このセクションでは、 CSV Message Responder ツールについて紹介します。また、このメッセージ レスポンダーに特有の構成オプションについて説明します。
このセクションの内容:
CSV Message Responder とは
CSV Message Responder は CSV/カンマ区切りのメッセージ ペイロードでレスポンスを送信するように設計されています。このレスポンダーは XML を利用できるようにすることで、CSV の使用を簡単にします。 CSV レスポンス ペイロードを XML ドキュメントとしてモデル化できます。レスポンダーはメッセージを送信する前に自動的に XML を CSV に変換します。レスポンダーが CSV メッセージを受信する場合、レスポンダーはメッセージを XML に変換できるので、 XPath または連結ツールを使用してメッセージ応答条件を定義できます。メッセージ レスポンダーはプロトコルの種類を問いません。トランスポート プロトコルまたはレスポンダーにアクセスするための API は、 PVA のデプロイメント構成で定義されます。
CSV Message Responder ツールは、 [レスポンダーの追加] ウィザードから直接作成できます。
CSV 形式には、関連付けられたスキーマが存在しないため、リテラル ビューに切り替えて CSV メッセージを貼り付けた後、フォーム入力ビューに切り替えてメッセージをパラメータライズします。
変換オプション
標準のメッセージ レスポンダーの振る舞い (応答条件、パフォーマンス プロファイル、など) を構成する詳細については、「メッセージ レスポンダーの概要」を参照してください。
標準のメッセージ レスポンダー オプションに加えて、 CSV Message Responder ツールでは次の変換オプションが利用可能です。
- 区切り文字 - CSV ファイルで使用される区切り文字を指定します。
- 引用符 - 使用される引用符を指定します。引用符は、CSV ファイル内の個々の値を囲むのに使用できます。値にファイルの区切り文字が含まれている場合や、引用符が含まれている場合に使用します (値で一重引用符が使用されている場合、二重引用符で値を囲みます。値で二重引用符が使用されている場合、一重引用符で値を囲みます)。値に引用符が含まれない場合、一重引用符または二重引用符のどちらを使用して値を囲んでも構いません。
- 前後の空白を削除する - 値の先頭および末尾の空白を削除するかどうかを指定します。
- 1 行目は列名を表す - CSV ファイルの 1 行目を列名とみなすかどうかを指定します。1 行目が列名である場合、フォーム XML ビューの要素には、各値の名前として列名が表示されます。1 行目が列名ではない場合は、フォーム XML ビューの要素には、各値の名前として "value" が使用されます。
これらのオプションは両方向への変換で使用されます: "XML から CSV への変換" および "CSV から XML への変換"
たとえば、[1行目は列名を表す] オプションがオンに設定され、区切り文字として ',' が指定され、引用符として二重引用符が指定された場合、メッセージは次のように変換されます。
CSV:
Last,First Dafoe, Daniel "O'Hara", Maureen
XML:
<?xml version="1.0" encoding="Cp1252"?> <root> <row> <Last>Dafoe</Last> <First>Daniel</First> </row> <row> <Last>O'Hara</Last> <First>Maureen</First> </row> </root>