Parasoft Docker イメージは、Parasoft Virtualize Server、Parasoft Continuous Testing Platform、Parasoft Data Repository Server、必要なすべての依存ライブラリ (Apache Tomcat、JRE など)、Parasoft License Server への接続などのデフォルト設定を含むテンプレートです。このセクションの内容

前提条件

以下のコンポーネントのシステム要件を満たしていること。

Parasoft Virtualize Server 

SOAtest/Virtualize Server WAR ファイルのデプロイ」を参照してください。

Continuous Testing Platform

CTP インストール ガイド」を参照してください。

Parasoft Data Repository

  • Windows 64-bit distributions for 2008 R2 以上
  • 以下の Linux 64-bit ディストリビューション:
    • Amazon
    • Debian 7
    • RHEL 5, 6, 7
    • SUSE 11
    • Ubuntu 12.04, 14.04, 14.10
  • Mac OS X

ライセンス 

Docker にデプロイされた Parasoft 製品のライセンスに使用するマシン ID は、Docker コンテナー ID です。Docker コンテナーを複製した場合、複製は別のマシン ID を持つため、フローティング ライセンスを使用している場合を除いて、新しいライセンスが必要です。License Server から払い出されたフローティング ライセンスについては、Docker の外のネットワークにある License Server を使用することを推奨します。ライセンスについて疑問がある場合は、Parasoft 問い合わせ窓口にご連絡ください。

新規 Docker イメージの設定 

Docker にデプロイするには、設定ファイルでデフォルトの接続を設定し、Docker イメージをビルドして soavirt Docker イメージを実行します。

  1. Windows に Docker をダウンロードしてインストールする方法については https://docs.docker.com/docker-for-windows/ で説明されています。このページには、Windows での手順と、Linux および Mac での手順へのリンクが記載されています。
  2. コマンド プロンプトを起動し、Parasoft Docker ファイルを展開したフォルダーに移動 (cd) します。このフォルダーには以下のサブフォルダーがあります。
    • ctp
    • datarepository 
    • server-jre8 
    • soavirt 
    • tomcat8
  3. (任意) soavirt/Dockerfile および ctp/Dockerfile ファイルの環境変数のデフォルト値を編集します。ENV コマンドは新規環境変数を宣言します。環境変数の名前と値は、スペースで区切ります。

    変数説明
    ENV VIRTUALIZE_SERVER_NAME Docker

    Environment Manager でこのサーバーのラベルとして使用する名前を指定します。

    ENV CTP_HOST localhost

    この Virtualize サーバーの起動時に登録する CTP サーバーのホスト名または IP アドレスです。CTP が Docker コンテナー外の localhost で実行されている場合、localhost ではなく IP アドレス (10.10.255.47) を指定します。

    ENV CTP_PORT 8080

    CTP への接続に使用するポートです。

    ENV CTP_USERNAME admin

    CTP への接続に使用するユーザー名です (認証が有効化されている場合)。

    ENV CTP_PASSWORD admin

    CTP への接続に使用するパスワードです (認証が有効化されている場合)。

    ENV CTP_NOTIFY true

    true の場合、Virtualize サーバーは、仮想アセットがデプロイされたとき、CTP に通知します。

    ENV LICENSE_EDITION custom_edition

    License Server に要求する Virtualize ライセンスのエディションです。

    ENV LICENSE_FEATURES "Service Enabled, Performance, Extension Pack, Validate, Message Packs, Unlimited Hits\/Day"

    custom エディション ライセンスを使用する場合に License Server に要求する Virtualize ライセンスの機能です。

    ENV LICENSE_SERVER_HOST localhost

    Virtualize のライセンスを要求する License Server のホスト名または IP アドレスです。

    ENV LICENSE_SERVER_PORT 2002

    License Server への接続に使用するポートです。

    データ リポジトリを除外する方法

    Docker イメージに Data Repository を含めたくない場合、soavirt/Dockerfile の 1 行目を FROM datarepository から FROM tomcat8 に変更します。


