このセクションでは、リモート Data Repository のインストール方法を説明します。セクションの内容:
前提条件
Data Repository サーバーは、以下の OS で動作します。
- Windows 64-bit distributions for 2008 R2 以上
- 以下の Linux 64-bit ディストリビューション:
- Amazon
- Debian 7
- RHEL 5, 6, 7
- SUSE 11
- Ubuntu 12.04, 14.04, 14.10
- Mac OS X
- Data Repository サーバーのダウンロードについては、Parasoft テクニカル サポート センター ([email protected]) までお問い合わせください。
Data Repository Server は、Docker Hub で提供されるイメージを使用して Docker にデプロイできます。詳細とイメージへのリンクについては、「Docker と Kubernetes でのデプロイ」を参照してください。
インストールと起動/停止
次のディストリビューションの入手については、Parasoft テクニカル サポート センター ([email protected]) までお問い合わせください。これらには、MongoDB のコピーと、Parasoft 製品で使用するために必要なスクリプトが含まれています。お使いの OS に適したディストリビューションをダウンロードします。
- parasoft_data_repository_server_3.6_linux_x86_64.zip
- parasoft_data_repository_server_3.6_osx_x86_64.zip
- parasoft_data_repository_server_3.6_win_x86_64.zip
使用したいバージョンの MongoDB がすでにインストールされている場合は、「独自の MongoDB インストールを使用する」を参照してください。
Data Repository サーバーは、任意のマシンにインストールできます。Parasoft 製品を実行しているマシンと同じマシンである必要は ありません。Data Repository サーバーをセットアップするには、次の操作を行います。
ダウンロードした Data Repository サーバーの .zip ファイルを任意の場所に展開し、その中に含まれている scripts フォルダーを開きます。
- server.bat (Windows) または server.sh (MacOS および Linux) を実行してサーバーを起動します。
- user.bat (Windows) または user.sh (MacOS および Linux) を使用して新しいユーザーを作成します。「追加情報」を参照してください。
- (オプション) register.bat (Windows) または register.sh (MacOS および Linux) を使用して、CTP にサーバーを登録します。
- ブラウザー ウィンドウで <host>:<port> を開き、サーバーが動作していることを確認します (例:
localhost:2424
)。次のメッセージが表示されます。
コンソールで CTRL+C を押すか、MacOS/Linux で ./server.sh stop
を実行すると、Windows で Data Repository サーバーを停止できます。
独自の MongoDB インストールを使用する
すでに MongoDB をインストールしており、Parasoft 製品で使用したい場合は、以下のアセットが必要です。Parasoft テクニカル サポート センター ([email protected]) までお問い合わせください。
- Parasoft_SOAVirt_Data_Repository_Scripts_Pack.zip
これは MongoDB バージョン 3.6 以降に適用されることに注意してください。それよりも前のバージョンでは使用しないでください。古いバージョンがインストールされている場合は、新しいバージョンにアップグレードするか、上記の手順に従って Parasoft が提供するディストリビューション zip ファイルを入手してください。
- ダウンロード済みの Data Repository Pack に含まれる
Parasoft_SOAVirt_Data_Repository_Scripts_Pack.zip
ファイルを任意の場所に展開します。 - OS に合ったスクリプトのフォルダー (たとえば Windows の場合は 'win-scripts' になります) を参照します。
- スクリプト フォルダーを MongoDB のルート フォルダーにコピーし、フォルダーを開きます。
- server.bat (Windows の場合) または server.sh (MacOS および Linux の場合) を実行してサーバーを起動します。
- user.bat (Windows の場合) または user.sh (MacOS および Linux の場合) を使用して新規ユーザーを作成します。詳細は「追加情報」を参照してください。
- (オプション) register.bat (Windows の場合) または register.sh (MacOS および Linux の場合) を使用して CTP にサーバーを登録します。
- ブラウザーで <host>:<port> を開いてサーバーが実行されていることを確認します。例:
localhost:2424
次のメッセージが表示されるはずです。
リポジトリ サーバーを停止するには、Windows ではコンソールで CTRL+C キーを押し、MacOS/Linux では ./server.sh stop
