このセクションでは、テスト ケースの出力にアクセスしたり、出力を操作する方法について説明します。

このセクションの内容:

出力について

ツール ノードに複数の出力を追加すると、1 つのツールの結果を複数のツールで処理することができます。また、既存の出力ノードに別の出力を追加することで、別の出力の結果を操作することもできます。テスト スイートに追加したツールに 1 つ以上の出力を追加します。

SOAP Client ツールに基づくテスト スイートのテストは、通常、SOAP Client が返すメッセージを処理するために出力を使用します。

たとえば、特定の SOAP リモート プロシージャの呼び出しが、特定の入力に対して常に同じレスポンスを返すかどうかをテストする場合、特定の入力を送信する SOAP Client ツールを作成し、Diff ツールを使用してレスポンスを検証します。また、出力を使用すると、テストから結果ウィンドウに HTTP トラフィックを送信し、トラフィックを参照することもできます。

Web サービスが正しいフォーマットで値を返しているかをテストしたい場合は、SOAP Client ツールを作成し、Coding Standards ツールを出力として使用して、出力が要求される特定のパターンに一致しているかどうかをチェックするルール セットを適用できます。出力がルールに適合している場合、Coding Standards ツールに回帰コントロールを追加します。すると、その後のテストで Web サービスの出力が要求されるパターンに一致しなかった場合に、警告を受け取ることができます。

あるいは、XML 形式のデータを受け取る Extension ツールがある場合、Extension ツールをカスタマイズして常に出力を RuleWizard ルールに送り、データが正しいかどうかを検証することもできます。XSLT のような変換ツールを適用し、変換されたソース コードをファイルに保存したい場合、変換ツールに File Writer ツールを連結します。

ファイル変換の結果を保存する場合も出力を使用できます。たとえば、XSLT を使用して複数のファイルを変換し、結果を Write File 出力に送って保存することができます。

1 つずつ出力を追加することも、複数の出力を一度に追加することもできます (テスト スイート内の多数の SOAP Client ツールにすばやく XML Signer ツールを追加する場合など)。

単一の出力の追加

単一の出力を追加するには、次の操作を行います。

  1. テスト ケース エクスプローラー ツリーで、出力を追加したいテストのノードを選択します。



  2. ツールバーの [テストまたは出力の追加] ボタンをクリックします。
    • [テストの追加] ウィザードが開き、利用可能なツールの一覧が表示されます。
    • 個別のレスポンダーについて学ぶには、レスポンダーを選択して表示される説明を参照します。
  3. (Web テストの場合のみ) ブラウザーのコンテンツ (レンダリングされた HTML) を使用するか、元の HTTP トラフィックを使用するかを選択し、[次へ] をクリックします。
    • ブラウザー コンテンツ HTML、JS、CSS など、ロードされたすべてのファイルからブラウザーによって構築されたリアルタイムのデータ モデルを表します。ブラウザーに表示される値を検証する場合 (つまり、サーバー コードからブラウザーによって構築された最終的な DOM を使用する場合)、[ブラウザー コンテンツ] を選択します。このオプションを選択すると、以下の操作が可能になります。
      • Browser Validation ツールを追加し、ブラウザーに表示される値を検証する。
      • Extension ツールを追加し、多量のスクリプトを必要とする複雑な検証を行う。
      • Browser Data Bank を追加し、ブラウザーに表示される値を抽出する。
    • HTTP トラフィックはデータ モデルを構築するために送受信される個々の HTTP メッセージを表します。サーバーが返すコンテンツをそのまま (ブラウザーによって処理される前に) 使用する場合、[HTTP トラフィック] を選択します。このオプションを選択すると、個々の HTTP リクエスト/レスポンスを検証できます。
  4. [出力の追加] ウィザードの左側のペインで、追加する出力ツールの入力として使用する (元のツールの) 出力タイプを表すノードを選択します。
  5. 右側のペインで、使用するツールを選択します。
  6. [終了] をクリックします。
  7. ツールに追加されたノードをダブルクリックすると、右側にツールのコンフィギュレーション パネルが開くので、必要に応じて設定の確認および修正をします。

複数の出力の追加

複数の出力を追加するには、次の操作を行います。

  1. 出力を追加する位置を表す適切なノードを選択します。任意の数のテスト スイート/テストを選択できます。
  2. 次のいずれかを実施します。
    • 選択対象を右クリックして [複数の出力を追加] をクリックします。
    • ツールバーの [テストまたは出力の追加] ボタンをクリックします。
  3. 表示されるウィザードに従って設定を完了し、[終了] をクリックします。
    • 出力を追加するツールを指定するには、[For each] ドロップダウン リストを使用します。
  4. ツール名の下のパネルで、追加する出力ツールの入力として使用する (元のツールの) 出力タイプを表すノードを選択します。



    • 個別にオプションを設定できる複数の出力ツールを追加するには、[新規ツール] タブで目的の出力ツール タイプを選択します。こうすると、各出力ツールのユニークなインスタンスが複数作成されます。ツールの 1 つを変更しても、他のツールには影響しません。



