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DTP のコンポーネント一覧

DTP の全機能を利用できるライセンスがある場合、以下の表のすべてのコンポーネントにアクセスできます (「Standard エディションから Enterprise エディションへのアップグレード」も参照してください)。ライセンスのアップグレードについては、Parasoft 製品カスタマー センターにお問い合わせください。

コンポーネント説明
DTP インターフェース

以下の URL を使用し、ポート 80 (Windows) およびポート 8080 (Linux) を使って Tomcat レポート サーバーに接続します。

http://[hostname-of-server]:80 (Windows)

http://[hostname-of-server]:8080 (Linux)

DTP インターフェースから、Report Center および DTP インフラストラクチャの他のアプリケーションにアクセスできます。

Report Centerエンドツーエンドのソフトウェア開発ライフサイクル (SDLC) プロセスを可視化および制御します。
Extension Designer(専用ライセンスが必要) データ処理フローを作成するためのインターフェイス。自動的に SDLC データの特定のビューを作成したり、外部ワークフローをトリガーしたり、ポリシーの準拠をモニタリングしたりすることができます。
License ServerDTP 管理者はライセンスの追加と管理を行うことができます
User AdministrationDTP 管理者はユーザー権限の許可と管理を行うことができます。

管理者権限がある場合、設定メニュー (歯車のアイコン) からサーバー ページと管理ページにアクセスできます。

その他のコンポーネント

このドキュメントは Report Center と他のサーバー ベースの DTP コンポーネントに特化していますが、Parasoft は DTP エコシステム対応のコード解析コンポーネントやテスト実行コンポーネント、加えて DTP とやり取りするデスクトップ プラグインも提供しています。

Parasoft 静的解析/テスト ツール

C/C++test、Jtest、dotTEST といった Parasoft ツールは、SDLC 分析を推進します。コードを解析し、テストを実行し、カバレッジを計測し、その他の品質タスクを実行します。オープン ソースのアナライザーやツールに対応した拡張を利用できます。拡張のダウンロードについては Parasoft 製品テクニカル サポート センターまでお問い合わせください。

デスクトップで Parasoft 静的解析/テスト ツールを実行することも、ビルド プロセスの一部としてコード解析とテスト実行を自動化することもできます。Parasoft 静的解析/テスト ツールとサード パーティのアナライザーがローカルの HTML/XML ファイルを生成し、集約、レポート、解析のために DTP に詳細をパブリッシュします。

DTP IDE プラグイン

Parasoft は、Visual Studio、Eclipse、NetBeans、IntelliJ といった一般的な IDE のプラグインを提供しています。これらのプラグインを使用すると、Parasoft 静的解析/テスト ツールとアナライザーを IDE に統合して、ローカルで GUI ベースのコード解析を実行できます。さらに、DTP が処理した指摘事項を取得して IDE にインポートすることも可能です。DTP の指摘事項をダウンロードしてインポートする機能を利用するために、 Parasoft 静的解析/テスト ツールを IDE にプラグインする必要はありません。IDE プラグインは、特定の優先順位/メタデータに関連する指摘事項だけをダウンロードして IDE にインポートするよう設定することもできます。

DTP Enterprise Pack

DTP Enterprise Pack は、より深い SDLC 解析を可能にするツール スイートであり、複雑なデータを利用して開発ポリシーへの準拠を自動化します。DTP Enterprise Pack には以下のアプリケーションがあります。

  • Extension Designer: データの処理と計測を行うカスタム ロジック フローを作成します。Extension Designer を使用すると、SDLC データの奥深くに埋もれたパターンにアクセスする機能を作成できます。詳細については「Extension Designer」を参照してください。
  • Enterprise Pack の拡張機能: Parasoft が提供する既成の拡張を利用して DTP の機能を拡張することができます。Enterprise Pack の拡張機能は、さまざまなタスクを実施します。たとえば、「テスト、カバレッジ、メトリクス、および DTP に送られる他の解析データに対する二次分析」「 開発ポリシーに対する SDLC 解析の処理」「優先度を付けた実行可能なタスクの返却」などです。「DTP Enterprise Pack の拡張機能」を参照してください。

DTP ワークフロー

DTP は独自の開発プロセスに統合できますが、以下のワークフローが一般的な実装方法です。

Parasoft ツールとビルドの統合

Parasoft 静的解析/テスト ツールには、ビルド ツール (Maven、Ant、Gradle、MS Build、make など) と統合するためのプラグインが同梱されています。自動ビルド プロセスと継続的インテグレーション (CI) の一部として、コードを解析して自動的にデータを DTP に送ることができます。

