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概要

Jtest Engine を起動するには、Jtest のインストール ディレクトリにある jtestcli.exe を実行します。通常は、サポートされているビルド システム (Maven、Ant、および Gradle) の専用プラグインから jtestcli.exe を起動しますが、コマンドラインから手動で実行することもできます。

jtestcli.exe は、ビルド システム プラグインが自動的に生成する jtest.data.json データ ファイルを処理します。コマンド ラインから jtestcli.exe を実行する場合、-data オプションを使用して、解析に使用する .json データ ファイルを指定します。

ビルド システム プラグインの使用

通常、jtestcli.exe は Maven、Ant または Gradle 専用のプラグインから起動されます。プラグインの設定やトラブルシューティングなどの詳細については、「ビルド システムとの統合」を参照してください。

プラグインからの実行時に jtestcli.exe に渡される引数を表示するには、環境変数 $XTEST_ITX=714 を追加します。

コマンド ラインからの jtestcli の使用

Jtest Engine を起動するには、コマンドラインから jtestcli.exe を実行します。少なくともテスト コンフィギュレーションおよび解析対象コードのデータ ファイルの場所を指定する必要があります。詳細については「テスト コンフィギュレーションの設定」および「テスト データの場所の指定」を参照してください。

コマンドは次のようになります。

jtestcli.exe -settings settings.properties -config "builtin://Recommended Rules" -data demo.data.json -report report

テスト データの場所の指定

-data スイッチを使用して、ビルドシステム プラグインによって生成される *.json データファイルのディレクトリを指定します。自動生成された *.json データ ファイルは、ワークスペースと同じ情報を Jtest 固有のフォーマットで表します。

-data file

ビルド システム プラグインは、data 引数を自動的に追加し、生成された値をインクルードします。そのため、これをプラグインの構成に追加する必要はありません。

プロパティ パターンの設定

.properties ファイルで jtest.data オプションを使ってデータ ファイルへのパスを指定できます。

jtest.data=[path to file]

データ ファイルのフォーマット

データ ファイル (jtest.data.json) は、Jtest のビルド システム プラグインによって自動生成され、フォーマットされた json オブジェクトのストリームです。データ ファイルは、テスト対象プロジェクトに関してワークスペースと同じ情報を提供します。ファイル内の各オブジェクトが 1 つのプロジェクトを記述します。現行の Jtest は、classpath_project 共通オブジェクト型をサポートします。サンプルについては 「テスト スコープの設定」を参照してください。

データ ファイル オブジェクトのサンプル  

{
          "type":       "classpath_project", 
          "name":       "project_name",
          "location"    "/absolute/path/to/project",
          "compilations":     [
          {
               "sourcepath": [
          "/absolute/path/to/srcdir1"
               ],
               "classpath":     [
          "/absolute/path/to/classdir1", 
          "/absolute/path/to/buildfile.jar"
               ],
               "bootpath":     [
          "absolute/path/to/java/ajavalib.jar"
          ],
               "encoding":     "project_encoding_name",
               "sourcelevel"   "project_source_level"
          },{
               ...
          }
      ]
}
{
     ...
}

詳細な進捗情報の表示

詳細な進捗情報を表示するには、-showdetails スイッチを使用します。

-showdetails

または、console.verbosity オプションに high を指定します。

console.verbosity.level=high

Ant および Maven のパターン

Ant または Maven を使用している場合、次のパターンを使用します。

<showdetails>true</showdetails>

エラー コードについて  

Jtest は、以下の場合にエラー終了コード (0 以外の値) を返します。

  • ライセンスがない状態で Jtest が実行された。
  • 内部例外が発生し、テスト プロセスが終了した。
  • コマンドラインの書式が誤っているか、存在しないリソースを参照している。「テスト スコープの設定」を参照。

-fail オプションを使用すると、静的解析が違反をレポートした場合もエラーコードを確認することができます。

  • No labels