このセクションの内容:
はじめに
以前のバージョンの DTP からアップグレードする前に、お使いのシステムが システム要件 に一致していることを確認してください。
アップグレード プロセスの一環としてインストーラーがデータを自動的にバックアップしますが、特別な予防措置として 手動でシステムをバックアップする ことができます。
DTP Enterprise Pack をインストールしようとしていて、Windows を使用している場合、インストール中に Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージをダウンロードするように求められることがあります。詳細については「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を参照してください。
Windows
バージョン 2020.1 以降の DTP は 2 つのディレクトリにインストールされます。メインのインストール ディレクトリには、Web サーバーやその他の実行可能ファイルなどのアプリケーション ファイルが含まれています。DTP データ ディレクトリには、アプリケーション構成ファイルと、接続されたツールから DTP に送信されたデータが含まれています。デフォルトでは、 DTP のアプリケーション ファイルは C:\Program Files\Parasoft\DTP ディレクトリにインストールされ、DTP データ ファイルは C:\ProgramData\Parasoft\DTP ディレクトリにインストールされます。詳細については「インストールの概要」を参照してください。
最新バージョンの DTP および DTP Enterprise Pack からアップグレードする場合は、次の手順に従ってください。
- DTP Enterprise Pack (該当する場合) を含め、すべての Parasoft サービスを停止します。「DTP サービスの停止」を参照してください。
- インストーラーを実行し、[DTP の再インストール] オプションを選択します。DTP インストーラーは自動的にすべてのアップグレード プロセスを処理します。DTP Enterprise Pack をインストールしようとしている場合、ウィザードが開始する前に、Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージをダウンロードするように求められることがあります。詳細については「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を参照してください。
- [完了] をクリックしてインストールを完了し、DTP および DTP Enterprise Pack (インストールされている場合) のプロセスを開始します。
バージョン 5.4.2 以前の DTP からアップグレードしている場合、オプションの手順として GRS データベースを削除できます ( 追加情報については DTP 5.4.3 リリースノートを参照してください)。データベースを削除する方法については、データベース サーバー ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
DTP の最初のインストール中に DTP Enterprise Pack をインストールしなかった場合は、最新の DTP インストーラーを再実行していつでも DTP Enterprise Pack をインストールできます。
Linux
バージョン 2020.1 以降の DTP は 2 つのディレクトリにインストールされます。メインのインストール ディレクトリには、Web サーバーやその他の実行可能ファイルなどのアプリケーション ファイルが含まれています。DTP データ ディレクトリには、アプリケーション構成ファイルと、接続されたツールから DTP に送信されたデータが含まれています。詳細については「インストールの概要」を参照してください。
最新バージョンの DTP および DTP Enterprise Pack からアップグレードする場合は、次の手順に従ってください。
- コマンド プロンプトを開き、現在の DTP インストール ディレクトリに移動します。
- dtpconsole スクリプトを実行し、該当する場合は DTP Enterprise Pack を含め、すべての Parasoft サービスを停止します。「DTP サービスの停止」を参照してください。
DTP インストール スクリプトを実行します。
-u
オプションを使用して更新する DTP インストール ディレクトリを指定し、-d
オプションを使用して DTP データ ファイルをインストールする場所を指定します。
./DTP.sh -u <DTP_INSTALL> -d <DTP_DATA_DIR>相対パスではなくフル パスで指定する必要があります。
例:
.
/DTP
.sh -i
/home/
<user>
/dtp
-d
/home/
<user>
/dtp_data
組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューション (Linux のみ) をインストールしている場合、インストーラーがデータベース サーバー サービスの状態を確認します。
インストーラーは、指定の DTP インストール ディレクトリで DTP Enterprise Pack を探します。Enterprise Pack が検出された場合、Enterprise Pack を削除するか更新するかの問い合わせがあります。Enterprise Pack が検出されなかった場合、 <DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリにインストールするよう指示が出ます。
DTP.sh スクリプトが完了したら、dtpconsole.sh を実行して DTP と Data Collector を開始します。組込みデータベース サーバーを含む DTP ディストリビューションをインストールしている場合、サービスが自動的に開始し、直ちに DTP の使用を開始できます。
- <DTP_INSTALL>/dtpservices ディレクトリに移動し、
start
引数を付けてdtpservices.sh
スクリプトを実行して Enterprise Pack を開始します。./dtpservices.sh start
バージョン 5.4.2 以前の DTP からアップグレードしている場合、オプションの手順として GRS データベースを削除できます ( 追加情報については DTP 5.4.3 リリースノートを参照してください)。データベースを削除する方法については、データベース サーバー ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
DTP の最初のインストール中に DTP Enterprise Pack をインストールしなかった場合は、最新の DTP インストーラーを再実行していつでも DTP Enterprise Pack をインストールできます。
バージョン 5.3.3 以前の DTP からのアップグレード
5.3.3 以前のバージョンからアップグレードする場合、最新バージョンにアップグレードするには、5.4.0、5.4.1、5.4.2、または 5.4.3 にアップグレードする必要があります。Concerto からのアップグレードは、最新バージョンにアップグレードする前に 5.4.0 にアップグレードすることでのみサポートされます。詳細については、DTP 5.4.3 ドキュメントの「インストール ガイド」 > 「アップグレード」を参照してください。
データベース構造のアップグレード
アップグレードの後に管理者資格でログインすると、Report Center がデータベース構造を検証します。データベースを更新するよう促される場合があります。
データベース構造をアップグレードするには、次の操作を行います。
- [実行] をクリックしてデータベース スキーマのアップグレード プロセスを実行します。アップグレード プロセスが終了すると、メッセージが表示されます。Report Center はすぐに使用できる状態です。
Report Center と Project Center の機能とポート番号が保持されていることを確認します。
- <DTP_DATA_DIR>/logs/ ディレクトリの conf_update.log をチェックして、構成が正常に更新されたことを確認します。
その他の注意点
DTP をアップグレードすると、同じ親ディレクトリにバックアップが自動的に作成されます。たとえば /home/test/dtp にある DTP をアップグレードした場合、バックアップは自動的に /home/test/dtpYYMMDD_HHmmSS ディレクトリに作成されます (YYMMDD_HHmmSS はバックアップとアップグレードが作成された日付と時刻です)。crontab が DTP のアップグレード スクリプトによって変更された場合、古い crontab は <DTP_INSTALL>/bin/cronguard.cron~
ファイルにバックアップされます。