このセクションの内容:
はじめに
License Server は、セルフデプロイ形式のディストリビューションまたは既存の Tomcat サーバーにデプロイ可能な Web アーカイブとして提供されています (「License Server のインストール」を参照)。
バージョン 5.4.3 以前の License Server の場合
License Server 5.4.3 およびそれより前のバージョンのファイルは、すべて単一のディレクトリにインストールされていましたが、現在のバージョンでは、2 つの主要なディレクトリにインストールされます。
- アプリケーション ディレクトリ: バイナリ、Web サーバー、およびその他のファイルを含む
- データ ディレクトリ: 設定ファイルおよびデータを含む
このドキュメントでは、<LS_INSTALL>
はアプリケーション ディレクトリの場所を指し、<LS_DATA_DIR>
は両方の OS のデータ ディレクトリの場所を指します。
User Administration 設定ファイル
License Server には PSTSecConfig.xml ファイルが含まれています。このファイルには User Administration モジュールの設定が記述されています。
License Server 2020.1 以降では、<LS_DATA_DIR>/conf
ディレクトリに単一の PSTSecConfig.xml ファイルがあります。
License Server 5.4.3 以前では、次の 2 つの PSTSecConfig.xml ファイルがあります。
<LS_INSTALL>/tomcat/LicenseServer/conf/
ディレクトリにある PSTSecConfig.xml。 License Server の設定が記述されています。<LS_INSTALL>/tomcat/webapps/pstsec/conf
ディレクトリにある PSTSecConfig.xml。 User Administration (pstsec) の設定が記述されています。
License Server 5.4.3 以前で、どちらかの PSTSecConfig.xml を変更した場合、アップグレード後に単一の PSTSecConfig.xml ファイルで同じ変更を行う必要があります。
セルフデプロイ形式のディストリビューションのアップグレード
このセクションでは、専用の Tomcat サーバーが付属しているセルフデプロイ形式の License Server のアップグレード方法を説明します。
Windows
- アップグレード前の License Server の stopLS.bat スクリプトを管理者として実行します。
- 最新の License Server を一時的なディレクトリに展開します。
- コマンド プロンプトを開いて
<LS_TEMP>/app
ディレクトリに移動します。 管理者として upgrade.bat スクリプトを実行します。
-o
オプションを使用し、古いバージョンの License Serve へのパスを指定します。upgrade.bat -o <absolute_path_to_old_LS_install_dir>
-h
オプション使用してスクリプトを実行し、スクリプトのヘルプをコンソールに表示することもできます。- スクリプトは、既存のインストールのバックアップを作成し、最新のバージョンで古いインストールを更新します。
- 一時的なディレクトリ (手順 2 で作成) を削除します。
Linux
- アップグレード前の License Server の stopLS.sh スクリプトを管理者として実行します。
- 最新の License Server を一時的なディレクトリに展開します。
- コマンド プロンプトを開いて
<LS_TEMP>/app
ディレクトリに移動します。 管理者として upgrade.sh スクリプトを実行します。
-o
オプションを使用し、古いバージョンの License Serve へのパスを指定します。./upgrade.sh -o <absolute_path_to_old_LS_install_dir>
-h
オプション使用してスクリプトを実行し、スクリプトのヘルプをコンソールに表示することもできます。- スクリプトは、既存のインストールのバックアップを作成し、最新のバージョンで古いインストールを更新します。
Web アーカイブ形式のディストリビューションのアップグレード
このセクションでは、licenseserver.war および pstsec.war ファイルをアップグレードする方法を説明します。
- Tomcat サーバーを停止し、以下のディレクトリのバックアップを作成します。
<TOMCAT>/LicenseServer
<TOMCAT>/webapps/pstsec/pstsec
<TOMCAT>/webapps/pstsec/conf
<TOMCAT>/webapps
ディレクトリから以下を削除します。- licenseserver.war ファイル
- pstsec.war ファイル
licenseserver
サブディレクトリpstsec
サブディレクトリ
- 以下のディレクトリを削除します。
<TOMCAT>/work/Catalina/localhost/licenseserver
<TOMCAT>/work/Catalina/localhost/pstsec
- 新しい licenseserver.war および pstsec.war ファイルを
<TOMCAT>/webapps
ディレクトリにコピーし、Tomcat を起動します。 - アプリケーションのデプロイが完了したら、Tomcat を停止します。
webapps/pstsec/pstsec
およびwebapps/pstsec/conf
バックアップ ディレクトリを元の場所にコピーし、Tomcat を再起動します。
Docker の Licenser Server のアップグレード
Docker にデプロイされた License Server をアップグレードするには、次の操作を行います。現在の License Server の data ディレクトリをバックアップし、古いコンテナーと同じボリュームを使用して新しいコンテナーを実行します。License Server コンテナー作成時に使用したボリュームの詳細については、次を参照してください: Docker への Licenser Server のデプロイ
- License Server の data ディレクトリをバックアップします。
- Docker Hub から最新の License Server コンテナー イメージをダウンロードします: https://hub.docker.com/r/parasoft/lss
現在の License Server コンテナーを停止します。
docker stop <name-of-container>
- 手順 2 でダウンロードした License Server イメージを使用し、古いコンテナーと同じ設定で新しいコンテナーを実行します。
- 古い License Server のコンテナーを維持したい場合、必ず新しいコンテナーを別の名前にしてください。そうでないと、コンテナーを開始できません。
アップグレード後の手順
アップグレード後、<LSS_INSTALL>/app/
ディレクトリにある setVars.sh / setVars.bat ファイルで行った特定の設定を手動で再作成する必要がある場合があります。行った可能性のある構成は次のとおりです。
また、カスタムのキーストアファイルを使用していて、そのパスが <LSS_INSTALL>/app/tomcat/conf/.keystore
でない場合は、以前に行った設定を手動で復元する必要がある場合があります。