このセクションの内容:

はじめに

Parasoft DTP はリレーショナル データベースを必要とします。DTP は、外部の MySQL、PostgreSQL、または Oracle データベース サーバーに接続できます。このセクションでは、MySQL サーバーのインストールと構成について説明します。Oracle または PostgreSQL データベース サーバーのインストールと設定については、組織のデータベース管理者に問い合わせてください。 

データベースの要件

DTP は MySQL 5.7.x ~ 8.0.x をサポート

データがエクスプローラー ビューに継続的にロードされる場合、read_rnd_buffer_size 変数の値を増やしてください。

MySQL でバイナリ ログが有効になっている場合は、ROW または MIXED バイナリ ログ形式を使用する必要があります。STATEMENT 形式は機能しません。

データベース接続をセットアップするために必要な MySQL、PostgreSQL、および Oracle JDBC ドライバーは DTP に同梱されていません。インストールの完了後に、ドライバーをダウンロードして <DTP_DATA_DIR>/lib/thirdparty ディレクトリの下に格納してください。

MySQL データベース サーバーのインストール

MySQL をインストールして構成する方法については、MySQL のドキュメントを参照してください。 

多くの Linux ディストリビューションでは MySQL があらかじめインストールされています。MySQL がインストール済であるかどうかについては、組織の Linux 管理者に問い合わせてください。MySQL をインストールする必要がある場合、使用している Linux ディストリビューションのインストールと構成について MySQL のドキュメントを参照してください。 

注意事項

  • MySQL は、システムの起動時に自動的に起動されるサービスとしてインストールしてください。
  • 国際文字セットを設定しないでください。
  • Report Center のデータを格納する場所に、十分なディスク容量があることを確認してください。Windows の場合、この場所は一般に以下のディレクトリです。C:\Program Files\MySQL\MySQL Server [version]\data\
  • ルート ユーザーのパスワードを設定し、記録しておきます。パスワードはコマンドラインから設定できます。 
     

    mysqladmin -u root password 'new-password'
  • データベースの整合性を保証するために、定期的に MySQL データベースの破損をチェックしてください。Windows のコマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

    mysqlcheck -u dtp -pgrs DTP

DTP Enterprise Pack データベース

DTP Enterprise Pack(Extension Designer を含む) には、独自の組込みの MongoDB が同梱されています。DTP Enterprise Pack をインストールしていて、組込みの MongoDB を使用する場合、MongoDB のドキュメントと以下の抜粋で説明しているように、Linux で XFS ファイル システムを使用するか、Windows で NTFS ファイル システムを使用することを推奨します。外部の MongoDB を使用する場合は、使用するバージョンの要件を参照してください。

MongoDB ドキュメントより
  • Linux/Unix: ドライブを XFS または EXT4 にフォーマットします。XFS の方が MongoDB でのパフォーマンスが良いため、可能であれば XFS を使用してください。
    • WiredTiger ストレージ エンジンの場合、EXT4 で WiredTiger を使用した場合に起こりうるパフォーマンスの問題を避けるために、XFS の使用を強く推奨します。
    • RAID を使用している場合は、RAID ジオメトリを使用して XFS を構成する必要がある場合があります。
  • Windows: NTFS ファイル システムを使用します。FAT ファイル システム(FAT 16/32/exFAT など)は使用しないでください

データベースの最小接続数

データベース サーバーは少なくとも 150 の同時接続を DTP に提供するべきです。データベース サーバーが十分な数の接続を提供しない場合、最大接続数に達する前に DTP がデータベースへの新規接続を作成できない可能性があります。 

JDBC ドライバー

標準の DTP ディストリビューションには、データベース接続をセットアップするために必要な MySQL、PostgreSQL、および Oracle の JDBC ドライバーが同梱されていません。データベース ソフトウェアのドライバーを別途ダウンロードする必要があります。 

MySQLMySQL データベース (5.7.x ~ 8.0.x) の場合、MySQL Java Connector の最新バージョン (8.0.x) を使用することを推奨します。
PostgreSQLPostgreSQL データベースの場合、最新バージョン (42.x) の JDBC ドライバーを使用することを推奨します。
Oracle

Oracle データベースの場合、DTP で使用する Oracle のバージョンに合わせて、推奨される JDBC ドライバーをダウンロードする必要があります。

  • Oracle 12.1 または 12cR1: ojdbc7.jar
  • Oracle 12.2 または 12cR2: ojdbc8.jar
  • Oracle 18.3: ojdbc8.jar
  • Oracle 19.x: ojdbc8.jar

正しいドライバーの選択については、Oracle のドキュメントを参照してください: https://www.oracle.com/database/technologies/faq-jdbc.html

インストールが完了したら、<DTP_DATA_DIR>/lib/thirdparty ディレクトリにドライバーを格納します。デフォルトでは、Windows の <DTP_DATA_DIR> ディレクトリは C:\ProgramData\Parasoft に作成されます。Linux では、データ ディレクトリはインストール中に設定されます。詳細については「インストール ディレクトリ」を参照してください。

組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューションをインストールしている場合、JDBC ドライバーをダウンロードしてインストールする必要はありません。ユーザーがすぐにデータベースの使用を開始できるよう、JDBC ドライバーは組込みデータベース サーバーに含まれています。

MySQL の文字セットと照合順序の設定

DTP データベース用の MySQL 作成スクリプトは、文字セットに utf8 を使用し、照合順序に utf8_general_ci を使用します。これは、UTF-8 文字 (日本語や中国語など) をデータベースに格納できるようにするためです。DTP は UTF-8 4 バイト文字セット ("utf8mb4") をサポートしません。

データベースに UTF-8 文字を保存するには、MySQL サーバーの文字セットと照合順序も UTF-8 に設定する必要があります。データベースを作成する前に、MySQL サーバーの設定を変更することを強く推奨します。

  1. my.ini (Windows) または my.cnf (Linux) をエディターで開きます。
  2. [mysqld] の下のセクションで、以下のプロパティを追加または編集します。

character-set-server = utf8

collation-server = utf8_general_ci

サーバーの文字セットの設定の詳細については、MySQL のドキュメントを参照してください: https://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/en/charset-server.html

Oracle の文字セットと照合順序の設定

Oracle はターゲットの文字セットを AL32UTF8 に設定することを推奨します。詳細については Oracle Database Migration Assistant for Unicode のドキュメントを参照してください: https://docs.oracle.com/database/121/DUMAG/ch2migrasteps.htm#DUMAG136

ファイル ディスクリプタの制限 

DTP はサーバーに多くの同時リクエストを出すことがあり、そのために、リクエストを処理するために MySQL Server が多くのファイルを同時に開くことがあります。結果として、MySQL が設定するファイル ディスクリプタの制限数を超える場合があります。考えられる解決策を含め、この問題の詳細については MySQL のドキュメントを参照してください: http://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/en/table-cache.html

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