このセクションの内容:
はじめに
以前のバージョンの DTP からアップグレードする前に、お使いのシステムが システム要件 に一致していることを確認してください。
アップグレード プロセスの一環としてインストーラーがデータを自動的にバックアップしますが、特別な予防措置として 手動でシステムをバックアップする ことができます。
DTP Enterprise Pack をインストールしようとしていて、Windows を使用している場合、インストール中に Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージをダウンロードするように求められることがあります。詳細については「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を参照してください。
DTP Enterprise Pack を使用したアップグレード
2020.1 以前のバージョンからアップグレードする場合、Enterprise Pack を使用して最新バージョンの DTP に直接アップグレードすることはできません。まず 2020.1 にアップグレードしてから、最新バージョンに段階的にアップグレードします。段階的にアップグレードすると、DTP Enterprise Pack に同梱されている mongoDB が期待どおりに機能することが保証されます。アップグレード パスについては、以下の表を参照してください。
現行バージョン | アップグレード先 |
---|---|
5.4.3 以前 | 2020.1 |
2020.1 | 2020.2 |
2020.2 | 2021.1 |
2021.1 | 2021.2 以降 |
DTP Enterprise Pack を使用しないアップグレード
5.3.3 以前のバージョンからアップグレードする場合、最新バージョンにアップグレードするには、5.4.0、5.4.1、5.4.2、または 5.4.3 にアップグレードする必要があります。Concerto からのアップグレードは、最新バージョンにアップグレードする前に 5.4.0 にアップグレードすることでのみサポートされます。詳細については、DTP 5.4.3 ドキュメントの「インストール ガイド」 > 「アップグレード」を参照してください。アップグレード パスについては、以下の表を参照してください。
現行バージョン | アップグレード先 |
---|---|
Concerto | 5.4.0 |
5.3.3 以前 | 5.4.0, 5.4.1, 5.4.2, または 5.4.3 |
5.4.0 - 5.4.1 | 2021.2 |
5.4.2 以降 | 2022.1 |
Windows
バージョン 2020.1 以降の DTP は 2 つのディレクトリにインストールされます。メインのインストール ディレクトリには、Web サーバーやその他の実行可能ファイルなどのアプリケーション ファイルが含まれています。DTP データ ディレクトリには、アプリケーション構成ファイルと、接続されたツールから DTP に送信されたデータが含まれています。デフォルトでは、 DTP のアプリケーション ファイルは C:\Program Files\Parasoft\DTP ディレクトリにインストールされ、DTP データ ファイルは C:\ProgramData\Parasoft\DTP ディレクトリにインストールされます。詳細については「インストールの概要」を参照してください。
最新バージョンの DTP および DTP Enterprise Pack からアップグレードする場合は、次の手順に従ってください。
- DTP Enterprise Pack (該当する場合) を含め、すべての Parasoft サービスを停止します。「DTP サービスの停止」を参照してください。
- インストーラーを実行し、[DTP の再インストール] オプションを選択します。DTP インストーラーは自動的にすべてのアップグレード プロセスを処理します。DTP Enterprise Pack をインストールしようとしている場合、ウィザードが開始する前に、Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージをダウンロードするように求められることがあります。詳細については「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を参照してください。
- [完了] をクリックしてインストールを完了し、DTP および DTP Enterprise Pack (インストールされている場合) のプロセスを開始します。
バージョン 5.4.2 以前の DTP からアップグレードしている場合、オプションの手順として GRS データベースを削除できます ( 追加情報については DTP 5.4.3 リリースノートを参照してください)。データベースを削除する方法については、データベース サーバー ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
DTP の最初のインストール中に DTP Enterprise Pack をインストールしなかった場合は、最新の DTP インストーラーを再実行していつでも DTP Enterprise Pack をインストールできます。
Linux
バージョン 2020.1 以降の DTP は 2 つのディレクトリにインストールされます。メインのインストール ディレクトリには、Web サーバーやその他の実行可能ファイルなどのアプリケーション ファイルが含まれています。DTP データ ディレクトリには、アプリケーション構成ファイルと、接続されたツールから DTP に送信されたデータが含まれています。詳細については「インストールの概要」を参照してください。
最新バージョンの DTP および DTP Enterprise Pack からアップグレードする場合は、次の手順に従ってください。
- コマンド プロンプトを開き、現在の DTP インストール ディレクトリに移動します。
- DTP Enterprise Pack (該当する場合) を含め、すべての Parasoft サービスを停止します。「DTP サービスの停止」を参照してください。
DTP インストール スクリプトを実行します。
-u
オプションを使用して更新する DTP インストール ディレクトリを指定し、-d
オプションを使用して DTP データ ファイルをインストールする場所を指定します。./DTP.sh -u <DTP_INSTALL> -d <DTP_DATA_DIR>
相対パスではなくフル パスで指定する必要があります。
例:
.
