Microsoft .NET WCF (Windows Communication Foundation) を使用すると、リッチな Web サービスを作成できます。しかし、独自のサービス バインディング (プロトコル) を使用することと、.NET WCF がサポートする WS-* 標準が複雑であることから、テストには困難があります。そのため、Microsoft 環境では、Parasoft SOA 品質ソリューションのように、「SOA に対応」し、「WCF に対応」したテスト ソリューションが必須です。詳細については、「.NET WCF HTTP」、「.NET WCF TCP」、および「.NET WCF のフローされたトランザクション」を参照してください。

さらに、Parasoft SOA 品質ソリューションは、Microsoft Visual Studio Team System (VSTS) Edition for Testers と統合できます。MS VSTS との統合により、テスト プロジェクトの管理と実行、そして Visual Studio から直接的にテスト結果を取得することが可能になるため、VSTS ユーザーは Visual Studio のネイティブ環境で容易にテストを行うことができます。

Microsoft Visual Studio Team Edition for Software Testers は Visual Studio Team System (VSTS) プラットフォームの一部です。Visual Studio 内でテストを作成、管理、共有、実行することを可能にします。Parasoft SOAtest には MS VSTS との統合機能があるため、Visual Studio IDE 内で SOAtest の機能テストを管理および実行し、実行結果を Visual Studio 内に表示することができます。これによって、VSTS プラットフォームを使用するチームは、既存のプロセスに SOAtest を組み込むことで Microsoft および Parasoft のソリューションを効率よく統合し、既存のインフラへの投資からより大きいリターンを得ることができます。

Microsoft Visual Studio での SOAtest の使用

以下のセクションでは、Parasoft SOAtest と MS VSTS for Software Testers を統合する方法を説明します。手順は VSTS 2005 でのものです。

このセクションの内容:

テストを作成する

このセクションでは、Visual Studio で新しい VSTS テスト ケースを作成し、既存の Parasoft SOAtest プロジェクト (.tst) ファイルと関連付ける方法を説明します。新しい VSTS テスト ケースを作成するには、次の操作を行います。

  1. 新しい Visual Studio テスト プロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを開きます。Visual Studio で新しいプロジェクトを作成するには、次の操作を行います。
    1. [File] メニューの [New] > [Test Project...] をクリックします。
    2. 左側に表示される[Project types] ツリーの下にある [Test Projects] を選択します。



  2. [Test] > [New Test...] をクリックし、新しいテストを作成します。



  3. [Templates] フィールドで [Generic Test] を選択し、[Test Name] フィールドに名前を入力します。
  4. 既存の Parasoft SOAtest プロジェクト ファイル (.tst ファイル) を使用してテストを構成します。
    1. 最上部の既存のプログラム フィールドで、soatestcli の実行モジュールを指定します。例: C:\Program Files\Parasoft\SOAtest\[soatest version number]\soatestcli.exe
    2. [Run settings] の下のコマンドライン引数フィールドに次の引数を指定します:
      -config "user://Example Configuration" -visualStudio xmlReport -resource testSuite -report htmlReport
      例:
      -config "user://Example Configuration" -visualStudio C:\report\calculator.xml -resource calculator_project\calculator.tst -report
      C:\report\calculator.xml.details.html
      上記は、ワークスペース内の calculator_project というプロジェクトにある calculator.tst の場合の例です。HTML ファイル名は、XML ファイル名 + .details.html となります。
    3. [Additional files to deploy with this generic test:] フィールドで SOAtest プロジェクト ファイルを参照し、追加します。
    4. [Results Settings] セクションで [Summary results file] オプションを選択し、上のステップ b で追加した引数と同じ XML 結果ファイルを指定します。



    5. テスト構成を保存します (CTRL+S キーを押すか、[File] > [Save] をクリックします)。

テストを実行する

これで Visual Studio の汎用的なテストが SOAtest プロジェクト ファイルと関連付けられ、実行できるようになりました。テストを実行するには、ツール バーからテスト プロジェクト全体を実行するか、Test View で特定のテストを右クリックして [Run Selection] をクリックします。

結果を参照する

1 つ以上の SOAtest テストの実行が終了したら、結果のサマリーが Visual Studio の [Test Results] ウィンドウに表示されます。



結果のカウント (上の図の 2/4) に注目してください。これは、4 つの SOAtest テストのうち 2 つが実行されたことを意味しています。テスト ケースは、SOAP Client テストまたは SOAtest テスト スイート内のその他のツールです。

詳細を参照するには、テスト ルール行 (上の図のテスト名) をダブルクリックします。

[Inner Test Results] エリアに SOAtest テスト ケースの成功/失敗およびエラー メッセージが表示されます。[Summary File] エリアには、SOAtest をスタンドアロンで実行したときに表示されるものと似た、HTML で描画された実行レポートが表示されます。



コマンドラインからの結果のレポート

-visualStudio cli オプションを使用して、VSTS に結果をレポートすることもできます。例: soatestcli.exe -config "team://MyConfiguration" -visualStudio -resource CLI_project\secondtest.tst

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