意の時点における仮想ユーザーの実行状態 (プロファイルおよび現在の実行状態) を参照できます。実行状態は、テスト実行中は 3 秒おきに更新されます。
テスト実行中に実行状態を参照するには、次の操作を行います。
- GUI 右側のパネルで [スナップショット] タブをクリックします。
テストが終了した後に実行状態を参照するには、次の操作を行います。
- [ウィンドウ] メニューの [負荷テストの進捗] をクリックします。
- [スナップショット] タブをクリックします。
負荷テスト エラーの参照
テスト実行中にエラーが発生した場合 (たとえば、リモート マシンが Load Test Server を実行していないために、そのマシンでテストを開始できないなど)、Load Test はステータス バーにオレンジ色のエクスクラメーション マークのアイコンを表示します。
エラー メッセージを参照するには、次の操作を行います。
- エクスクラメーション マークのアイコンをクリックします。
Load Test はメッセージ レポートにも実行エラーを記録します。このオプションおよびレポートは、テスト実行中にエラーが発生した場合にだけ利用できます。テストが終了した後にエラー レポートを参照するには、次の操作を行います。
- 負荷テスト レポートの [ビュー] ボックスで [メッセージ] を選択します。
また、テスト実行中または実行後に、シミュレーションの詳細 (たとえば、リモート テスト マシンへのアクセスの問題や、中断されたスレッドなどの情報) も参照できます。
テスト実行中にこの情報を参照するには、次の操作を行います。
- GUI 右側のパネルで [ログ] タブをクリックします。
テストが終了した後に詳細を参照するには、次の操作を行います。
- [ウィンドウ] メニューの [負荷テストの進捗] をクリックします。
- [ログ] タブをクリックします。
ログ タブを開いたら、いつでもログ レベル (最も詳細な [設定] レベルから最も簡易な [エラー] レベルまで) およびコンソールのバッファーの高さを指定できます。
テスト結果の操作
テスト結果ウィンドウで負荷テストの結果を参照できます。負荷テスト レポートの表示と解釈の詳細については、負荷テスト結果の参照とカスタマイズを参照してください。
JVM ガベージ コレクターおよびメモリ オプションの構成
Load Test のパフォーマンス (および一部の環境では、時間の計測の正確さ) は、JVM GC 設定および JVM が使用できるメモリの量に左右される場合があります。
Load Test 1 プロセスごとに最低 4GB のシステム メモリが推奨されます。Load Test プロセスの JVM メモリ サイズは、Load Test ラウンチャーまたはスクリプトによって自動的に構成されます。JVM が使用できる最大のメモリ容量を明示的に指定するには、コマンド ラインから Load Test に -XmxNNNNM 引数を渡します。NNNN はメガバイト単位のメモリ量です。Windows システムでは、次のように、引数の前に -J を付加します。“lt -J-Xmx4096M”
パフォーマンスを最適化するため、Parasoft Load Test は JVM 引数 "-XX:+UseParallelGC」 で指定される並行第一世代ガベージ コレクターを使用します。必要であれば、コマンドライン引数 "-XX:-UseParallelGC" を使用して、この機能をオフにできます。この引数を Windows システムで使用する場合、次のように、引数の前 (実行モジュール名の後) に -J を付加します。loadtest.exe -J-XX:-UseParallelGCLoad Test の JVM で concurrent mark and sweep (CMS) GC を有効にするには、UseParallelGC オプションを明示的に無効にする必要があります。例: lt -J-XX:-UseParallelGC -J-XX