を実行します。
SSL を使用するようリモート データ リポジトリ サーバーを設定する
SSL を使用するようリモート データ リポジトリ サーバーを設定できます。SSL は、デフォルトでは有効化されていません。そのため、次の手順を実行する必要があります。この手順は、Windows および Mac でのみ有効です。Linux ユーザーはディストリビューション固有のバージョンの MongoDB をインストールし、MongoDB の設定手順に従う必要があります。
- 自己署名証明書を作成し、データ リポジトリ サーバー フォルダーのルート ディレクトリに保存します。
- データ リポジトリ サーバー フォルダーの /scripts フォルダーにある server.conf ファイルを更新します。SSL オプションを有効化した server.conf のサンプルは下にあります。設定の詳細については MongoDB の設定マニュアルを参照してください (マニュアルへのリンクは server.conf ファイルに記載されています)。
- server.bat (Windows の場合) または server.sh (MacOS) を実行してサーバーを起動します。
### See https://www.mongodb.com/docs/v3.6/reference/configuration-options/ ### Path references are resolved relative to the environment's current directory net: port: 2424 bindIpAll: true ipv6: true ssl: mode: requireSSL PEMKeyFile: selfsigned.pem security: authorization: enabled storage: dbPath: repositories systemLog: quiet: true path: logs/repo.log destination: file
追加情報
- ユーザー スクリプト (Windows 用の
user.bat
または MacOS および Linux 用のuser.sh
) は、認証用のユーザー名とパスワードを作成するためにサーバーの初回起動時にだけ実行する必要があります。ユーザー認証情報が作成されたら、ユーザー認証情報を更新したい場合を除き、ユーザー スクリプトを再度実行する必要はありません。 - 初回の開始後にデータ リポジトリ サーバーの認証に使用する認証情報を変更するには、ユーザー スクリプトを使用します。変更を有効にするには、サーバーを起動する必要があります。
- データ リポジトリ サーバーを CTP の Parasoft Test Data に登録するには、登録スクリプト (Windows 用の
register.bat
または MacOS および Linux 用のregister.sh
) を実行する必要があります。 - Linux または Mac にデータ リポジトリ サーバーをインストールする場合、サーバーの
ulimit
パラメーターを考慮します。データ リポジトリ サーバーでは多くのファイルが同時に開かれるため、ulimit の設定が小さすぎると、エラーが発生する可能性があります。 - Linux ユーザーの場合:
init.d
スクリプトからデータ リポジトリ サーバーを起動/停止する場合、init.d
スクリプトからスクリプト フォルダーのサーバー シェル (scripts/server.sh
) を呼び出し、環境において適切なユーザーで引数を渡してください。
server.conf ファイルによる詳細な設定
server.conf ファイルは、データ リポジトリ サーバーのポート (デフォルトは 2424
)、 IPv6 接続設定、SSL オプションなどの設定を指定します。デフォルトの設定を変更したい場合、server.conf ファイルを編集します。サーバーを再起動すると、変更が有効になります。
初期化スクリプトによるデプロイメントの自動化
ダウンロードには init.bat (Windows 用) または init.sh (MacOS または Linux 用) スクリプトが含まれています。この初期化スクリプトには、さまざまな入力を渡すことができるコマンドライン引数が列挙されています。初期化スクリプトを使用しない場合はインタラクティブな入力が要求されるため、このスクリプトはデータ リポジトリ サーバーの自動デプロイメントを簡略化します。下記のサンプルは、ユーザー認証情報を初期化するために渡される引数および CTP 登録用のオプション引数を示しています。init.bat/sh スクリプトはデフォルトの server.conf の設定を使用すること、特にポート 2424 および非 SSL がデフォルトであることに注意してください。server.conf を編集した場合、server.bat/sh、user.bat/sh および (オプションで) register.bat/sh スクリプトを実行して手動でデータ リポジトリ サーバーをデプロイする必要があります。
init.bat --username <USER> --password <PWD> [--ctp-url <CTP_URL> --ctp-username <CTP_USER> --ctp-password <CTP_PWD>] [--alias <ALIAS>]
init.sh --username <USER> --password <PWD> [--ctp-url <CTP_URL> --ctp-username <CTP_USER> --ctp-password <CTP_PWD>] [--alias <ALIAS>]