Parasoft 静的解析/テスト ツールには、CI インフラストラクチャ (Jenkins、TeamCity) のためのプラグイン/統合も同梱されています。これらの統合は Parasoft からも入手可能です。

観測データのキャプチャー

Parasoft ツールは、解析の実行時にコードに関連する大量の詳細データ (「観測データ」と呼びます) をキャプチャーします。このデータには、静的解析の違反や単体テストの失敗といったコードの品質データだけでなく、作成者、スコープ、ソース管理の場所といったロジスティックな情報も含まれます。 

指摘事項へのデータの変換

DTP に送られた観測データは「指摘事項」に変換され、データベースに格納されます。指摘事項とは、解析され、標準化され、集約されて実用的データに変換された観測データです。

ソース コード情報を含むよう Parasoft 静的解析/テスト ツールを設定している場合、DTP はソース コードを取得し、ユーザーがブラウザー ベースのレポート インターフェイス (たとえば優先度付きビュー、テスト ケース、メトリクス エクスプローラー) で標準化された指摘事項を参照するときに、コードを表示します。

DTP がソース管理システムのコードにアクセスできない場合、Parasoft 静的解析/テスト ツールは解析したソース コードのコピーを DTP に送って表示できます。この方法でソース ファイルへのアクセスを有効にするのには以下の理由があります。

  • セキュリティまたはネットワークの制約
  • 「生成」されたコードがソース管理に格納されていない

指摘事項の処理とメタデータの適用

レポート インターフェイスを使用すると、指摘事項のレビュー、ナビゲート、およびフィルタリングを行うことができます。また、以下のようなメタデータも設定できます。

  • 修正のために、チーム メンバーに静的解析違反とフロー解析違反を割り当てる
  • 修正の期限を設定する
  • 欠陥トラッキング システムなど、外部システムへの参照を設定する
  • 指摘事項の優先順位レベルを変更する
  • リスク/影響のカテゴリを設定する

また、DTP の REST API を利用して、外部システムとの統合に対して指摘事項の詳細を抽出したり、Extension Designer で設定した解析フロー (「スライス」と呼ばれます) を適用したりすることもできます。スライスは、オンデマンドでトリガーするか、イベント ベースのトリガーによってトリガーできます。スライスの適用例として、たとえば以下のケースがあります。

  • DTP あるいは他の記録システムで利用できるデータを使って、アプリケーションのリスクなどの派生データを生成する。
  • 外部システムでワークフローをトリガーする。たとえば作業項目や欠陥などを (たとえば JIRA で) 作成する。
  • 定義されたポリシーのヒューリスティックに基いてメタデータを自動的に適用する。

開発者デスクトップへの DTP 指摘事項のインポート

DTP で処理された指摘事項は、DTP IDE プラグインを使って、修正のために開発者の IDE に直接インポートすることができます。担当開発者に関係するタスクだけがインポートされるよう、指摘事項には優先順位付けとフィルタリングを行ってください。開発者が Parasoft 静的解析/テスト ツールもインストールしていてライセンスを所有している場合、ソース管理システムにコミットする前に、指摘事項に対応してローカルでコードを再解析できます。 

サイクルの継続

開発者がソース管理システムにコードをチェックインして戻すと、継続的インテグレーション プロセスが変更をピックアップし、ワークフローが繰り返されます。このサイクルが、確実に欠陥を検出し、修正コストがかさむ開発プロセスの後期に欠陥がソフトウェアのバグになることを防止します。結果として、Parasoft DTP は継続的テストを容易にし、アプリケーションの安全性、セキュリティ、信頼性を保証しつつ、SDLC の加速化を可能にします。 

DTP の構造

DTP と Data Collector は、起動されるとすぐにデータベース (MySQL、PostgreSQL、または Oracle) に接続します。データベースが先に起動し、最後にシャットダウンします。DTP と Data Collector だけが直接データベース エンジンを使用するべきです。 

DTP にデータを送るコード アナライザーや他のツールは、サーバーのポート 32323 で Data Collector に接続します。ユーザーはシステムとやり取りし、Web ブラウザーを使って Tomcat レポート サーバーに接続してデータを参照します。Tomcat レポート サーバーはポート 80 (Windows) または 8080 (Linux) で実行されます。 

DTP の URL は http://[hostname-of-server]:80 (Windows) または http://[hostname-of-server]:8080 (Linux) です。 

まれなケースですが、DTP Web サーバー、Data Collector、または JMS イベント ブローカーのデフォルトのポート番号を変更しなければならない場合があります。詳細については「DTP ポートの再設定」を参照してください。


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