/DTP
.sh -u
/home/
<user>
/dtp
-d
/home/
<user>
/dtp_data
アップグレード時に DTP 用の crontab エントリを変更したい場合、
--setup-cron
フラグを有効にします。--setup-cron フラグがアクティブになっている例./DTP.sh -i /home/<user>/dtp -d /home/<user>/dtp_data --setup-cron
--setup-cron
フラグを有効にすると、アップグレード中にオプション メニューが表示され、現在の crontab に DTP エントリを追加するか、上書きするかを選択できます。インストーラーは、指定の DTP インストール ディレクトリで DTP Enterprise Pack を探します。Enterprise Pack が検出された場合、Enterprise Pack を削除するか更新するかの問い合わせがあります。Enterprise Pack が検出されなかった場合、 <DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリにインストールするよう指示が出ます。
DTP.sh
スクリプトが完了したら、dtpconsole.sh
を実行して DTP と Data Collector を開始します。- <DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリに移動し、
start
引数を付けてdtpservices.sh
スクリプトを実行して Enterprise Pack を開始します。./dtpservices.sh start
バージョン 5.4.2 以前の DTP からアップグレードしている場合、オプションの手順として GRS データベースを削除できます ( 追加情報については DTP 5.4.3 リリースノートを参照してください)。データベースを削除する方法については、データベース サーバー ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
DTP の最初のインストール中に DTP Enterprise Pack をインストールしなかった場合は、最新の DTP インストーラーを再実行していつでも DTP Enterprise Pack をインストールできます。
データベース構造のアップグレード
アップグレードの後に管理者資格でログインすると、DTP がデータベース構造を検証します。データベースを更新するよう促される場合があります。
データベース構造をアップグレードするには、[アップデートの実行] をクリックします。データベース スキーマのアップグレード処理が終了して DTP が使用できる状態になると、メッセージが表示されます。
アップグレード後の手順
アップグレード後、<DTP_HOME>/bin/variables ファイルに以前作成した特定の設定を手動で再作成しなければならない場合があります。行った可能性のある構成は次のとおりです。
その他の注意点
DTP をアップグレードすると、同じ親ディレクトリにバックアップが自動的に作成されます。たとえば /home/test/dtp にある DTP をアップグレードした場合、バックアップは自動的に /home/test/dtpYYMMDD_HHmmSS ディレクトリに作成されます (YYMMDD_HHmmSS はバックアップとアップグレードが作成された日付と時刻です)。crontab が DTP のアップグレード スクリプトによって変更された場合、古い crontab は <DTP_INSTALL>/bin/cronguard.cron~
ファイルにバックアップされます。
Docker での DTP のアップグレード
Docker で DTP をアップグレードする手順を以下に説明します。現在の DTP データ ディレクトリをバックアップし、古いコンテナと同じボリュームを使用して新しいコンテナを実行する必要があります。DTP コンテナの作成時に使用したボリュームの詳細については、「Docker およびクラウド環境への DTP のデプロイ」の 「Docker での DTP のデプロイ」を参照してください。
- DTP データ ディレクトリをバックアップします。
- Docker Hub から最新の DTP コンテナ イメージをダウンロードします。https://hub.docker.com/r/parasoft/dtp
現在の DTP コンテナを停止します。
docker stop <name-of-container>
- ステップ 2 でダウンロードした DTP イメージを使用して、古いコンテナと同じ構成で新しいコンテナを実行します。
- 古い DTP コンテナを保持する場合、必ず新しいコンテナに違う名前を付けてください。同じ名前の場合、コンテナは起動しません。