このセクションでは、Docker への DTP のデプロイの概要を説明します。このセクションの内容:

はじめに

組織によっては、内部または外部のポリシーに準拠するため、Docker、Amazon AWS、Microsoft Azure などの動的環境に開発およびテスト インフラストラクチャをデプロイする必要があるでしょう。ポリシーの背後にあるのは、フェイルオーバーまたは障害リカバリーの要件や、セキュリティ関連の取り組みなどさまざまでしょうが、何が動機であれ、DTP をコンテナー化することによってプラットフォームの可搬性と柔軟性が高まり、同一設定の複数のインスタンスをすばやく用意する必要が生じたときにも対応できます。 

アーキテクチャの検討事項

DTP は次のパーツから構成されています。

  • DTP に送信される解析、カバレッジ、テスト実行、その他のデータを保存するデータベース
  • DTP の動作を決定する設定ファイル、拡張機能、その他の動的コンポーネントがある DTP データ ディレクトリ (<DTP_DATA>)
  • Report Center、Data Collector などのコア アプリケーションを含む DTP アプリケーション ディレクトリ (<DTP_INSTALL>)  

従来型の環境にデプロイする場合も、コンテナー化された環境にデプロイする場合も、データベースは DTP とは別のサーバーまたはマシンにインストールされ、別個のセキュリティまたは高可用性措置によってカバーされるのが通常です。  

いっぽう、DTP のデータ ディレクトリは、必要に応じてコンテナーにマウントできるよう、イメージの外部にデータを永続化できる場所にインストールするべきです。そうすると、新しく DTP のインスタンスをデプロイしなければならない問題が発生したとき、新しい DTP アプリケーション ディレクトリのイメージにすばやくデータ ディレクトリを接続できます。コンテナー化されたデプロイメントのクローンは、それぞれ別のマシン ID を持つので、別個のライセンスが必要です。 

Windows では、データ ディレクトリは常に %ProgramData%\Parasoft\DTP になります。Linux インストーラーでは、データ ディレクトリの場所を指定するプロンプトが表示されます。どちらの場合も、ディレクトリを古いインスタンスから切り離し、新しいインスタンスに接続できるようにする必要があります。永続ストレージ ディレクトリをコンテナーまたはクラウドにデプロイされた VM にマウントする方法については、環境ベンダーのドキュメントを参照してください。

要件

コンテナー イメージは、「要件」セクションで指定されているのと同じ要件を満たす必要があります。DTP の要件を満たすようイメージまたは VM を設定する方法については、Docker またはクラウド環境ベンダーのドキュメントを参照してください。 

デプロイメント プロセス

DTP をコンテナー化されたシステムにインストールするのと、静的なシステムにインストールするのでは違いがあります。インストール手順については「DTP の新規インストール」セクションを参照してください。サーバー インスタンスの設定については、クラウド環境ベンダーのドキュメントを参照してください。

クラウド環境にコンテナーをプッシュする

コンテナー化された DTP のインスタンスを Amazon AWS や Microsoft Azure などの動的基盤にデプロイできます。すると、自前のホスト環境のメンテナンスに関わる管理負荷を軽減できます。さらに詳しい内容については、ご使用のクラウド環境のドキュメントを参照してください。

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