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システム セットおよび環境セットの作成について
各環境およびシステムから複数のバージョンを作成し、関連するシステムまたは環境のセットを持つことができます。既存のシステムまたは環境の新しいバージョンを作成する場合、以下を決定します。
- 各システム バージョンに含める環境
- 各システムおよび/または環境に含めるコンポーネント
- 複数のバージョンで共通のコンポーネントを共有するか、複製するか
- 各環境バージョンで使用できるコンポーネント インスタンス
たとえば、1 つのテスト環境から、2 つのバージョンを作成するとします。1 つは機能テスト用で、もう 1 つはパフォーマンス テスト用です。1 つのバージョンは、機能テストを行うためのコンポーネントとコンポーネント インスタンスに特化した構成を行い、もう 1 つのバージョンは、パフォーマンス テストに特化した構成を行います。あるいは、別の Virtualize サーバーにホストされた、関連するすべてのアセット (仮想アセット、プロキシ、セットアップ アクションなど) を持つ既存のテスト環境を複製することもできます。この場合 CTP は、環境を複製するとき、関連するアセットを指定されたサーバーに自動的に送信します。
システムのコピーを複数作成した場合、最初のシステム (version 変数に "1.0" が指定されたシステム) の名前に基づいた「システム セット」 が作成されます。システム セットのメンバーは、システム ツリー内でグループ化として表示されます。
複製された仮想アセットまたはプロキシの競合の防止
システムまたは環境の新しいバージョンを作成する際、コンポーネントを共有するか、複製するかを選択できます。コンポーネントを共有すると、同じ構成を持つ同じコンポーネントが複数の環境で再利用されます。コンポーネントを複製すると、他のチームメンバーに影響を与えることなく、同じコンポーネントの複数のコピーをそれぞれ設定してセットアップできます (たとえば、仮想アセットの 1 つのコピーではパフォーマンス プロファイル A を使用し、同じアセットの別のコピーではパフォーマンス プロファイル B を使用するなど)。
このような使い方を可能にするため、複製された仮想アセットは、元のアセットとは別のエンドポイントにデプロイされます。複製された仮想アセットを使用する環境をセットアップすると、関連付けられたプロキシは、複製された仮想アセットのエンドポイントを使用するよう、自動的に設定が変更されます。プロキシも複製されたものでないかぎり、テスト対象アプリケーション (AUT) がプロキシにアクセスする方法は変わりません。
AUT の別のバージョンを使用して、別のメッセージ プロキシまたは JDBC コントローラーにアクセスするよう設定できる場合は、仮想アセットだけではなく、プロキシも複製できます。複製されたプロキシは、別のエンドポイントで利用可能になることに注意してください。結果として、新しいプロキシのインスタンスにアクセスするよう、テスト対象アプリケーション (AUT) の設定を変更する必要があります。仮想アセットまたはプロキシの新しいコピーが Virtualize サーバーに追加されます。CTP でコピーを削除すると、Virtualize サーバーから自動的に消去されます。
環境をセットアップするたびに、CTP は他の環境で使用されているアセットとの競合の可能性がないかをチェックします。競合の可能性がある場合、環境をそのままセットアップすると、どの環境やエンドポイントが影響を受けるかを示す警告が表示されます。
システムのコピー
既存のシステムの新しいコピーを作成するには、次の操作を行います。
- コピーするシステムをアクティブ化し、保存してから、編集モードでページレベル アクション メニューの [コピー] をクリックします。
- ダイアログが開いたら、新しいバージョンに含めるコンポーネント (利用可能な場合) および環境と、それらを共有するかどうかを指定します。
- 共有: 他のバージョンとコンポーネントを共有/リンクします。コンポーネントの変更は、関連するすべてのシステムおよび/または環境バージョンに伝播されます。
- 複製: 他のバージョンとは完全に切り離された固有のコンポーネント バージョンを作成します。コンポーネントの変更は、特定のバージョンにだけ隔離され、他のシステムおよび/または環境バージョンのコンポーネントには伝播されません。
- 無視: このコンポーネントを含めません。
新しいシステムが作成され、ホーム ページに追加されます。システムを開き、編集モードに移動して名前を変更したり、バージョン変数やタグを付けたり、アクセスおよび変更のパーミッションを指定したりできます。コピーされたシステムのシステム ツリーでのラベルを変更するには、バージョン番号を指定します。バージョン番号が指定されていない場合、「Version not set.」と表示されます。
環境のコピー
既存の環境を複製するには、次の操作を行います。
- コピーする環境をアクティブ化し、保存してから、編集モードでページレベル アクション メニューの [コピー] を選択します。
- ダイアログが開いたら、新しいバージョンに含めるコンポーネントと、それらを共有するかどうかを指定します。
- 共有: 他のバージョンとコンポーネントおよびコンポーネント インスタンスを共有/リンクします。コンポーネントの変更は、関連するすべての環境バージョンに伝播されます。
複製: 他のバージョンとは完全に切り離された固有のコンポーネント バージョンを作成します。コンポーネント インスタンスも、関連付けられた仮想アセットまたはプロキシと共にこのバージョンに複製されます。コンポーネント名または説明を変更した場合、すべての環境バージョンに変更が伝播されます。しかし、コンポーネントに対するその他の変更は、このバージョンだけにとどまります。他のバージョンの環境の類似のコンポーネントには伝播しません。
無視: このコンポーネントを含めません。
- 仮想アセット、セットアップ アクション、プロキシを使用するコンポーネントを複製して別の Virtualize サーバーにコピーするには、[セットアップ アクション、仮想アセット、プロキシを別の Virtualize サーバーにコピー] をオンにし、コピー先のサーバーを指定します。
- Parasoft データ リポジトリを使用するコンポーネントを複製して別の データ リポジトリ サーバーにコピーするには、[Data Repository を別のサーバーにコピー] をオンにし、コピー先のデータ リポジトリ サーバーを指定します。
新しい環境が作成され、[環境] ページの [バージョン] エリアに表示されます。
新しい環境には、元の環境にあった環境インスタンスが含まれています。編集モードに移動して名前を変更したり、バージョン変数やタグを付けたり、アクセスおよび変更のパーミッションを指定したりできます。
ヒント―バージョンで利用できるコンポーネント インスタンスの変更
現在の環境バージョンのコンポーネントで利用できるコンポーネント インスタンスを変更するには、次の操作を行います。
- 目的のコンポーネントの右上隅にあるメニューをクリックし、[コンポーネントの編集] を選択します。
- 表示されるコントロールを使用して、このバージョンで利用可能にするインスタンスを指定します。