SOAtest の設定を構成して、それをチーム全体に反映させることができます。マシン固有のパスなど、必要に応じてこれらの設定を拡張または上書きすることも可能です。
このセクションの内容:
ワークフローの概要
組織で Parasoft DTP を使用している場合は、次のワークフローを実装します。
- SOAtest デスクトップ インストールから [Parasoft] > [設定] を選択し、設定を構成します。
- 設定を設定ファイルとしてエクスポートします。設定ファイルは、ファイル拡張子が .properties の構成ファイルです。
- 設定をチームの DTP サーバーに追加します。
- SOAtest デスクトップおよび/またはサーバーを DTP に接続し、DTP が SOAtest を自動的に構成できるようにします。必要に応じて、これらの設定を手動で拡張または上書きすることもできます。
- チーム全体の設定を変更する必要がある場合、DTP で設定を変更します。変更は、接続されたツールに自動的に反映されます。
組織で DTP を使用していない場合、1つの SOAtest インストールで構成した設定をエクスポートし、各デスクトップ インストールに手動でインポートできます。サーバー構成の場合、次のコマンドを使用して、ローカルに保存された .properties ファイルを指定します。
-settings <path/to/file>
UI での設定
- [Parasoft] > [設定] をクリックし、以下を設定します。
- E-mail: 電子メールの設定 を参照。
- ライセンス: ライセンス を参照。
- DTP: DTP への接続 を参照。
- ソース管理: ソース管理リポジトリとの接続 を参照。
- 作成者: 「"作成者と作成者" および "作成者と E-mail" のマッピングの指定」 を参照。
- その他の共有したい設定: 詳細については、「Preference Configuration Basics」 を参照してください。
- サイドバー メニューで [Parasoft] をクリックしてトップレベルの設定ページに戻り、[共有] リンクをクリックします。
設定ファイルを保存する場所と、エクスポートするファイルに含める設定を指定します。
.properties ファイルの内容をプロジェクトまたは DTP のグローバル設定にコピーします。詳細については docs.parasoft.com の DTP ドキュメントを参照してください。
マルチキャスト DNS について
DTP は、マルチキャスト DNS を使ってローカル ネットワークでサービスをブロードキャストします。そのため、使用できる DTP サーバーを SOAtest が自動検出するので、簡単に設定を行うことができます。<INSTALL_DIR>/eclipse.ini ファイルで、 -vmargs
パラメーターの後に次の行を追加します。 -Dparasoft.jmdns.autoconf.disabled=true
各マシンの設定
各デスクトップおよび/またはサーバーの SOAtest インストールを DTP に接続し、SOAtest を自動的に構成するオプションを有効にします。詳細については「DTP への接続」を参照してください。
コマンドライン実行での設定の使用
ファイルに保存されている設定を指定するか、DTP による自動設定を許可することができます。
ローカルに保存された既存の設定ファイルの使用
SOAtest サーバーの場合は、次のコマンドを使用して、ローカルに保存された設定ファイルを指定します。
-settings <path/to/file>
設定ファイルを手動で構成する方法については「設定」を参照してください。
DTP に保存された設定の使用
-dtp.autoconfig
フラグを使用して DTP プロジェクト、ホスト、ポートを指定し、DTP による設定の自動構成を許可します。これにより、設定ファイルを指定することなくツールを構成できます。例:
-dtp.autoconfig [email protected]:8080
すでに設定ファイルがあり、DTPから追加の設定をインポートする場合は、dtp.autoconfig=true
オプションを使用して接続設定を指定します。例:
dtp.enabled=true dtp.password=password dtp.project=projectname dtp.url=https://host.domain.com:8443 dtp.user=username dtp.autoconfig=true
共通のプロパティを DTP で定義しつつ、テスト実行ごとに設定ファイルを用意してそのテスト実行に固有のプロパティを指定できます。
複数の設定グループの指定
複数の設定を組み合わせて使用したい場合は、複数の 設定ファイルを構成することができます。これにより、たとえば、DTP に保存されている主要なプロジェクト設定、特定のマシンに関連付けられたテスト固有の設定、および特定の解析セットのカスタム設定を利用できます。
- 「GUI から設定ファイルへのエクスポート」で説明されている手順を実行し、各設定グループを設定ファイルにエクスポートします。
コマンドラインで
-dtp.autoconfig
と-settings
の両方を使用します。例:-dtp.autoconfig [email protected]:8080 -settings machine_override_properties -settings project_override_properties
最も一般的な設定を最初に指定し、最も具体的な設定を最後に指定します。設定は指定された順序で処理されます。別のグループで設定が重複していると、そのたびに設定が上書きされます。
チーム全体の設定の変更
この推奨されるプロセスに従っている場合、チーム全体の設定を Parasoft DTP で変更すると、接続しているすべてのマシンに自動的に変更が適用されます。
ローカルで変更した設定を上書きしたくない場合などに、自動変更を無効にするには 、DTP の設定で上書きしたくない設定ページの [DTP の設定を使用] オプションをオフにします。
設定のカテゴリ
UI では以下のオプションを設定できます。
Parasoft (ルート レベル) | 全般的な設定と設定ファイルへのエクスポートの設定を行います。
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作成者 | 自動検出されたチーム メンバーのユーザー名を異なるユーザー名および/またはE-mail アドレスにマップします。「タスクの割り当てとコード作成者の設定」を参照してください。 |
ブラウザー | Web テストに使用するブラウザーの実行可能ファイルを指定します。次を参照: ブラウザーの設定 |
コンフィギュレーション | [Parasoft] メニューの [テスト履歴] に表示するテスト コンフィギュレーションの数を指定します。ユーザー定義ルールを保存/検索するディレクトリを指定します。ユーザー定義テスト コンフィギュレーション とルールを保存/検索するディレクトリを指定します。
