デフォルトでは、C/C++test が生成するレポートには、最後の解析の結果だけが含まれます。そのため、レポートされた結果は、テスト実行に使用された環境やテスト コンフィギュレーションを含めて一貫したセットアップで取得されたものであることを保証できます。

しかし、複数のテスト実行の結果のサマリーを含む累積レポートを生成することもできます。累積レポートは、個別の実行をレポートする通常のレポートに置き換わるものではなく、テスト プロセスについて追加の概要情報を提供するものです。累積レポートは、とくにカバレッジ結果をマージするのに便利です。なぜなら、個別の実行でレポートされたカバレッジのパーセント値を加算しても、累積カバレッジを計算することはできないからです。

複数の実行の累積レポートを生成するには、次の操作を行います。

  1. テスト コンフィギュレーションの [実行] > [実行時] を選択します。
  2. 結果をアーカイブとして保存できるよう、[テストおよびカバレッジ結果のアーカイブ化] オプションを有効にします。
    (info)デフォルトでは、アーカイブは現在のプロジェクトの .cpptest/archive サブフォルダーに保存されます。カスタムの場所へのパスを指定するには、[実行] > [実行時] [アーカイブの場所] を使用します。このオプションは、アーカイブを複数のプロジェクトで共有するなど、より複雑なシナリオの場合に便利です。
    (info) 複数のテスト コンフィギュレーションでこのオプションを有効にし、結果を同じアーカイブに保存することができます。たとえば、単体テスト カバレッジ (Run Unit Tests) とアプリケーション カバレッジ (Load Application Coverage) をマージできます。
  3. テスト コンフィギュレーションを実行します。実行のたびに、通常のワークフローの場合と同様にテストおよびカバレッジ結果がレポートされるほか、アーカイブに結果が保存されます。
  4. すべての実行が終了したら、IDE で [Parasoft] メニューの [テスト コンフィギュレーション] > [ユーティリティ] > [Load Archived Results] をクリックし、アーカイブされた結果を C/C++test にロードします。
    (info) [Load Archived Results] 設定で指定するアーカイブの場所は、テストの実行に使用したテスト コンフィギュレーションで指定した場所 (デフォルトでは現在のプロジェクトの .cpptest/archive サブフォルダー) と一致している必要があります。
    (info)1 つの単体テスト ケースの結果が複数回アーカイブされた場合、C/C++test は最新の結果だけをロードします。
  5. レポートを生成します (「レポートの生成」を参照)。アーカイブされた結果がロードされると、レポートはマージされたテストおよび/またはカバレッジ結果を表示します。
      

重要

  • 累積レポートに含めるデータだけを結果アーカイブに保存してください。これは、場合によってはアーカイブの内容を削除または消去する必要があることを意味します。
  • 複数の実行の結果をマージする機能は、テスト プロセスに関して追加の概要情報を提供するためにあり、個別の実行をレポートする通常のレポートに置き換わるものではありません。特に、累積レポートでは [詳細テスト実行レポートを生成する] オプションはサポートされていません。個別の実行のレポートは、今後もテスト プロセスに関する主要な情報源です。
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