Virtualize は、NET WCF テクノロジでビルドされたサービスを仮想化できます。ただしサービスが、標準の HTTP/HTTPS およびメッセージ タイプを使用するためにビルドされる、サポートされる構成のいずれかを利用する場合に限ります。Virtualize は BasicHttpBinding で構成された WCF サービスの完全なエミュレートをサポートします。
WSHttpBinding および ws2007HttpBinding で構成されたサービスは、サービスの構成次第で完全に、または部分的に仮想化できます。
部分的なエミュレーションは、サポート対象外の構成を無効にできる場合に可能です。部分的なエミュレーションでは、着信リクエスト メッセージに基づいて、レスポンス メッセージのビジネス コンテンツ (しかし必ずしもすべてのトランザクション、サービスの信頼性、またはセキュリティの観点ではない) をエミュレートする仮想アセットの作成が可能です。これらのバインディングでは、reliableSession および transactionFlow を有効にしたサービスの仮想化はサポート対象外です。なぜなら、複数のレスポンダーおよびスクリプトでメッセージ交換をカスタマイズしない限り、 WSReliableMessaging および WS-Transaction のフローは Virtualize で自動的にエミュレートされないからです。
また、部分的なサービスのエミュレーションは、セキュリティの構成次第でも可能です。Virtualize がサポートしていないセキュリティ メカニズムはエミュレートできません。Virtualize は、元のサービスに関連する認証、権限またはプライバシー ポリシーを複製しません。カスタム拡張によって、サポート対象外の WCF バインディング構成の一部、またはすべての処理が可能かもしれません。 (詳細については、「カスタムトランスポートおよびメッセージ形式での Virtualize の拡張」を参照してください)。
次のカスタム拡張を介してのみ、バインディングがサポートされています。
- NetTcpBinding
- NetNamedPipeBinding
- NetMsmqBinding
- NetPeerTcpBinding
- MsmqIntegrationBinding
- WSFederationHttpBinding
- WS2007FederationHttpBinding