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コンソール | [コンソール] ビューの設定を指定します。
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Continuous Testing Platform | Continuous Testing Platform (CTP) への接続を設定します。 「Continuous Testing Platform」を参照してください。 詳細については Parasoft 担当者にご連絡ください。 |
日付フォーマット | 文字列の値が日付/時刻を表すかどうかを判断するために使用する書式 (日付/時刻を表す場合はそのパース方法) を指定します。フォーマットは表に表示されている順序で検討され、最初に一致したものが使用されます。 |
ディクショナリ | 言語ディクショナリを設定します。 |
DTP | DTP への接続を構成します。 「DTP への接続」を参照してください。 |
レポートの通知とテクニカル サポートへのアーカイブ送付に使用する電子メール情報を設定します。 次を参照: 電子メールの設定 | |
グローバル データ ソース | datasources.properties ファイルを保存する場所を指定します。次を参照: テスト スイート、プロジェクト、またはグローバル レベルでのデータ ソースの追加 |
課題トラッキング タグ | Jira などの課題/フィーチャー/欠陥トラッキング システムの課題とテスト ケースを関連付けるために使用するカスタム タグを指定します。 次を参照: 欠陥/課題のカスタム タグの使用 |
JDBC ドライバー | データベースへの接続に必要な JDBC ドライバーを指定します。 次を参照: JDBC ドライバーの構成 |
ライセンス | ライセンス設定を指定します。 次を参照: ライセンス |
MIME タイプ | 認識される MIME タイプを指定します。 |
その他 | 以下の設定を指定できます:
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OpenID Connect | OpenID Connect サーバー経由でユーザーを認証するようにアプリケーションを構成します。 |
プロキシ | カスタム プロキシ設定を指定します。IDE のプロキシ設定 ( [全般] > [ネットワーク] ) がデフォルトで使用されます。 |
品質タスク | [品質タスク] ビューでのタスクの表示方法に関連する全般的なオプションを指定します。 |
レポート | レポートの内容とフォーマットを指定します。[セッション タグ] フィールドに使用する値には、コロン (:) を含めることはできません。 次を参照: レポート設定 |
スキャニング | デフォルトのユーザー エージェント、FTP ログ、およびスクリプト拡張機能を指定します。 |
スコープと作成者 | コードの作成者の計算方法と、さまざまなチーム メンバーへのタスクの割り当て方法を指定します。 |
スクリプト | スクリプト ツール で使用できる追加のスクリプト言語を指定します。「スクリプトを使用した拡張機能の基礎」を参照してください。 |
セキュリティ | ツールが安全なアプリケーションに接続できるようにするための設定を指定します。次を参照: HTTPS でデプロイされたサービスの使用 |
サーバー | SOAtest サーバーの起動およびポートの設定を指定します。次を参照: SOAtest/Virtualize Server WAR ファイルのデプロイ |
SOAP | デフォルトの SOAP 設定を指定します。 |
ソース管理 | ソース管理リポジトリへの接続を指定します。 次を参照: ソース管理リポジトリとの接続 |
システム プロパティ | クラスパスに追加する JAR およびクラス フォルダーを指定します。 |
テクニカル サポート | サポート アーカイブを準備して Parasoft サポート チームに送信するためのオプションを指定します。 |
UDDI | UDDI 検索エンドポイントを指定します。 |
WSDL の設定 | WSDL の履歴を設定/リセットできます。 |
XML 変換 | XML 変換用のデータ モデル ディレクトリを指定します。 |
XML スキーマ履歴 | XML スキーマの履歴を設定/リセットできます。 |
XML スキーマ ロケーション | XML スキーマの名前空間を設定/リセットできます。 |
変数の使用
レポート設定などの一部の設定では、変数を使用できます。これにより、レポート名やレポート メタデータなどの出力を動的に定義できます。変数の詳細については「設定」を参照してください。
env_var | この変数は、環境変数の値を指定します。システム環境変数の値を出力するには、閉じ中括弧の前に、コロンそしてシステム環境変数名を記述します。使用方法:
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project_name | テスト対象プロジェクトの名前を出力します。複数のプロジェクトが入力として渡される場合、テストされるプロジェクトの名前が出力され、その後に省略記号 (...) が続きます。使用方法:
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general_project | 結果がリンクされる一般的な DTP プロジェクトの名前を出力します。DTP に接続されている場合にのみ適用されます。使用方法:
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workspace_name | ワークスペース名または Visual Studio のソリューション名を出力します。使用方法:
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config_name | 実行されるテスト コンフィギュレーションの名前を出力します。レポートとメールの設定にのみ適用されます。使用方法:
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analysis_type | 有効な解析タイプのカンマ区切りリストを出力します (例: Static, Execution)。レポートとメールの設定にのみ適用されます。使用方法:
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tool_name | ツール名を出力します。使用方法:
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GUI の外部でのシステム ユーザー名の変更
システム ユーザー名を使用せずに別の名前を使用したい場合 (たとえば自動プロセスに製品を統合していて、デフォルトのシステム ユーザー名にタスクを割り当てたくない場合)、以下の操作を行います。
Java 仮想マシンに -Duser.name=<username> スイッチを提供します。
この設定は、[設定] ダイアログの先頭で [ユーザー名] の設定を変更するのと同等です。