このチュートリアルでは、サービス テストと Web UI テストの重要な分野に SOAtest がどのように対処するかを説明します。チュートリアルの中の演習でさまざまなテスト スイートを作成します。
要件
このチュートリアルを実施するには、以下の要件があります。
- Parasoft ParaBank というサンプル Web アプリケーションが SOAtest に含まれている。
チュートリアルを実施するユーザーのために、SOAtest には SOAtestTutorial.tst というサンプル テスト スイートが用意されています。このテスト スイートは examples ディレクトリにあります。このテスト スイートには、演習で作成するすべてのテストに加えて、チュートリアル中で参照される具体的な例が含まれています。個々のテストの詳細については、各テスト スイートの設定パネルの [要件および説明] タブで説明しています。
ParaBank のセットアップ
このチュートリアルのほとんどのサンプルで、ParaBank プロジェクトを作成して実行する必要があります。
- SOAtest で、[ファイル] > [新規] > [プロジェクト] を選択します。
- [SOAtest] > [ParaBank サンプル プロジェクト] を選択し、[次へ] をクリックします。
- プロジェクト名 (たとえば
ParaBank
) を入力し、[終了] をクリックします。 - [サーバー] ビューで、ParaBank Tomcat 5.5 サーバーが起動し、同期化されていることを確認します ( [サーバー] ビューが表示されていない場合は、[ウィンドウ] > [ビューの表示] > [その他] > [サーバー] > [サーバー] を選択します)。サーバーが起動して同期化されるまで 1 分ほどかかる場合があります。
使用されるポートについての注意
Web アプリケーションが起動したら、使用されているポートを必ずメモに控えてください。
ParaBank はポート 8080 をデフォルトで使用します。ポート 8080 がすでに使用されている場合、SOAtest は利用可能なポートを 8000 からインクリメンタル検索します。
別のポートの使用
以下の操作を行って、ポートの設定を変更することができます。
- [サーバー] ビューで、ParaBank Tomcat X.X Server エントリをダブルクリックします ( [サーバー] ビューが表示されていない場合は、[ウィンドウ] > [ビューの表示] > [その他] > [サーバー] > [サーバー] を選択します)。[概要] エディターが開きます。
- [ポート] の [HTTP/1.1] エントリでポート番号を変更します。
- Ctrl + S キーを押して [概要] エディターを保存します。
- [サーバー] ビューで、[サーバーの再起動] ボタンをクリックします。ParaBank が再起動します。
ParaBank のトラブルシューティング
古いバージョンの SOAtest からアップグレードした後に、Java パースペクティブにはサーバーが正常に起動されたことがレポートされているにもかかわらず、ブラウザーに 404 Error
メッセージが表示された場合、次の操作を行ってワークスペースをクリーンする必要があります。
- Java パースペクティブを開きます。
- [サーバー] ビューを開きます ( [サーバー] ビューが表示されていない場合は、[ウィンドウ] > [ビューの表示] > [その他] > [サーバー] > [サーバー] を選択します)。
- [サーバー] ビューで、ParaBank Tomcat サーバーを右クリックし、[消去] をクリックします。
- ParaBank Tomcat サーバーを再起動します (右クリックして [再起動] を選択します)。
Parasoft SOAtest のベスト プラクティス
本マニュアルでは、SOAtest でテスト ケースを作成するための推奨方法を例として紹介しています。自身のサービスやアプリケーション用にテストを作成する際に、SOAtest のベスト プラクティスを適用することができます。
以下のリストは、SOAtest を使用するための主要なベスト プラクティスです。
- SOAtest のテスト ウィザードを使って、毎日夜間に実行するテスト スイートを作成します。
- SOAtest のテスト ウィザードを使って、WSDL 中で定義されている各操作についてテスト クライアントのテスト スイートを作成します。これらのテスト クライアントは、再利用性を高めて編成しやすくするために、機能テストやシナリオ テストの異なるテスト スイートに移動することができます。
- テスト ケースごとにポジティブ テスト ケースとネガティブ テスト ケースを作成して、サービスのテスト カバレッジを最大にします。
- ポジティブ テスト ケースとネガティブ テスト ケースの両方について回帰テストを作成します。時間の経過と共にサービスが進化していく際に、回帰テストはサービスの機能の変化をユーザーに警告します。
- テスト要件ごとに、個別のテスト (*.tst ファイル) を作成します。
チュートリアルをとおして、上記を含め、ベスト プラクティスをどのように適用するかについて説明します。
SOAtest の機能について基本的な理解を得たら、「ベスト プラクティス ガイド」 を参照することを強く推奨します。