このセクションでは、サードパーティ製のツールを SOAtest/Virtualize 環境に統合する方法について説明します。

セクションの内容:

External Tool の定義

External Tool を作成して適切に構成することで、任意のサードパーティ製ツールを SOAtest/Virtualize に統合できます。External Tool はトランスポート ヘッダー出力としてだけ利用できます。

外部 (サードパーティ製) ツールの統合

サードパーティ製ツールを統合するには、次の手順で External Tool を構成します。

  1. ツールのノードをダブルクリックします。
  2. 各フィールドを次のように入力します。
    1. [名前] フィールドにツールの名前を入力します。
    2. データ ソース値でツールをパラメータライズする場合は (たとえば [引数] 列など) 、[データ ソース] ドロップダウン メニューからデータ ソースを選択してください。このオプションは、データ ソースがテスト スイートに追加されている場合だけ利用可能です。

    3. [実行ファイル] フィールドで、統合するツールの実行ファイル名とパスを入力します。

    4. ツールにフラグや引数を渡す場合は、まず [追加] ボタンをクリックします。そして [変更] ボタンをクリックして、ダイアログにフラグと引数の値を指定します。データ ソースからパラメータライズした値を選択する場合、特定のデータ ソース列のそれぞれの値が引数として使用されます。
      フラグを指定する必要がない場合は、フラグ列は空のままにできます。

      フラグと引数の使用例

      たとえば、 Windows 上で FTP の実行ファイル ([実行ファイル] フィールドに定義したもの) を呼び出すと仮定します。呼び出しコマンドには、すべてのフラグと値がスペース区切りで続きます。


      実行ファイルは "ftp" で、フラグは次のように定義されているとします。
      フラグ     値
      -cp         test.jar
      test
      最終的な実行コマンドは次のようになります。
      ftp -cp test.jar test  

      % 引数
      % 引数を指定しなくても External Tool は呼び出せば開始しますが、選択したファイル、ブラウザー項目上などで動作しません。

      %F: この引数は選択した項目のファイル名とパスを渡します。選択した項目上でツールが動作することを可能にします。この引数を使用してツールを呼び出す場合、呼び出された項目は “非実体化” し、一時ファイル名が割り当てられます。適用できる場合は、%u 引数を使用して非実体化を避けることができます。%F は最も一般的に使用される引数です。

      %f: この引数は、選択した項目のファイル名を渡します。パスは渡しません。

      %u: この引数は、選択した項目の URL を渡します。関連するツールが URL で動作する限り、シンプルな URL (フォームのサブミットがないページの URL) で有効です。

      %l: この引数は、関連する行番号の情報を渡します。
    5. このツールの終了値がツールの成功を表す場合、[成功を表す終了値] チェックボックスをオンにします。終了値が失敗を表す場合、このオプションはオフにします。
    6. (任意) [出力パターン] と [パターン キー] オプションを設定することで、出力のフォーマットを解析する方法と、出力が何を意味するかを通知します。[出力パターン] と [パターンキー] の両方を使用してファイル名 (および、提供される場合は行番号) を解析する方法を通知する場合、結果パネルに表示されるツールのメッセージをダブルクリックする度に、正しいファイルを開き、正しい行番号へ移動します (出力にファイル名と行番号が含まれる場合)。

      • 出力パターン: 出力のフォーマットを解析する方法を通知します。[パターンキー] と関連して用いられるとき、 SOAtest/Virtualize に出力が何を意味するかを通知します。

      • パターンキー: 選択したソース エディターの観点で、出力パターンから行番号とファイル名を SOAtest/Virtualize に通知します。

        出力パターンとパターン キーの例

         例 1: ツールの出力が次のようであると仮定します。
         

        1:magic one.htm
         
        (1 は行番号、magic_space は式、one.htm はファイル名です)。
        この場合は、[出力パターン] フィールドに次の式を入力します。
         
        (.*)(:magic )(.*)
         
        この式は、出力を 3 分割します。それぞれの括弧のペア内が分割された 1 部分です。最初の部分は ":magic_space" という値より前のすべてを含みます。2 番目の部分は、":magic_space" です。3 番目の部分は ":magic_space" という値より後のすべてを含みます。
        [パターンキー] の設定は、各部分を解析する方法を指定します。この場合は、lsF となります。l は行番号、s はプレースホルダー、F はファイル名を表します。


        例 2:  
        ツールの出力が次のようであると仮定します。
         
        c:/home/gecko/files/a.html: (anything)
         
        ツールは行番号をレポートしなかったとします。
        この場合は、 [出力パターン] フィールドに (.*)(:)(.*) と入力し、[パターン キー] フィールドに Fss と入力します。
    7. [MIME タイプ] フィールドに、このツールがどのタイプのファイルを扱うことができるかを指定します。
    8. [出力の MIME タイプ] フィールドに、このツールに送付してほしい出力のタイプを指定します。
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