  4. Docker ターミナルで以下の順序でコマンドを実行し、各サブ フォルダーの Docker イメージをビルドします。

    docker build -t server-jre8 server-jre8/
    docker build -t tomcat8 tomcat8/
    docker build -t datarepository datarepository/
    docker build -t soavirt soavirt/
    docker build -t ctp ctp/
  5. コマンドを実行して、新しく作成された Docker イメージを実行します。次のフォーマットを使用します:

    docker run -it --rm -p 8080:8080 -p 9080:9080 ctp

    このコマンドは、Data Repository server、Virtualize server、および CTP を開始します。

    Docker コンテナーの外ですでに CTP が実行されている場合

    Docker コンテナーの外ですでに CTP が実行されている場合、代わりに soavirt Docker イメージを実行します。

    docker run -it --rm -p 2424:2424 -p 9080:9080 soavirt

    -it オプションを指定すると、実行中の Docker コンテナーがインタラクティブになり、ターミナルで Ctrl-C を押すまで実行が継続されます。

    -rm オプションを指定すると、CTP および Virtualize を破棄可能なサンドボックスとして設定します。シャットダウン時には、Docker コンテナーは削除され、CTP データベース、Virtualize ワークスペース、Data Repository に加えられた変更は破棄されます。CTP および Virtualize をシャットダウンした後、状態を引き継いで再開したい場合、このオプションを使用しないでください。

    -p 2424:2424 と設定すると、Docker コンテナーのポート 2424 がホストのポート 2424 (Data Repository 用) にマッピングされます。

    -p 8080:8080 と設定すると、Docker コンテナーのポート 8080 がホストのポート 8080 (CTP 用) にマッピングされます。

    -p 9080:9080 と設定すると、Docker コンテナーのポート 9080 がホストのポート 9080 (Virtualize 用) にマッピングされます。

これで CTP に Virtualize サーバーがリストされ、CTP の Web インターフェイス (デフォルトでは http://localhost:8080/) を使用して仮想アセットを作成したり、.pva ファイルをアップロードしたりできるようになります。

CTP のみの Docker イメージを作成する方法

CTP だけで Data Repository や Virtualize を含まない Docker イメージを作成したい場合、ctp/Dockerfile の 1 行目を FROM soavirt から FROM tomcat8 に変更し、ctp イメージを再ビルドします。

設定の変更

soavirt および ctp イメージを再ビルドせずにデフォルトの設定を上書きしたい場合 (たとえば別の CTP または License Server を使用するなど)、次の操作を行います。

  1. 実行中のコンテナーをシャットダウンします。
  2. 実行コマンドで -e オプションを使用して環境変数を上書きします。環境変数名/値を等号で区切って指定します。 
例 1:
docker run -it --rm -p 2424:2424 -p 9080:9080 -e CTP_HOST=em.acme.com -e CTP_PORT=8080 -e LICENSE_SERVER_HOST=ls.acme.com soavirt
例 2:
docker run -it --rm -p 2424:2424 -p 9080:9080 -e CTP_HOST=10.10.255.47 -e CTP_PORT=8080 -e LICENSE_SERVER_HOST=license.parasoft.com soavirt

これで CTP に Virtualize サーバーがリストされ、CTP の Web インターフェイス (デフォルトでは http://localhost:8080/) を使用して仮想アセットを作成したり、.pva ファイルをアップロードしたりできるようになります。

Docker イメージ内のデフォルトの設定を変更する

Docker イメージ内のデフォルトの設定を変更できます。それには、ctp および soavirt イメージの再ビルドが必要です。

  1. Docker コンテナーをシャット ダウンします (ターミナルで Ctrl-C を押すなどして)。
  2. soavirt および ctp イメージを削除します。
    1. Docker ターミナルで次のコマンドを入力します。

      docker images
       
    2. 次のコマンドを入力して ctp イメージを削除します。

      docker rmi ctp
       
    3. 次のコマンドを入力して soavirt イメージを削除します。

      docker rmi soavirt
       
    4. 次のコマンドを入力してイメージが削除されたことを確認します。

      docker images
       
  3. ctp/Dockerfile および soavirt/Dockerfile を編集します。
  4. Docker ターミナルで次のコマンドを入力し、ベース フォルダーから再ビルドを行います。

    docker build -t soavirt soavirt/
    docker build -t ctp ctp/


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