    • すべてのケースに同じツール設定を適用する場合、出力がグローバル ツール (「グローバル設定の追加」で説明) として存在していることを確認し、[既存ツール] タブでそのグローバル ツールを選択します。こうすると、1 つのグローバル ツールへの参照が複数作成されます。グローバル ツールを変更すると、参照されるすべての出力が変更されます。

SOAP Client の出力オプション

[出力の追加] ウィザードの左側のペインには、 [レスポンス]、[リクエスト]、および [両方] という 3 つのサブ項目があります。[出力の追加] ウィザードの右側のペインには、選択可能な新規または既存の出力ツールが表示されます。

  • レスポンス: 以下から選択されたものに SOAP レスポンスを送信します。
    • トランスポート ヘッダー: SOAP Client ツールのトランスポートとして指定された HTTP ヘッダーまたは JMS プロパティに目的の新規または既存の出力ツールを追加できます。
    • SOAP エンベロープ: SOAP エンベロープに目的の新規または既存の出力ツールを追加できます。
    • 添付ファイル: 出力として Attachment Handler ツールを追加できます。
  • リクエスト: 以下から選択されたものに SOAP リクエストを送信します。
    • トランスポート ヘッダー: SOAP Client ツールのトランスポートとして指定された HTTP ヘッダーまたは JMS プロパティに目的の新規または既存の出力ツールを追加できます。
    • SOAP エンベロープ: SOAP エンベロープに目的の新規または既存の出力ツールを追加できます。
  • 両方: 以下から選択されたものに SOAP レスポンスと SOAP リクエストの両方を送信します。
    • トラフィック オブジェクト: 出力として Extension、Traffic Viewer、WS-I ツールを追加できます。
    • トラフィック ストリーム: HTTP トラフィック (SOAP リクエストおよび SOAP レスポンス) を選択されたロケーションに送信します。以下のオプションがあります。
      • ファイル: 出力をファイルに送信します。このオプションを選択したら、必ず新しい FileStreamWriter 出力ノードを選択してください。そして、表示されるコントロール パネルで、書き込むファイルを指定します。さらに、このファイル パスを常にテスト ファイルとの相対パスとして保存するには、同じパネルで [テストへの相対パスで保存する] オプションをオンにします。
      • Results: GUI メッセージ パネルに出力を送信します。
      • stderr: 標準エラーをコンソール ウィンドウに送信します。
      • stdout: 標準出力をコンソール ウィンドウに送信します。

Messaging Client の出力オプション

[出力の追加] ウィザードの左側のペインには、[レスポンス]、[リクエスト]、および [両方] という 3 つのサブ項目があります。[出力の追加] ウィザードの右側のペインには、選択可能な新規または既存の出力ツールが表示されます。

  • レスポンス: 以下から選択されたものに HTTP レスポンスを送信します。
    • トランスポート ヘッダー: Messaging Client ツールのトランスポートとして指定された HTTP ヘッダーまたは JMS プロパティに目的の新規または既存の出力ツールを追加できます。
    • HTTP レスポンス: 目的の新規または既存の出力ツールを追加できます。
  • リクエスト: 以下から選択されたものに HTTP リクエストを送信します。
    • トランスポート ヘッダー: SOAP Client ツールのトランスポートとして指定された HTTP ヘッダーまたは JMS プロパティに目的の新規または既存の出力ツールを追加できます。
    • SOAP エンベロープ: SOAP エンベロープに目的の新規または既存の出力ツールを追加できます。
  • 両方: 以下から選択されたものに HTTP レスポンスと HTTP リクエストの両方を送信します。
    • トラフィック オブジェクト: 出力として Extension、Traffic Viewer、WS-I ツールを追加できます。
    • トラフィック ストリーム: HTTP トラフィック (HTTP リクエストおよび HTTP レスポンス) を選択されたロケーションに送信します。以下のオプションがあります。以下のオプションがあります。
      • ファイル: 出力をファイルに送信します。このオプションを選択したら、必ず新しい FileStreamWriter 出力ノードを選択してください。そして、表示されるコントロール パネルで、書き込むファイルを指定します。さらに、このファイル パスを常にテスト ファイルとの相対パスとして保存するには、同じパネルで [テストへの相対パスで保存する] オプションをオンにします。
      • Results: GUI メッセージ パネルに出力を送信します。
      • stderr: 標準エラーをコンソール ウィンドウに送信します。
      • stdout: 標準出力をコンソール ウィンドウに送信します。

一般的なツール出力オプション

通常は、SOAP Client ツールを除き、ほとんどのツール出力を任意のツールに直接送信できます。さらに、最初に XML Request 出力オプションを選択した場合、SOAP Client の出力をツールに送信することもできます。

Coding Standards などの一部のツールには、2 種類の出力があります。

  • テストに関するメッセージ
  • テスト中に生成された変換済みソース

この場合、以下のオプションがあります。

  • メッセージ: 直前のツールの結果のメッセージを指定されたツールに送ります。
  • 変換されたソース:  直前のツールによって作成/変更されたソース コードを次に指定されたツールに送信します。たとえば、XSLT ツールの結果を Validate XML ツールに送信する場合などに、このオプションを使用します。
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